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「TPPを慎重に考える会」にゲストで呼ばれた浜矩子さんの「TPPは自由貿易を阻害するからダメ」にはちょっと驚いた。



浜氏は、「TPPは幅広く自由貿易を迫るものだから慎重に考えるべき」と思う人がいたら、それは自分の考えてとは逆である。TPPは「不自由化」を迫るものだから慎重に考えるべきと思っていると、冒頭からマスコミで流布されている「通説」を覆します。

また、FTAやTPPは地域限定の自由貿易協定であるので、現実的には「地域限定排他貿易協定」と言うべきものであるので、そもそもWTOが持っている「自由・無差別・互恵」の理念に反するとも述べています。WTOの理念は、戦前のブロック経済化が第二次世界大戦を導いた反省の元に成り立っているので、ブロック化を促進するような排他性が入り込む協定は日本がとるべき道ではないとも。

TPPを慎重に考える会 ゲスト浜矩子氏 2011年2月4日

世界貿易機関(WTO)やその前身である関税及び貿易に関する一般協定(GATT)の三原則って「自由・無差別・多角的」じゃなかったっけ?w

「互恵」は、「無差別」を実現するために互いに最恵国待遇を与え合うことなので、「無差別」と同じ意味なんだよね。

GATTやWTOは、二国間協議ではなく、多国間協議(ラウンド)で自由貿易を実現することになっている。それを「多角的」と表現しているわけだ。

浜さんは、TPPはともかく、自由貿易協定(TFA)や経済連携協定(EPA)を批判するけれど、WTOのドーハ・ラウンドが先進国と発展途上国の対立でうまく行かなかったので、やむなく二国間でFTAやEPAを結ぶことになったという歴史的事実を無視するんでしょうかね。

ていうか、参加者はそーゆーとこ突っ込まなきゃダメでしょう。(爆)

浜さんがリカード的自由貿易主義者であることも、オイラ的には突っ込みの対象なんだけど、その点もみなさんスルーしてましたね。wwwww

池田トンデモ信夫みたいな新自由主義者はともかく、浜さんや野口悠紀雄さんのような、まともな新古典派は、人間は放っておいてもムチャクチャなことはしない、というアダム・スミス的な人間観を持っていて、とてもすがすがしい気持ちになる。浜さんのドン・キホーテ発言もそういった文脈から考えるべき。w


QUIJOTE ―JULIO IGLESIAS―

2011.02.04 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |