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最近、自殺報道ばかりが目につくけど、この手の報道が自殺を助長しているのだ。つぎの文はwikipediaの「自殺」の項目から引用したものだ。

自殺報道と群発自殺

それぞれの事件の関連性を検証することはできないが、一般的に、自殺報道が別の人の背中を押す形で、次々と自殺が頻発することがあると知られている。こうした自殺を群発自殺(cluster suicide, Suicide contagion)と呼ぶ。日本では1986年4月8日アイドル歌手岡田有希子が自殺した際、メディアが自殺理由などをめぐってセンセーショナルな報道合戦を展開した結果、ティーンエージャーを中心とした後追い自殺が頻発したことが有名である。群発自殺を避けるための自殺報道に対するガイドラインは世界保健機関(WHO)や諸外国ですでに作成され、一定の効果を挙げている。しかし日本のメディアにおいては周知が徹底していないか、意図的なネグレクトが行われているかはさだかではないが、こうしたガイドラインが実行されるケースは稀である。

* WHO(世界保健機構)の自殺報道ガイドライン

{オリジナル} PREVENTING SUICIDE - A RESOURCE FOR MEDIA PROFESSIONALS
{抜粋}「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告(2000年)(自殺対策支援センター)

  1. 写真や遺書を公表しない
  2. 自殺手段の詳細を報道しない
  3. 自殺の理由を単純化しない
  4. 自殺の美化やセンセーショナルな報道は避ける


* 自殺をどのように報道すべきか(高橋祥友)

「自殺報道に対して次のような点に配慮することを望みたい。報道の自由や知る権利の問題があり,一概に自殺報道を中止すべきであるなどと極論するつもりはないが,自殺報道のもたらす危険な側面についてジャーナリストもこれまで以上に敏感であってほしい。特に青少年で影響が大きいのだが,他の年代でもまったく影響がないというわけではないので,以下の提言に準じて報道してほしい。」

  1. 短期的に頻繁に過剰な報道をすることを控える。

  2. 自殺は複雑な原因からなる現象であることを踏まえて,自殺の原因と結果を単純に説明するようなことを控える。

  3. 本来自殺の危険を抱えた人が自分自身を自殺で亡くなった人に同一化してしまう危険があるので,自殺をことさら美しいものとして取り扱ったり,大げさな描写をしない。

  4. 自殺手段を詳細に報道しない。自殺の場所や手段を写真や映像で紹介したりしない。どのような場所でどのような方法で自殺したかといった情報はできるだけ簡潔なものにする。

  5. (特に青少年の自殺の場合には)実名報道を控える。

  6. 自殺を防ぐ手段や,背景に存在する可能性のある精神障害に対して効果的な治療法があることを強調する。同じような問題を抱えながらも,適切な対応をとったために,自殺の危機を乗り越えた例を具体的に紹介する。(自殺の悲劇的な側面だけを強調するのではなく,予防のための情報を増やす。)

  7. 具体的な問題解決の手段を掲げておく。自殺の危険因子や直前のサインなどを解説し,どのような人に注意を払い,どのような対策をとるべきかを示す。精神保健の専門機関や電話相談などについても必ず付記しておく。

  8. 日頃から地域の精神保健の専門家とマスメディアとの連携を緊密にとる。このようにすることで,群発自殺の危険が高まったときでも,適切な適切な助言を時機を逸することなく得られる体制を作っておく。

  9. 短期的・集中的な報道に終わらず,根源的な問題に対する息の長い取り組みをするように心がける。

【参考図書】
高橋祥友:群発自殺.中央公論新社,1998
高橋祥友:青少年のための自殺予防マニュアル.金剛出版,1999.
高橋祥友:自殺のサインを読みとる.講談社,2001

2006.11.16 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(2) |