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ユニクロで下着を買ったついでに立ち寄った本屋で、ポール・クルーグマンの『経済政策を売り歩く人々 ―エコノミストのセンスとナンセンス』(ちくま学芸文庫、2009年)を見つけたので、買いました。

この本、1995年に日本経済新聞社から出た本の文庫本で、ひと昔の本ですが、なかなかオモシロそうです。

エコノミストには、「大学教授」と「政策プロモーター」がいて、前者は研究者として研鑽を積んできた人、後者はテレビなどで有名になった人なんだそうです。クルーグマンは、まあ前者なんですが、どうも政治家は後者を重視するみたいで、クリントン政権では、後者が実権を握って「日本叩き」なんぞをハデにやってしまい、結果として、重要な政策(公的医療保険制度など)が実行できなかった、と恨み言を書いてます。(爆)

まあ、それはほんの一部であって、それ以外では、ケインズ理論の後退と保守派の経済理論(マネタリズムなど)の台頭が保守派政権を生み、彼らのめちゃくちゃな経済政策がアメリカをダメにし(双子の赤字とか)、ようやくリベラル派が政権についたら、こんどは「戦略的貿易論者」=「日本叩き」とかをした「政策プロモーター」が実権を握ってしまった。…という内容です。w

笑えるのは、池田トンデモ信夫氏が得意げに論じている議論がほとんどフリードマンのパクリで、それもほとんど新しいリベラル派に論破されているということでした。wwwww

池田信夫なんて、大学教授やってますが、「政策プロモーター」ですからね。

2009.03.20 | 日記らしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |

『サイゾー』の取材に「オリコンが発表する数字にはインチキがある」と答えてしまったがために、オリコンに訴えられてしまった烏賀陽弘道さん。それ自体は同情できるんですが、なんか主張がヘンです。

以下は、オリコン訴訟での地裁の判決に反論する烏賀陽さんの主張なんですが、「裁判所ではウソをついた人間の方がトクをする」とか、「企業が個人を訴えるのは弱者イジメである」とか、「オリコンも言論機関?なのだから、訴訟の前に言論で対抗しろ!」などと、なぜか微妙にピントが外れた批判を繰り返しています。

ふつう、このような訴訟の場合、双方の意見を聞かないと平等じゃないんですが、なぜか烏賀陽さんの一方的な主張でも、こんな判決が出た理由がわかるような気がします。w


オリコン訴訟第33話 東京地裁判決分析1 2008年04月28日


オリコン訴訟第34話 東京地裁判決分析2 2008年06月22日
「正直者が馬鹿を見た判決」

うがやが証拠として提出した取材の記録ノート。裁判所にはあくまで正直に、と取材後に誤って書き加えた個所があると裁判所に申告した。ということはそこ以外には誓って修正や偽造はないということ。だが、綿引穰裁判長は「1ヶ所あるなら、後の部分も捏造だろう。このノートは信用できない」とノート全ページの証拠を否定した。あまりに悪意に満ちた解釈に呆れています。これなら、裁判所ではウソをついた人間の方がトクをするということですね。

オリコン訴訟第35話 東京地裁判決分析3 2008年06月29日
地裁いわく「取材に応じた人に全責任を負わせてもかまわない」

オリコン訴訟の異常なところは、記事を書いたサイゾーの記者も、その編集長も、発行元も訴えられていないという点。つまり善意で取材に応じた烏賀陽だけが名誉毀損の全責任を負わせられている。東京地裁の綿引判決は「それでいいのだ」とこの「訴訟を個人攻撃に道具に使う」という訴訟の乱用を認めてしまった。サイゾーの記事は烏賀陽の発言を激しく歪めて記事にしているので、烏賀陽は自分が考えたこともないことで責任を問われる という異常事態になった。これは「民事冤罪」ではないのか?

オリコン訴訟第36話 東京地裁判決分析4 2008年07月07日
地裁いわく「これからは書いた人ではなく取材に答えた人が名誉毀損に全責任を負う」

オリコン訴訟と東京地裁判決の危険なところは、取材し記事を書いた人ではなく、取材を受けて答えた人に名誉毀損の全責任を負わせたところ。今回、烏賀陽はたまたまジャーナリストだったので誤解している人が多いのだが、烏賀陽は自分が書いたものによって名誉毀損に問われているのではない。サイゾーの記者が書き、しかもその内容があまりに烏賀陽の発言をねじ曲げたものだったので、「掲載をやめてくれ」と烏賀陽が必死で抵抗した記述なのだ。かくして、烏賀陽は自分が書いてもいない、考えたこともない文章で名誉毀損の責任を負わされるという「民事冤罪」に追い込まれた。この「情報源に重い責任を課す」判決が危険なのは、これのリスクにビビって取材に答える人が激減するからだ。ほとんどの新聞・テレビの記者はこの危険性に気付いていない。オリコン訴訟・東京地裁判決 はそれくらい言論の自由にとって破壊的なのだ。

オリコン訴訟第37話 東京地裁判決分析5 2008年07月21日
地裁いわく「5000万円個人に要求して脅迫することなんてよくあることだから違法

東京地裁判決の危険なところは、オリコンに甘く、烏賀陽にキビシイ不公平な証拠の取り扱い。あつまり「強きを助け、弱きをくじく」主義で一貫している。例えばオリコンが出版社インフォバーンもサイゾーに記事(烏賀陽コメントと呼ばれるものはそこに入っている)を書いた記者も訴えず、烏賀陽個人に5000万円を要求していることを「よくあることだから違法じゃない」と容認しちゃった!これが論理ですか?ひいきの引き倒しとはこのこと。あまりに理屈が通らない。空き巣やチカンも「よくあること」だから違法じゃ ないの?綿引穰裁判長?

オリコン訴訟第38話 東京地裁判決分析6 2008年08月10日
地裁いわく「言論には言論で対する義務なんてオリコンにはないからいきなり訴訟で恫喝」

「言論で批判されたら訴訟で報復してもいいんだよ」「提訴の前に反論する必要なんてないよ」。これが東京地裁判決の是認しちゃったもうひとつ危険なところ。言論には言論で対するというのは民主主義社会の重要なルールではなかったのか?そんなことすら無知な裁判官が「民主主義の砦」である裁判所の主であるというのは本当に怖い。こういうふうに弱者が強者にルール無視で襲われたとき、誰も守ってくれないんだから。

オリコン訴訟第39話 東京地裁判決分析7 2008年08月10日
地裁いわく「ニュースソースを明かせ。そうでないと信用しない」

どうしたわけか、東京地裁は報道記者である烏賀陽側には無理であることを承知でクリア不可能なハードルを設定している。これではまるで先に「烏賀陽に敗訴させる」と決めておいて、後から強引に理屈を後付けで決めたようなものである。東京地裁の要求をクリアするためには報道記者は職業倫理違反を犯さなくてはならない。ムチャクチャである。

2009.03.20 | 音楽 | トラックバック(0) | コメント(0) |