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長崎市長の伊藤一長さんが暴力団幹部に射殺された事件で、多くのブログ記事が書かれたと思うけど、これがいちばんトンデモないんじゃないのかな?

長崎市長選挙に出馬していた現職の伊藤一長さんが銃弾に倒れて、きょうは朝からテレビで大騒ぎである。しかも、いきなり、犯人の城尾哲弥が山口組系の2次団体「水心会」だったことから、ワイドショーなんかは“暴力団追放キャンペーン”に近い形で報道している。しかし、たまたま暴力団の幹部だっただけの話。こんな報道していたら、またまた警察のキャンペーンに利用されてしまう。

だいたい、「暴対法」みたいな法律を作って、暴力団を地下に追い込んだことで、ますます混迷化した事件が増えてきた。銃器に限らず薬物にしても何にしても、暴力団に関係のない一般の人間でも手に入れられるようになってきている。和歌山でも拳銃で撃たれた事件が起こった。寝具店経営の桐山冨夫さんの妻富美子さんが拳銃で撃たれた事件だ。富美子さんを撃ったのは、親せきの岡本昭士だったというが、暴力団でなくても、こういった銃殺事件は起こる。これとて、考えようによっては「暴対法」によって起こしたものだと言える。「暴対法」のために、明らかに入手ルートが掴めなくなってしまったはずである。しかも、「暴対法」なんて法律を作っておきながら、警察の捜査能力も落ちているし、警察もメリットのない事件、自分たちのお手柄にならない事件は知らん顔しているんだから、事件の検挙率も年々落ちる一方だ。実に、いい加減なものである。もはや日本は治安の悪い国に突き進んでいるといっていい。

そもそも、暴力団追放キャンペーンだとか何だとか言って、山口組は4万1500人だよ。そこまで膨れ上がっちゃった組織を、30万人足らずの日本警察が、どうやって追放するわけ? 理解不能である。

ところで、長崎市は前の市長だった本島等氏も、17年前に長崎市に本拠地を置く右翼団体の幹部に至近距離からピストルで撃たれた。銃弾は右胸を貫通、致命傷には至らなかったが3ヶ月の重傷を負ったことがあった。ハッキリ言って、2度あることは3度ある。長崎市長は命を狙われやすい!? なるもんじゃない!!

伊藤一長・長崎市長狙撃事件で暴力団追放!なんて騒いでいても無駄な話!!

まるで射殺した犯人が「たまたま」暴力団の幹部だったという論調だけど、こちらの記事によると、暴力団幹部だったから、こんな事件を起こしたとしか考えられない。

  長崎市の伊藤一長市長(61)を銃撃した殺人未遂の疑いで逮捕された指定暴力団山口組系「水心会」の会長代行、城尾哲弥容疑者(59)が長崎県警の調べに対し、自らがかかわっていた市との複数のトラブルについて説明していることが18日、わかった。こうした供述に加え、事前にマスコミに郵送していた文書の内容などから、県警は、動機に暴力団の組織的な背景はなく、同容疑者が市の対応に個人的な恨みを募らせて市長を狙ったとの見方を強めている。

  県警は同日未明、城尾容疑者宅や組事務所など5カ所を同容疑で家宅捜索したが、伊藤市長の死亡を受けて容疑を殺人に切り替えた。同容疑者は調べに対し、「市長を撃って、自分も死のうと思った」と供述。さらに、市発注の歩道工事の現場にあったくぼみに車が転落した事故に対する補償交渉に市が応じなかったことへの不満や、知人の会社への融資などをめぐって市とトラブルになっていた経緯などを話しているという。

  一方、18日未明に記者会見した市側の説明によると、城尾容疑者からは03年2月に起きた車の転落事故をめぐり、当初はバンパーの修理代として市に60万円の支払い要求があった。その後、「ホイールが悪くなった」などと主張はエスカレートし、結局、総額二百数十万円を求めてきたという。市は「賠償する責任はない」として拒否したが、電話や面会は04年秋までに約50回に及んだ。

  この問題について市は「軽微なトラブル」と判断し、伊藤市長には報告しなかったとしている。

  また、関係者によると、同容疑者は知人が社長をしていた同市内の土木会社が02年、市の制度を利用して銀行から融資を受けようとして断られた際にも、「市の対応が悪い」などと周囲に語っていたという。

  同容疑者を知る弁護士は取材に対し、「融資が断られた件で、城尾容疑者は市への恨みをかなり抱いていた。事故の話も聞いており、腹を立てている感じだった」と話している。

  城尾容疑者は犯行前、こうした不満について記した文書をテレビ朝日あてに郵送。消印は今月15日で、冒頭には「ここに真実を書いて自分の事は責任を取ります」との表現があった。県警は、この時点で銃撃を決意していた可能性もあるとみて経緯を調べている。

  城尾容疑者は「水心会」の前身の組の幹部だった89年7月、「公表すれば問題になる写真を持っている」として当時の本島等長崎市長から1000万円を脅し取ろうとした恐喝未遂事件の容疑者の1人として逮捕されている。

2007年04月18日16時03分
長崎市の対応に恨みか 容疑者は市と複数のトラブル

なぜこの人が暴力団を擁護するのか?さっぱりわからない。暴力団を取り締まる法律が一般市民にも適用され、基本的人権が侵害されるというのならわかる。しかし、暴力団を取り締まる法律のせいで、暴力団が地下にもぐり、銃を使う犯罪が増えたというのはほんとうだろうか?

暴力団が地下にもぐったなどと書いているが、犯人は、交通事故をネタに市をゆすろうとしているわけだし、市の融資制度を悪用しようとしているわけなんだから、ぜんぜん地下になんてもぐってないじゃないか?

だいたい暴力団が大手を振って闊歩していること自体がオカシイのであって、それを取り締まるのは当たり前じゃないのか?

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2007.04.18 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |