
ニコ生深堀TVにエネルギー学者の飯田哲也(てつなり)氏が出演し、宮台真司氏らと福島第一原発事故汚染水の海洋投棄について説明した。
動画は前半のみ、後半は有料となる。
核燃燃料デブリすら取り出せないのに、地下には放射能汚染のプルームが大量に存在して、廃炉はほぼ不可能な状態にある。
地下水をダムなどで完全にストップしなければ、汚染水は溜まり続け、なくなることはない。
今ある汚染水=ALPS処理水を海洋投棄すれば済むという問題ではない。
2023.10.15 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |

▼原子炉格納容器の水位30センチ以上低下 福島第一原発1、3号機で 震度6弱の地震の影響か
《緊急撮影・マスコミと政府は無視か?福島原発水位が下がった!311から10年目にして最悪の事態になる可能性がある!元朝日新聞記者ジャーナリスト烏賀陽弘道と一月万冊清水有高》
リンクがキレてたら…
2021.02.22 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
2011年の東京電力福島第一原発事故後、電気の発電量が事故前より1割近く減少し、原発停止に伴う火力発電の増加で懸念された二酸化炭素(CO2)の排出量も2013年をピークに1割以上減ったことが分かった。省エネの進展と再生可能エネルギーの増加で原発が稼働しなくても電力不足は生じず、温暖化対策も両立できることを裏付けた形だ。

グラフの上側が写ってないので…

▼原発なしでもCO2減 13年度比「火力で増」懸念覆す
2020.03.11 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
東京電力福島第一原発の事故の後、甲状腺がんと診断された子どものうち8人ががんを再発していたことを受け、調査を行った民間の基金が会見し、専門家でつくる福島県の検討委員会で再発の状況を詳しく検証するべきだと訴えました。
民間の基金、「3・11甲状腺がん子ども基金」が原発事故後に甲状腺がんやがんの疑いと診断され、支援している子どものうち福島県内に住んでいた84人について術後の経過を調べたところ、9.5%にあたる8人ががんを再発して、甲状腺を摘出などの再手術を受けていたことがわかっています。
1日、基金が東京都内で記者会見し、8人は事故当時6歳から15歳で、最初の手術からもっとも早い人で1年後、平均すると2年4か月後と短い期間でがんを再発していることを明らかにしました。
その上で基金は、福島県の検討委員会では再発について議論が行われていないとして、再発の状況を詳しく検証するべきだと訴えました。
基金の崎山比早子代表理事は「事故の影響を考えるためには今の検査を維持するとともに、再発のデータを検証して議論することが大切だ」と話しています。
基金は事故から7年を前に3日、医師による無料の電話相談を行う予定で、電話番号は0120−966−544です。
03月01日 20時59分
▼“子ども甲状腺がん再発検証を”(福島 NEWS WEB)
小児甲状腺がんの手術で、甲状腺を半分残した患者で再発が1割という数字。
「過剰診断」とか言ってる人はどう思うんだろうか?
無症状の子どもへの甲状腺高精度エコー検診を肯定する人たちは、子どもの人権を侵害しているのですよ。たまには人権とか倫理とかいう言葉の意味を考えてみたほうがいい。もちろん、「3.11甲状腺がん子ども基金」のメンバーや基金からの情報を無批判に流すマスコミ関係者もそうです。人権はどこに
— きくまこ(3/1 難波ベアーズ) (@kikumaco) 2018年3月2日
なんにも思わないみたい。orz
2018.03.02 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
▼科学を福島の住民の生活につなぐ - 丹羽太貫×早野龍五 / 服部美咲 / フリーライター
ところが、昨日、開かれた「世界の核災害に関する研究成果報告会」ではちがった報告がなされた。
【世界核災害1】 今日は、永田町・星陵会館にて「世界の核災害に関する研究成果報告会」京大今中科研2014-2017と広大川野科研2015-2018のジョイント。まず、今中哲二さんが今日の演者紹介をしつつ、今中節でイントロ。朝10時から午後6時半までの長丁場。
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
【世界核災害48】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
次に、振津かつみさん(医薬基盤健康栄養研究所)「放射線の継世代(遺伝的)影響研究の現状と問題点 ── 核被害者次世代の人権を考える」
今中科研の正式メンバーではないのですが「おともだち出演」ということで(笑)。内科医として診察もしながら、世界のヒバクシャの追跡調査。
【世界核災害49】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
振津さん: 被曝二世の心配に焦点。「遺伝的」影響と言わず「継世代」影響と言うのは何故か。被曝による体細胞の損傷は本人影響に限定されるが、生殖細胞の損傷は次世代以降に影響する可能性。「遺伝」は体細胞と生殖細胞の両方、「継世代」は生殖細胞についての影響。
【世界核災害50】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
振津さん自身の染色体の顕微鏡写真、血液に放射線をあてたもの。形態異常がはっきり出ている。これは血液なので、体細胞。異常の量や種類から被曝線量を逆に推定する研究がいろいろある。浪江でも弘前大が血液採取して染色体検査をしている筈。
【世界核災害51】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
振津さん続き: チェルノブイリの高濃度汚染地帯住民の第2世代の悪性腫瘍罹患率を見ると、甲状腺がんは次世代で少ないが、他の何種類かのがんは次世代で増える傾向。「継世代影響」は動物実験でかなり明瞭に出ているが、ヒトについては疫学でもDNAでもコンセンサスが得られいない。
【世界核災害52】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
振津さん: オークリッジ研究所の「メガマウス実験」(巨大ネズミではなく、何十万匹ものネズミに放射線照射するもの)でいろいろな効果がわかっている。野村先生の実験研究では雄マウスの被曝でも胎児育たない(胚芽死)。親世代へのX線照射により次世代への影響が出る。
【世界核災害53】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
振津さん: ほ乳類の実験動物で確認されることはヒトにも起こりうるという前提で対処すべき。被爆70周年を機に始まった新しい取り組み: 二世集団訴訟(広島・長崎)、国連人権理事会への働きかけ。
【世界核災害54】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
三上さん(前湖西市長)の質問: 次世代影響は、3世代め4世代めでは次第に減っていくと考えてよいのか? 振津さん: メンデルの法則で減っていくと考えるのが普通。ただ、化学物質からの影響やがんの「なりやすさ」の遺伝などもあるので、わからない。
【世界核災害55】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
井野博満さん質問: 染色体異常は化学物質などの影響と区別がつくのか?
振津さん: 染色体の形態異常については、放射線特有のタイプがあるので分かる。ただ、生殖細胞の染色体がやられた場合、細胞分裂がうまくいかないので、その損傷がそのまま次世代に引き継がれる訳ではない。
【世界核災害56】
— HOSOKAWA Komei (@ngalyak) 2017年11月12日
(会場の被爆二世の男性から指摘)大きな病気ではなくても、小さな傷が化膿しやすい(抗生物質つけないと何日も直らない、etc)といったことは被爆二世のあいだでとても多く聞かれる。そういうことは調査されていないので、何をどう調査するかも見直さないといけないのでは。
この件でいちばん心配なのはタヌキちゃん(被ばく3世)なのだ。

2017.11.13 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
匿名でずいぶんと威勢がいいものですね。福島における甲状腺がんの過剰検査で、本来なら取る必要のなかった良性の腫瘍を「手術が必要な甲状腺がん」と診断され甲状腺を切除、生涯に渡る傷を負わされている子供達が存在することをご存知のうえでおっしゃっているのなら、あなたは相当な「ワル」ですね。 https://t.co/DFoVghIaYR
— 森奈津子 (@MORI_Natsuko) 2017年10月28日
近藤誠「がんもどき」論=がん放置療法は否定するんだな。
私も5年前に乳がんになったとき、近藤誠医師の本を読んだらしい方々から、「切っても解決にならない。放置してOK」と言われた。真に受けて放置してたら、今はこの世にいなかったかもしれない。命に関わることなのに、がん放置療法を信じてる方々は、軽い口調で勧めてくださるんだよね。
— 森奈津子 (@MORI_Natsuko) 2017年11月8日
近藤誠信者は、子宮頸がんワクチン副反応問題では饒舌だが、福島の小児甲状腺がん問題では沈黙しているものが多い。ズルイ人は都合が悪いことには口を出さないものだ。
それと比べたら、この人はけっこうヤバイな。一方では、がんを放置しろ!といいながら、もう一方では、がん放置療法を非難している。しかも、自分も乳がんになって手術をしたことがあるらしい。当事者じゃないか。「脳内フローラ」なんだろうか。w
腸内には通常では共存できないような多種多様な種類の菌が平和共存していて、その状態を「腸内フローラ」と呼ぶ。フローラとは「お花畑」のこと。「脳内フローラ」とは、通常では共存できないような種類の思考が平和共存している状態のことだ。
2017.11.09 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
司会は、福島における小児甲状腺がん多発問題で嫌われ者wの山下俊一氏(長崎大学 原爆後障害医療研究所)と鈴木眞一氏(福島県立医科大学 甲状腺内分泌学講座)。ただし、内容はしごく真っ当なもの。
福島での甲状腺がん治療が「甲状腺がん治療ガイドライン」に従って行われていることが分かる。「過剰診断」論者のなかには、上記のとおり説明をしても「診断と治療はちがう」などとタワゴトを言うバカがいるので(診断せずに治療するわけないだろ!)、甲状腺がん治療について基本的な知識を知ることができる講座はひじょうに重要だ。
「甲状腺のはたらきと病気について」
坪井久美子(福島医大)
「甲状腺がんの手術について」
岩舘学(福島医大)
甲状腺がんが進行すると、反回神経や気管、頸動脈に浸潤する。反回神経は、声帯を操る神経なので、片方がダメになるとうまく話せなくなり、両方がダメになると呼吸困難で死ぬこともある。
「チェルノブイリ原発事故と甲状腺がんについて」
ヴィクトール・コンドラードビッチ
「甲状腺の画像診断と放射線治療」
織内昇(福島医大)
2017.11.03 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
の続き。
王子のきつねさん、コチラも合わせてどうぞ。https://t.co/4CgPi1KGAf
— 魔系犬/西保男・自称シャカニセッポニスト (@ronja_yty) 2017年10月28日
少なくとも現状では「福島第1原発事故が原因で甲状腺がん等が増加する」といえる確証もデータも皆無です。もし増加したと仰りたいなら、そういったオフィシャルな論文のような根拠をお示しください。
オイラが問題にしているのは、福島の小児甲状腺がんが多発しているかどうかよりも、過剰診断かどうかって話なんだけどね。
そしたら、これを読めって書いてあった。
▼甲状腺がんのひとつ「乳頭がん」は怖くない-乳頭がんの予後と症状など
「怖くない=手術しなくていい」ではないんだけどね。「高リスク=すぐにも命にかかわる」か、「低リスク=すぐには死にはしない(将来はわからん)」のちがい。
このサイトで同じ医師が怖いか怖くないかの判断基準を示していた。
▼甲状腺がんの治療の指針に-乳頭がんの「危険度分類」
これに従うと、こんな感じ。
【術式】
甲状腺全摘6例(6%)←高リスク群[怖い]
片葉切除90例(94%)←低リスク群[怖くない]
リンパ節転移では若干ちがうみたい。
【リンパ節郭清:全例】うち8例はリンパ節転移なし
中央領域のみ80%(77例)←怖くない
外側領域まで20%(19例)←怖い
上記の高リスク群/低リスク群については下記を参考に。
日本内分泌外科学会と日本甲状腺外科学会が編集した「甲状腺腫瘍診療ガイドライン(2010年版)」では、2cm以下で転移や浸潤の徴候のないものを低リスク群、5cmを超えたり、激しいリンパ節転移や浸潤のあるもの、遠隔転移のあるものを高リスク群、その中間をグレーゾーンとしています。そのうえで、低リスク群には葉切除を、高リスク群には甲状腺全摘と術後補助療法を推奨しています。グレーゾーンの治療方針は、予測される再発・生命予後と手術合併症(反回神経麻痺、副甲状腺機能低下など)の発生頻度とのバランスをもとに、個々の状況に応じて決めるのがよいとされています。
▼甲状腺がんの治療の指針に-乳頭がんの「危険度分類」
リンパ節郭清については下記を参考に。
- リンパ節郭清術とは、一定の領域に含まれるリンパ節をきれいに切除する手術のことです。乳頭がんの場合、リンパ節転移は甲状腺のまわりのリンパ節(中心領域のリンパ節)や患側の側頸部(頸動脈・頸静脈に沿った領域)のリンパ節によく起こります。
- 手術前の超音波検査やCT検査の結果、明らかなリンパ節転移がない場合、および中心領域のみにリンパ節転移を認める場合、中心領域のみのリンパ節郭清を行います。
- 明らかな転移のない場合、原発巣と反対側の中心領域郭清は省略することがあります。
- 術前検査で側頸部にリンパ節転移が疑われる場合、中心領域に加え、側頸部のリンパ節郭清も行います。
- 予防的な側頸部郭清は通常行いませんが、原発巣が大きい場合、遠隔転移のある場合などでお勧めすることがあります。
ガイドラインにしたがって手術してるんだから、過剰診断じゃないだろ。
2017.10.29 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
匿名でずいぶんと威勢がいいものですね。福島における甲状腺がんの過剰検査で、本来なら取る必要のなかった良性の腫瘍を「手術が必要な甲状腺がん」と診断され甲状腺を切除、生涯に渡る傷を負わされている子供達が存在することをご存知のうえでおっしゃっているのなら、あなたは相当な「ワル」ですね。 https://t.co/DFoVghIaYR
— 森奈津子 (@MORI_Natsuko) 2017年10月28日
こーゆー現実を知ってるんですかね。
【悪性ないし悪性疑い者の手術症例】
悪性ないし悪性疑い:116人
手術実施:102人
良性結節:1人
乳頭がん:100人
低分化がん:1人
そしたら、別の人から反論が…
「良性腫瘍」ではなく「良性『の』腫瘍」と言ってる訳で、言葉の定義の違いじゃないですかね?乳頭癌は癌の中でも進行が極めて遅く予後も良いですし。言葉として紛らわしいと言えばそうかもしれませんが。
— 撃壌◆ (@gekijounouTa) 2017年10月28日
後は森さんにまかせました。
《乳頭癌は癌の中でも進行が極めて遅く予後も良いですし》←一般論としてそうだろうね。でも、これが現実。
【2015年3月31日までの手術適応症例:96例】
1.腫瘍径10mm超:63例
2. 同 10mm以下:33例
A.リンパ節転移:72例
B.軽度甲状腺外浸潤:38例
C.遠隔転移:2例(多発性肺転移)
ABCのないもの:8例
オイラも、認知症の伯母が、血液検査で甲状腺ホルモンに異常があるってことで、病院に連れて行ったことがあった。そのとき、エコー画像を見せてもらったんだけど、「結節」や「のう胞」って、できても数年で消滅したり、新しくできたりする。だから、甲状腺専門医って、すぐに手術しましょうなんて言わないんだよね。
A.リンパ節に転移してたり、B.甲状腺からガンがはみ出してたり、C.肺に転移してたりしてて、けっこうヤバイ。
これが過剰診断だって言うんだから、笑ってしまう。県民健康調査の資料なんて読んでないんじゃないのか?
続き
▼過剰診断ってタワゴト(続)
2017.10.28 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
長崎で10年間、夏に開かれていた音楽イベントは、長崎出身のその歌手が主導して開催されていた。8月の長崎で開催しているにも拘らず、戦争の話も原爆の話も出てこない、不思議なイベントだった。
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2017年8月12日
2012年夏に、福島市で開催された音楽イベントとの相似性を改めて思いださなければならない。
長崎市は、戦争と原爆を忘れるために、
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2017年8月12日
福島市は、原発事故の発生と継続を忘れるために、
明るく楽しく、怒りを忘れた音楽イベントにしなければならかったのだ。
長崎市は被爆者の事も忘れて、
福島市は避難と被曝の継続を忘れて。
被害者であっても、自己の被害と怒りを忘れて。
被害者が怒りを忘れて、楽しく歌い、歌を聴くことによって、
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2017年8月12日
得をするのはいったい誰だ?
イベントが終われば、被害者は被害の現実に引き戻される。
しかし、そこにはテレビカメラも新聞記者も付いていかない。
テレビカメラも新聞記者も、所属する組織に戻り、
加害者が発信するニュースを流す。
例えば、長崎出身の件の歌手は、
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2017年8月13日
2011年夏、毎週行っている深夜の公共放送の番組の生放送を福島放送局で行い、
「知ってますよ、100ミリシーベルトまでは、影響ないんでしょ!」と言った。
傍観者は、やがて加害者になる。
念の為に。50mSv累積被曝で労災認定された原発作業員もいる。
お分かりだろうか?
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) 2017年8月13日
「長崎出身だから、原爆の事も被曝の事も良く知っているはずの歌手」は、
実際には、長崎の原爆の事も、放射性物質による被曝の事もよく知らないのに、
さも知り尽くしているかのように、虚偽を語ったのだ。
詳しくは知らないが、件の歌手は山下俊一氏の知人でもあるらしい。
ちなみに、「暗い」はグレープ時代の歌、「軟弱」は彼の若いころの見かけ、「女性蔑視」は「関白宣言」、そして「右翼」は「防人の詩」で貼られたレッテル。w
上記のとおり、NHK総合の深夜番組で「100mSvまで安全」とか言ってしまったらしい。そして、「県民健康管理調査」を主導した山下俊一氏と仲がよいらしい。
前にも書いたけど、さだまさしの父親は、戦友が長崎に住んでいたから、復員後、長崎に移り住んだ。母親はその戦友の妹なのだが、戦友の家は爆心地から3kmほど離れていて、直接的な被害は受けていない可能性がある。ただし、親族には被爆者がいるとの話だ。
だから、彼が長崎で20年間やってきたコンサートまで《8月の長崎で開催しているにも拘らず、戦争の話も原爆の話も出てこない、不思議なイベントだった》なんて否定しないでよ。w
2017.08.13 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
@raygraphics メルトダウンじゃないだす
— 菊池誠(5/13,14,20ライブ) (@kikumaco) 2011年3月12日
記念に残しておこう。w
2017.05.09 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
今朝、パソコンのメールをチェックしていたら、知人経由でこんな情報が届いていた。
▼4月29日午後、福島の原発事故の帰還困難区域の森林で火災が起き、今も鎮火していない。放射能汚染の激しい地域で山火事が起きると、高濃度の放射線物質が飛散し、被ばくの懸念がある。東北、関東、北信越、静岡、愛知の人は最低限、次のような自己防衛の対策がオススメという内容だった。
▼内部被ばくしないよう換気はしない。外出時は二重マスク。家庭菜園にはしばらくビニールシートをかぶせる。雨が降ったときは必ず傘を差す。1週間ぐらいは毎日朝昼晩、みそ汁を飲む……。
▼その記事を当地に配達される全国紙でチェックすると、毎日新聞の社会面だけに小さく「帰還困難区域国有林で火災」とあった。29日夕、陸上自衛隊に災害派遣を要請。福島、宮城、群馬3県と自衛隊から計8機のヘリが消火を続けた。30日夕までの焼失面積は約10ヘクタール。福島県警は雷が原因の可能性があるとみている、と伝えていた。
▼この情報を最初にアップしたのは東京電力で賠償を担当していた元社員。現地の事情に詳しい彼によると、放射能汚染の激しい地域では森林除染ができておらず、火災が起きれば花粉が飛ぶように放射性物質が飛散するという。
▼原子炉爆発から6年が過ぎても、収束がままならない事故のこれが現実だろう。政府も全国紙も、この現実にあまりにも鈍感過ぎるのではないか。(石)
▼「山火事と放射能」
これに対して、『福島民友』が「デマにまどわされないで」との記事を書いた。
東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域になっている浪江町井手の十万山で4月29日に発生した山林火災は、2日になっても鎮火しなかった。インターネット上には放射性物質の拡散による健康不安をあおる信ぴょう性が低い情報や、その情報を否定する書き込みが集中している。火災に伴う放射線量の上昇による健康への影響はない。インターネットは誤った情報もネット上に残るのが特徴で対応が課題となりそう。
▼浪江の山火事デマ拡散 専門家ら「まどわされないで」
地方紙とはいえ、新聞社が、ちゃんと裏を取らないで、コラムを書くのか謎だ。orz
そういえば、「福島県民お断り」も、《目撃者→その妻→放射線問い合わせ窓口→県災害対策本部会議》と伝わった情報を『福島民報』が裏を取らずに記事にしたのがきっかけだったな。
▼「福島県民お断り」は事実か
マスコミの方々はちゃんと裏を取って記事を書きましょう。
リンクがキレてたら…
2017.05.04 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |

これをEXCELで計算したんだけど、なんか平均値がちがっている。
福島市内の空間線量(μSv/h)
まあ、それはよいとして、累積させたらどうなるの?って疑問が出てきた。
大波地区の空間線量(μSv/h)
毎時空間線量を24倍して、測定日の間の日数をかければ、累積被ばく線量がわかる。黄色の部分をぜんぶ足す計算だ。
累積被ばく線量(mSv)
生涯被ばく線量は100mSvだから、40mSvとか、30mSvとかは、その4割、3割をこの6年間で使い切ったことになる。しかも、空間線量の下がり幅は、線量が下がるにつれ、だんだんと下がらなくなる。だから、空間線量が下がったから、安心というわけではない。
こーゆーことを書くと、「危機を煽っている」とか、「放射脳」とか、罵られそうだが、リスクを考えるって重要だと思うよ。
2017.04.28 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
福島第一原発事故から6年。避難指示が出されていた地域は大きな転機を迎える。“帰還困難区域”を除く大部分の地域で、避難指示が一斉に解除される計画なのだ。「住民が帰るための環境が整った」と国が判断したためで、これにより原発事故で立ち入りが制限された区域の7割が地図上から消えることになる。
しかし、現場では様々な問題が取り残されたままだ。今回、避難指示が解除されるのは、これまでと比べて格段に放射線量が高かった地域。未だ点在するホットスポット、営農再開を阻む除染廃棄物の山、にも関わらず打ち切られていく東京電力からの賠償・・・。帰る条件が整っていないと訴える住民も少なくない。一方の自治体は、これ以上避難が続くと帰還意欲が失われ、町が消滅するという危機感から避難指示解除を急いでおり、両者の溝が深まっている。
また、既に避難指示が解除された自治体も復興への道は見通せていない。住民の帰還は思うように進まず、コンパクトタウン建設など、復興の切り札としてきた事業も大幅に遅延している。その原因を探ると、原発に依存してきた地域が抱える構造的な問題が見えてきた。
放射能で汚染された広大な地域を除染し、人が戻るという世界でも先例のない“帰還政策”。いま現地で何が起きているのか。原発事故からの復興に苦闘する現場を見つめる。
▼【シリーズ東日本大震災】避難指示“一斉解除” ~福島でいま何が~
政府は、年間被ばく線量20mSv以下なら、帰還できるって宣言している。この根拠になっているのが、1990年のICRP(国際放射線防護委員会)勧告だ。しかし、そのサンプルは原子力作業員で、18歳から65歳まで被ばくした場合、20mSvなら、100万人中1000人以上死なないから安全というものなのだ。
年齢別の条件付年死亡確率(100万人あたり年死亡数)
横軸が年齢で、縦軸が死亡数、10~50が年間被ばく線量(mSv)。
ツッコミどころ満載なのだが、まず、65歳といっても、18歳から被ばくしたわけだから、実際は47年間しか被ばくしていない。作業員だから65歳で働かなくなるだろうが、実際に住むとなると、日本人の平均寿命(0歳平均余命)は80歳超えなので、47年間は短すぎないか?
また、グラフの元となった下表を見ると、65歳で890人も死んでいるが、年間被ばく線量1mSvの一般公衆は45人しか死んでいない。20倍近く死んでいるのは、死に過ぎじゃないのか?

一般公衆の場合、年間被ばく線量は1mSvで、生涯被ばく線量は100mSvとなっている。年間20mSvだと、5年で生涯被ばく線量に達してしまうのだが、本当に大丈夫なのか?
こんな状況だから、今回、避難指示が解除されても、多くの元住民は帰りたくないと言っている。そして、すでに避難指示が解除された福島県楢葉町では元住民の1割しか帰還していない。しかも、その半分が高齢者だそうだ。税収が不足し、町長は市町村合併を提案しているのだ。
もうなんとしてでも、原発事故は収束しました!って言いたい政府が、ムチャを元住民に強いるという地獄絵図だ。
2017.03.12 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
東京は震度5弱だったが、当時は、下図のようなボロ屋に住んでいたので、マジで倒壊する危険性があった。
表
裏
ちなみに、裏の2階の窓が開いている部屋がオイラの仕事部屋で、ここで被災した。仙台で被災した虹花(石森)や軍曹(守屋茜)から見たら、そんなの被災じゃないよってレベルだけど…。
つぎの記事は震災の翌日(3/12)に書いた記事。
東北は津波と火災でたいへんなようです。あと、原発も心配だな。
学校は、今日が休みで、明日が試験返却日だったのですが、休校に…。
家では、DVDとCDのラックが落ち、中身が散乱。トイレのタンクの水が溢れ、鍵をかけていない窓がなぜか開いていた。ガスが止まり(これは自力復旧した)、大型の石油ストーブが動かなくなりました(これはいつの間にか直っていたw)。
あと、妹が、江古田まで行っていたのですが、電車も地下鉄も停まり、バスは走っていたけど人が多すぎて乗れない状態だった。友だちを送って池袋まで行った後、明治通りを通って帰ってきました。2時間ちょっとなので、10kmほど歩いたようです。
妹の話によると、西武鉄道は、駅のホームには閉鎖していたけれど、改札を開放してトイレなどを利用できるようにしていたそうです。それに対して、JRは、駅から人を出して、シャッターを閉めてしまったとか。
▼地震の被害は
書いてないけど、前日(3/10)に担当する教科の学年末試験があって、その日のうちに採点してしまい、当日(3/11)は行かなくてよい日だったので、家で成績をつけていた。そしたら、地震が起きた。
上でも書いたけど、なにしろボロ屋だったので、帰ってきた妹が「家が壊れてるんじゃないかと思った」と言っていたくらいだ。これ以外に、寝室の蛍光灯のスイッチが激しい揺れで壊れ、勝手に常夜灯が点いていたが、そのまま変えられなくなった。これは、家を建て替えるまで、復旧しなかった。w
2017.03.11 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
▼「福島県民お断り」は事実か
の続き。
グーグルの期間指定で「福島県民お断り」を検索したところ、2011年4月8日に福島県災害対策本部会議で「福島県民お断り」の看板があったと報告されて、新聞各社が記事を書くまで、「福島県民お断り」を見たというブログ記事は見あたらなかった(7日にネトウヨがそのような記事を書いていたが)。
また、「福島県民お断り」のニュース拡散に某お笑いタレントさんが書いたブログ記事がかかわっていた。もちろん、悪意によるものではなく、真に怒ってのこと。新聞が報じ、災害対策本部会議での発表だから、信じてしまったのだろう。
熊本地震の際、福島からの援助物資を断れた話が載っているが、被災地で問題になるのは、援助物資がある場所に集中的に集まって、捌ききれなくなること。そして、分別しないで送ると、被災地で仕分けに手間取ることになる。それで断られた話に、福島だからって理由があとづけされたのではないだろうか。
2016.12.10 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
▼福島の外部被曝線量は高くない?
▼福島の外部被曝線量はやっぱり高い
これは、その続編で、NHKも絡んでいる。「おはよう日本」で「原発事故と向き合う高校生」という特集があった。福島高校スーパーサイエンス部の生徒たちが福島第一原発の様子を見学したりするものだ。
この中に、地元の幼稚園の保護者に高校生が遠足のリスクについて説明するシーンが出てくる。
遠足で行くのは、信夫山というところで、高校生が計った空間線量は0.254μSv/hで、年間線量に直すと2.2mSvとなる。1年間に浴びてよい空間線量は1mSvなので、そのおよそ2倍強だ。これに対して、幼稚園児の保護者が「自分に子どもができたとして、行かせたいと思いますか?」と質問した。
説明していた女子高生は、泣きながら、「これ(遠足)がないと春が始まらないくらい、自分にとっては大きな機会で。今しか、子どもと親が一緒に山に登ることは ―自分は今、高校生になってから親と信夫山に登ろうという気にならないので― 今しかできない大事な経験だと思う。だから復活してほしい」と訴えていた。
番組ではこのシーンに《法井さんにとって、信夫山は特別な場所でした。毎年春になると、家族や友だちと一緒に登っていました。それが今も「危ない」という声が根強く残り、遠足が実現しないことに悔しさがこみ上げてきたのです》というナレーションをつけていた。
ちなみに、保護者の質問の前に、《しかし、保護者から飛び出したのは思いがけない質問でした》というナレーションをつけていたが、いやいや保護者なら当然発する質問でしょ。子どもが将来ガンにでもなったら、あのときの遠足が原因かも…って悔やむことになりかねないからだ。
なぜ、このような番組をつくったのか、早野教授らはつぎのように意図していたのではないかという指摘がある。
また、穿った見方をすれば、この「行かせたい(リスクが小さいと判断している)高校生」対「(リスクを大きいと判断している)保護者」という対立構図を予想しており、またそれを全国に報道させたいからわざわざ報道を入れてこの説明会を実施させたかのようにも思われる。
なぜなら、「官僚対保護者」であれば、内容如何に関わらず視聴者の相当割合が保護者に同情的になるであろうことが、もし「高校生対保護者」であれば、保護者に同情的な視聴者の一定数が「熱心に調べてくれたのにわがままを言って」といったような形で「高校生」への同情にポジションを移す可能性が想定しうるからである。
これは、「人々がリスクを小さめに評価すること」から利益を得るであろう政府・東電に有利な立場、ということになる(福島に住む人々に利するか、ということに関しては「それは人によるだろう」ということになろう)。
▼NHK報道 「 原発事故と向き合う高校生 」への疑問: あるいはリスク・コミュニケーション教育はどうあるべきか、について
人間は、感情の動物だから、感情に流されて判断を誤ることがある。それを利用するのは、「○○劇場」で有名な政治家ばかりではない。早野教授のような御用学者もそうである。ちなみに、早野氏の背後には、コピーライターの糸井重里氏がいる。そのあたりの知恵なのかもしれない。
2016.12.09 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
福島県出身の女子中学生が書いた「福島県民お断り」という作文が共感を呼んでいる。法務省と全国人権擁護委員連合会が主催する「第36回全国中学生人権作文コンテスト」に応募されたものだ。
▼「福島県民お断り」...南相馬出身・女子中学生の人権作文が反響呼ぶ
この作文をアップしておく。

この作文は、(1)店の駐車場に停めてあった車に「福島県民お断り」のステッカーが貼られていたのを本人が見た、(2)熊本地震の際、祖母の知人が福島の食糧を避難所に届けたが、拒否された、(3)本人が宮城県女川町で体験した友人との交流、の3つに分かれる。
じつは、「福島県民お断り」が問題になったのは、これが初めてではない。震災直後の4月に問題となっていた。それはつぎのような『福島民報』の記事だった。
《静岡県内に行った際、給油所に「福島県民お断り」の看板》があったというもの。これに驚いた静岡県民が、このことについて検証して、記事を書いた。
▼風評被害?静岡で「福島県民お断り」の看板?
▼静岡で「福島県民お断り」についての検証
▼福島民報の報道姿勢
これによると、震災直後のガソリン不足を背景に、「緊急車両優先による一般車両への給油拒否」あるいは「地元車両以外の給油拒否」という意図で、首都圏の給油所に「福島・いわきナンバーお断り」という貼り紙が貼られたらしいのだ。それが「福島県民お断り」と誤って伝えられ、『福島民報』では静岡県の給油所の看板になっていた。
作文を書いた中学生は、当時は小学4年生(10歳)で、5年も前であり、「福島・いわきナンバーお断り」の看板を「福島県民お断り」と誤って記憶した可能性がある。見た場所も、店の駐車場に停めてあった車に貼られたステッカーではなく、給油所の看板だったのかもしれない。福島第一原発事故の際、20km圏内の避難指示は事故の翌日(4/12)に出ており、「福島県民お断り」のステッカーをつくる暇なんてなかったんじゃないかと思う。
人間の記憶というものは曖昧で、少し前のことも誤って記憶していることがある。父親が病気になって介護したときに、普通の手帳ではその日に起きたことがらを記録できないので、「ほぼ日手帳」を買って記録することにした。これを読み返すと、意外と重要なことがらを間違って記憶していたりしていることがわかった。
ちなみに、(2)の熊本の話も「祖母の知人」からの間接情報なので、本当にこのとおりだったのか怪しい。
2016.12.08 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(17) |
東京電力福島第1原発事故後に福島県が設置した県民健康調査検討委員会の委員で、子供の甲状腺検査を評価する部会の清水一雄部会長(日本甲状腺外科学会前理事長)が、検討委に辞表を提出していたことが分かった。清水氏は検討委が3月にまとめた「放射線の影響とは考えにくい」との中間報告に疑問を感じ、「部会長の立場では自分の意見が言えない」と辞任を決めたという。
清水氏は医師で、甲状腺の内視鏡手術の第一人者。原発事故当時に18歳以下だった福島県の子供たち約38万人を対象にした検討委の甲状腺検査では、これまでに174人が甲状腺がんまたはその疑いと診断されている。
清水氏は「多発は事実であり、これまでの臨床経験から考えると不自然な点もある。『放射線の影響とは考えにくい』とは言い切れない」と説明している。
▼「放射線の影響は考えにくい」に疑問 福島の甲状腺検査 評価部会長が辞表
一方、甲状腺検査の維持・拡大の誓願を採択した福島県議会に対して、キクマコ先生は…。
これ採択されてるのか。県議会議員がそろって「子どもを実験材料にする」ことに賛成するのはあまりに不見識だと思うね。これまでの経緯から何も学んでない https://t.co/ZrkvAukYqc
— 菊池誠(10/29難波ベアーズ) (@kikumaco) 2016年10月14日
@kazooooya 馬鹿の集まりですね
— 菊池誠(10/29難波ベアーズ) (@kikumaco) 2016年10月14日
キクマコは、医師じゃないというより、マトモじゃない。w
こちらの紙媒体にくわしい理由が書かれている。
福島の甲状腺検査 評価部会長が辞表
— なつ (@natcha_nrera) 2016年10月20日
放射線の影響を否定した報告に疑問。「男女比がおかしい、本来なら女性が圧倒的に多いが、チェルノブイリも福島も1対2以下」
2016年10月21日北海道新聞 朝刊 pic.twitter.com/UXr5hNZTqV
2016.10.21 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |
チェルノブイリ後の長期的なヨーロッパの周産期死亡率の飛躍的上昇傾向が、諸々の記述観察研究によって示されている。福島の核発電所事故が同様な現象を日本で引き起こしたのだろうかという疑問が持ちあがる。
2001年から2014年までの期間中の47都道府県の出生数1520万人に対して、胎児の周産期死亡、または妊娠22週から生後7日までの新生児死亡の69,171事例について、日本政府は月別統計を提示している。われわれは変化点手法によって長期データの変動を検出し、被曝レベルによって層別化した日本の都道府県における周産期死亡率の時間的傾向を解析することによって、地震・津波、あるいは推定放射線被曝量と関連している可能性がある周産期死亡率の潜在的上昇の推計と検証を試みた。中・高レベル放射能被曝区域を低レベルまたは非被曝区域と比較するとともに、高レベルに汚染された地域と地震・津波の被害を受けなかった地域の比較もおこなった。
地震・津波とそれにつづく核事故から10か月経過した2012年1月以降、高レベル汚染6県における周産期死亡率は飛躍的に上昇した〈上昇オッズ比1.156:95%信頼区(1.061, 1.259)、p値0.0009〉。中レベル汚染地域の場合、わずかな上昇が認められ、その他の日本各地では上昇が認められなかった。
重度に汚染された諸地域における福島核事故から10か月後の周産期死亡率の上昇は、地震・津波により死亡者・行方不明者数と無関係だった。放射性物質で汚染された地域における周産期死亡率は、核事故から10か月後に上昇しはじめ、一般的で着実な長期下落傾向をともなっていた。このような結果は、チェルノブイリ事故後のヨーロッパにおける知見内容と一致している。
本論文で提示するような解析は、未知で制御不能な因子、あるいは交絡因子を考慮していないので、因果関係を示唆することはできても、証明はできない以上、自然および人為的な環境放射能と集団レベルにおける発生衛生に対する有害な影響との関連の性質の追究と定量化の改善を図るために、多様な学問分野における研究の強化が緊急に必要とされている。
▼メディシン誌【論文】フクシマ核事故で放射能汚染された都県における周産期死亡率の上昇

岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県の6県

埼玉県、千葉県、東京都の1都2県

その他の道府県
これはアカン。
2016.10.18 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |