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  滋賀県大津市内の中学生に通って2年生の男子生徒=当時13=が2011年10月に自宅マンションから飛び降りて自殺した問題で、滋賀県警が12年7月12日、学校と市教委を家宅捜索する事態にまで発展した。この日行われた保護者向け説明会でも、保護者からは「誠意が伝わらない」などと不満の声が続出。中学校への信頼は地に落ちた形だ。

  実はこの学校は、つい数年前までは、道徳教育の研究事業の「推進校」に指定されていた。現在でも、ウェブサイトには、いじめ防止に関するスローガンが掲げられているが、今回のような事態が起きた以上、「実践は、一体何だったのか」ということにもなりかねない事態だ。

「いじめをしない、させない、見逃さない、許さない学校」 いじめ自殺の中学校は「道徳教育先進校」だった

教職課程には道徳の指導法として「道徳教育の研究」などの科目が必ずある(幼稚園・高等学校のみでは不要)。オイラも一応とったんだよね。

そこで強調されていたのが、徳目主義はよくないってことだった。

徳目主義とは、道徳を正義・勇気・親切といった徳目として列挙し、それらの徳目の一つ一つを教えることによって道徳性が形成されるという考え方。文科省の『心のノート』なんかがその典型。

しかし、徳目は抽象的・一般的概念だから、児童・生徒の具体的・特殊的生活から遊離してしまったり、児童・生徒の行動を外部から規制するだけで、内発的な行動にならないといった批判がある。

この中学校の指導計画にある

「見て見ぬふりをする消極的姿勢を憎み、いじめや不正を断固として許さぬ心を行動で表す実践意欲を培う」(1年生)

「いじめの愚かさ知り、差別、偏見を憎み、不正な言動を断固として許さない態度を育成する」(3年生)

って、かなり抽象的・一般的で、いじめられたら、あるいはいじめを見つけたら、具体的にどう行動するかとか、いじめる側の児童・生徒のかかえている特殊な問題をどう解決するか、なんて分かんないもんね。

あと、「道徳教育実践研究事業」推進校なんかになっちゃうと、思いっきり徳目主義で道徳の授業を進めちゃうんだろうな。で、とーぜん成果なんて出ないんだけど、成果がなかったなんて報告書に書けないから、ウソでも成果が出たなんて書いちゃうんだろうな。w

いじめ体験を話すだけでも、かなり効果的だと思う。いじめにあった人、いじめてしまった人、それぞれ自分の体験と、そのとき受けた心の傷、あるいは後悔していることを児童・生徒に聞かせるだけでも、かなり効果的だよ。

それにしても『心のノート』のリアリティのなさ、っていうより、“ほんわか”さは何なんだろう。(爆)

心のノート:文部科学省

2012.07.18 | ├ 政治ネタ | トラックバック(0) | コメント(2) |