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わけあって日本史の教科書を買いました。『詳説日本史』(山川出版社)です。驚いたのは、分厚くなっている! 400ページ以上ある。…ていうか、『詳説世界史』(同社)より厚いじゃん。w

で、60ページくらい読んだところです。平安時代の初め、摂関政治の始まる前あたり。政治史・経済史の分量は変わってなくて、社会史・文化史がやたら増えたって感じ。いまの高校生はたいへんだねぇ。w

誰が悪いかっていうと、この人でしょうね。故・網野善彦氏。なんで網野さんのAAがあるの???w

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網野さんには1回しか会ったことがないんですよ。某歴史学会主催の講演会で…。息子さんには某研究会でお会いしましたが…。w

1980年代に網野さん(と阿部謹也さん)が社会史を流行らせたから、その影響は大きいでしょうね。従来の(マルクス主義的な)社会経済史中心の記述から、社会史や文化史を重視する記述に大きく変わったって感じです。

社会経済史学【しゃかいけいざいしがく】
  経済事象に関する史実の実証的分析によって、経済社会の全体構造とその歴史的展開の究明を目的とする学問。第1次大戦後の社会問題激化に対応して、本庄栄治郎・三浦周行(ひろゆき)・小野武夫らが先駆的業績をあげ、1930年に社会経済史学会が創立されて有力な研究潮流となった。戦後歴史学においては、社会発展の法則的認識をめざす社会経済史研究が大きな比重を占め、土地制度史学会(47年設立)などを中心に地主制や農村史の研究が活発化し、社会構成体の移行に関して〈太閤検地論争〉〈寄生地主制論争〉が展開された。60‐70年代には経営史や数量経済史も導入されて、問題意識や研究方法の多様化が進んだ。

社会史【しゃかいし】
  定義は多様だが、ひろくいえば、伝統的な政治史や経済史とは区別される、主として民衆の生活文化や意識を扱う歴史学。ドイツでは、ランプレヒトの文化史、イギリスでは、トレヴェリアンの〈社会史〉などが先駆となったが、とくにフランスにおけるアナール学派の勃興により1970年代から日本でも広く普及。支配階級や組織された労働組合などのエスタブリッシュメントを主人公とする歴史ではなく、民衆からみた等身大の視点を重視し、全体史を志向する。また、別の定義によれば、政治や経済とは区別された意味で、社会的結合や集団心性のあり方の変化を対象とする歴史でもある。

蘇我入鹿の暗殺と蝦夷の自尽は「乙巳の変」になってるし、豊臣秀吉の「惣無事令」なんかも載ってるね。

乙巳の変【いっしのへん】
  645(皇極4、乙巳の年)6月、中大兄皇子(のち天智天皇)が中臣鎌足らと謀り飛鳥板蓋宮で大臣蘇我入鹿を暗殺し、ついで父蝦夷を自尽させ、権力を奪取した政変。その結果、孝徳天皇が即位し東国国司派遣などの政治改革が行なわれた。日本書紀の叙述する大化改新の政治過程を史料批判する視点から、蝦夷・入鹿討滅事件を大化改新と区別して評価するために作られた用語。

惣無事【そうぶじ】
  無事とは元来、有事に対する言葉であるが、現実的には、和平・和睦を意味し、広義には〈平和〉状態をさす。惣無事は中世社会の常識である自力救済をあらゆる階層において否定し、正統的暴力の政権独占を図るもので、豊臣秀吉の全国統一を支える論理となった。関白秀吉は天皇に代って全国支配権の行使を宣言するが、諸大名間の領土紛争を私戦と断じ、調停案の提示により紛争解決を図った。その調停は天皇の権威と圧倒的な武力を背景に行われ、裁定に従わない大名は公儀の軍隊により〈征伐〉された。刀狩令や海賊停止令、喧嘩停止令も惣無事を志向した法令といえる。

惣無事令は1980年代初めの歴研(歴史学研究会)の大会報告でやってたもんね。w

2006.10.07 | 日記らしきもの | トラックバック(0) | コメント(6) |