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 中学生の交通事故件数の9割近くが自転車乗用中だったことが、毎日新聞の集計で分かった。高校生は7割、小学生は6割に上る。大人を含めたすべての交通事故件数に占める自転車事故件数の割合は2割にとどまっており、小中高生による自転車事故件数の比率は突出している。専門家は「自転車を取り巻く問題に社会的関心が低かった結果、立場の弱い子供が犠牲になっている」と警鐘を鳴らしている。(社会面に「銀輪の死角」)

交通事故:中学生9割が自転車で 他世代より突出--毎日新聞調査

mixiでこの記事にイチャモンつけたら、ヘンな香具師に粘着された。w

あんまりウザいんで、マジレスで応えた。ソレがコレ。


マスメディアの役割は、主権者である国民がさまざまな判断をするときに必要な正確な情報を伝えることである。しかも、その情報には優先順位が当然存在する。たいして重要でもない情報を伝えることは、他のより重要な情報を伝えないことになり、マスメディアの役割を考えたら、問題があると言える。

この記事の問題点は、中学生の自転車事故が多いように印象操作をしていることである。

まず、中学生の交通事故の9割が自転車事故による。これは事実である。しかし、中学生の事故は全体の1.7%にすぎないので、事故の絶対数はたいして多くない。これは記事をよく読めば分かること。しかし、記事はそのことに気づくようには書かれていない。

つぎに、同じ事故でも、死亡事故の方がより重大である。だからと言って、交通事故で負傷し、その後遺症で苦しんでいる人を無視するわけではない。死亡事故を減らす努力は、こうした重傷者を減らすことにつながるからだ。

15歳以下の死亡事故(中学生はここに含まれる)のなかで、自転車乗用中は9.8%であり、歩行中の49.2%よりも少ない(「平成22年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について」p.8の平成20年の数値)。これは、記事が与える印象とはかなり異なり、より重大な事故の犠牲者(15歳以下、中学生を含む)は歩行者である。

一方、高齢者の死亡事故は全体の5割に迫っている(平成22年では5割を超えた)。15歳以下の死者数(中学生はここに含まれる)はいちばん少ない(同、p.2)。人口10万人あたりの死者数に直しても、やはりいちばん少ない(同、p.3)。自転車乗用中の死亡事故に限ると、高齢者が全体の6割であった(同、p.12)。

ここから導かれるのは、高齢者の死亡事故対策がもっとも重要であり、中学生の対策ではないということ。ところが、記事は、そうした事実に目を向けさせず、「中学生の自転車事故《比率》が高いからその対策を」と世論を誘導するものである。

これはインチキ統計ではないのですか?



途中で引用している「平成22年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について」は次のサイトで見られます。

平成22年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について

これでも反論してきたら、きっとここの関係者だな。

財団法人・交通事故総合分析センター

どのデータも金を払わないと見られない。もとデータは警察からもらった情報だろ。警察の交通事故統計だけでじゅうぶん。ムダな天下り法人の臭いがプンプンするな。(爆)


リンクがキレてたら…

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2011.03.11 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |