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日本の話ではなく、インドのあの事件について。

 インド東部ビハール州の小学校で給食を食べた児童23人が死亡した事件で、警察は24日、小学校の女性校長を殺人などの容疑で逮捕した。動機は不明だが、来年実施予定のインド総選挙に向け、連邦議会の野党指導者の一人であるクマール州政府首相をおとしめるため校長が給食に毒物を混ぜたとの見方を報じる地元メディアもあり、政治的な論争となっている。

インド:校長逮捕…給食で中毒、23人死亡で 政争に発展

インドの政治なんて日本人の多くは関心がないと思うので、ちょっと解説。

インドは、1947年にイギリスから独立したんだけど、1970年代までインド国民会議派が政権を担当していた。首相のネルーやその娘インディラ・ガンジー(正しくはガンディー)は日本でも有名。

しかし、長期政権はかならず腐敗する。国民会議派も、ご多分に漏れず、政府高官の不正などで国民の信用を失い、下野する。そのとき、政治を担当したのが、ジャナタ党。しかし、反国民会議派が結集したものだったので、政策が一致せず、瓦解、再び国民会議派が政権を担当した。ジャナタ党は、中道・左派のジャナタ・ダルと右派の人民党に分裂した。

この間、国民会議派が復活するが、インディラ・ガンディーが暗殺され、息子のラジーヴ・ガンディーのとき、再び政権を失う(その後、暗殺)。そして、ジャナタ・ダルが政権を担当するが、政権が安定しなかった。その後、国民会議派、人民党、ジャナタ・ダルの短期政権が続く。

1998年に人民党政権が成立すると、核実験を強行してパキスタンとの対立が再燃するが、経済自由化路線を進め、高度経済成長に成功した。ところが、経済成長に取り残された貧困層の不満を吸収できず、2004年の総選挙で国民会議派を中心とする「統一進歩同盟」に敗れ、下野した。

ビハール州は、ジャナタ・ダル系の全国ジャナタ・ダルの力が強かったが、ジャナタ・ダル(統一派)と人民党に敗れ、両党による州政権が成立した。インド全体では、国民会議派が力を持っているのに対して、ビハール州では野党のジャナタ・ダル(統一派)と人民党の力が強いという、「ねじれ」になっていた。そんなとき、この事件が起きた。

事件の真相はともかく、ジャナタ・ダル(統一派)と人民党が、対立し、泥仕合を演じているわけだから、与党(国民会議派)はニヤニヤだろうな。


リンクがキレてたら…。

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2013.07.26 | ├ 政治ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |