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…というショッキングな記事を読んだ。

 リハビリに行くタクシーの運転手さんの話では、タクシーの事故は、目下のところ、対自転車がほぼ9割だそうだ。この数字は裏を取っていないので、正確かどうかは分からないが、タクシーの運転手さんの実感としてはそうなのだ。自転車との接触事故がとても多いということは、おそらく確かなことだと思われる。

加害者になるとはちっとも考えていない自転車の怖さ

この記事を書いた方の友人が自転車に轢かれ大ケガをしたという話から、自転車事故の恐ろしさを訴える記事だ。ここにあるような無法&マナー無視の自転車には、同じ自転車乗りとして、ひじょうに腹が立つ。

しかし、「タクシー事故の9割は自転車」が事実だとしても、自転車側が一方的に悪いのか、という点にはきわめて疑問だ。というのは、タクシーは、バスとならんで、自転車の脅威の一つだからだ。

まず、バスの話から。オイラは都営バスに乗ることも多いのだが、バスと自転車のスピードはほぼ同じで、両方とも車道の左側車線を走っている。スポーツタイプでない自転車は15~20km/hで走行するのに対して、バスは、道がすいていれば別だが、混んでいると30~40km/hで走っている。しかし、バスは、停留所で止まって客を乗降させるので、結果的には自転車と同じスピードで走ることになる。ゆえに、バスの運転手は自転車がジャマで、自転車乗りはバスが怖い、という関係になる。オイラは、このことに気づいているので、遠まわりしても、バス通りは走らないようにしている。

タクシーは、乗せている客が「そこで停まって」なんて言うから、急に左寄せして停車することがある。このとき、左端を走行している自転車にぶつかるのではないだろうか? もちろん、ウインカーを出して、左寄せするから、自転車が注意していれば、避けられることだとは思う。しかし、ウインカーを出した瞬間に寄せてくるタクシーもあるので、前方不注意と言われても困るのだ。もちろん、オイラは、タクシーを恐れているので、タクシーがいるときは「厳戒態勢」をとる。w

タクシーのこの行為は、自転車乗りだけでなく、他の運転手からも嫌われている。学生時代にマネキンをトラックで運んで店に届けるアルバイトをしていたが、そのときのトラック運転手の多くが、いちばん怖いのはタクシーだと言っていた。ちなみに、2番目に怖いのは、女性ドライバーで、右折禁止の交差点で右折しようとしていきなり停まったり(後続車は急ブレーキをかける)、対向車を怖がって左に寄ってくるんだそうだ。まあ、30年くらい前の話なので、今もそうなのかはわからない。当時、この話をしたら、女性陣から「女性差別」だと非難されたことも書いておこう。wwwww

タクシーとは関係ないが、車道の左端に停まっている車も要注意だ。運転手がいきなりドアを開け、そこに自転車が突っ込む危険性があるのだ。車道の左側を自転車専用レーンにする試みがあるようだが、ルール無視の運転手はそこを一時的な「駐車場」にするだろう。で、連中が急発進したときに自転車にぶつかるわけだ。

東京では、人や自転車が横断歩道を渡るのを待ってくれる運転手が多いのだが、関西ではちがうようだ。いちばん怖かったのは、奈良に行ってレンタル自転車に乗ったとき、信号が青になった瞬間、対向車線の車(運転手はオバさんw)がいきなり右折したことだった。歩行者や自転車を轢く以前に、直進してくる対向車にぶつかる危険性があるんだが…。マジか?と思った。orz

2014.02.19 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |

…をめぐって論争が続いているので、ちょっくらコメントして参戦した。

車道に雪をまく馬鹿

まあ、新参者なので相手にされてないみたいだけど…。

道路交通法76条には「道路における禁止行為」が載っている。

  第七十六条 何人も、信号機若しくは道路標識等又はこれらに類似する工作物若しくは物件をみだりに設置してはならない。
  2 何人も、信号機又は道路標識等の効用を妨げるような工作物又は物件を設置してはならない。
  3 何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。
  4  何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
  一 道路において、酒に酔つて交通の妨害となるような程度にふらつくこと。
  二 道路において、交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまつていること。
  三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
  四 石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。
  五 前号に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること。
  六 道路において進行中の自動車、トロリーバス又は路面電車に飛び乗り、若しくはこれらから飛び降り、又はこれらに外からつかまること。
  七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為

じつは、道路に雪をまく行為は、ここには明記されていないので、4項の7号「公安委員会が…認めて定めた行為」に該当するかが問題となる。

東京都の場合、「東京都道路交通規則」が「道路における禁止行為」をつぎのように定めている。

  第17条 法第76条第4項第7号の規定による道路における禁止行為は、次に掲げるとおりとする。
  (1) 氷結するおそれのあるとき、道路に水をまくこと。
  (2) みだりに道路にどろ土、汚水、ごみ、くず、くぎ、ガラス片等をまき、又は捨てること。
  (3) 車両の運転者の目をげん惑するような光をみだりに道路上に投射すること。
  (4) みだりに物件を道路上に突き出し、又は車両等の中から身体若しくは物件を出すこと。
  (5) 道路において、販売のための車両を陳列し、又は洗車若しくは修理(応急修理を除く。)をすること。
  (6) 別表第3に定める道路における電柱、変圧塔その他の工作物に、信号機若しくは道路標識の効用を妨げ、又は車両等の運転者の安全な運転を妨げるおそれのあるような方法で広告の類を表示すること。
  (7) 道路において、みだりに発煙筒、爆竹その他これらに類するものを使用すること。
  (8) 交通の頻繁な道路に宣伝物、印刷物その他の物を散布し、又はこれに類する行為をすること。
  (9) 道路において、大型自動二輪車、普通自動二輪車又は原動機付自転車から鉄パイプ、木刀、金属バットその他これらに類するものを突き出し、又は振り回すこと。

上記の論争では、雪を道路にまく行為を(2)に当てはまるかどうかが問題になっていた。オイラ的には、この項目は、道路に廃棄物(ゴミ)や危険物をまいたり、捨てたりする行為を禁じているので、雪はこれには該当しないと思う。

では、どこに該当するかというと、(1)の「氷結するおそれのあるとき、道路に水をまくこと」に準じる行為だと考えている。雪は、そもそも水の結晶だし、いちど解けて再氷結すると氷のカタマリになって、交通事故の原因となる。

じつは、上記の論争の中で、埼玉県の住人が、歩道の雪を車道にまいていたら、車に乗ってきた人とトラブルになり、暴行を受ける話が出てきた。暴行した人物は警察に逮捕されたが、そのあと、警官がいっしょになって歩道の雪を車道にまいてくれた、と書いている。

警官は、「氷結するおそれ」がないと判断して、雪をまくのを手伝ったのだろう。ちなみに、「埼玉県道路交通法施行細則」の16条「禁止行為」の(1)にも、「氷結するおそれのあるときに道路に水をまくこと」がある。

ちなみに、「東京都道路交通規則」や「埼玉県道路交通法施行細則」は、ふつう「規則」と呼ばれるもので、国会で議決された法律を施行する際、こまかな内容を中央・地方の行政委員会(この場合は公安委員会)が定めたものである。行政委員会は、立法権を補うため、このような規則制定権をもっている。行政委員会は、これ以外に、審査権・審判権をもっているものもある(労働委員会や海難審判所など)。だから、行政府からの独立性と中立性が保障されているのだ。安倍やハシシタはそれがわからない(ハシシタは弁護士だったはずw)。

また、法や規則を実際に執行するのは、公務員(この場合は警察官)であり、日本の場合、かなりの裁量権が認められている。だから、「氷結するおそれのあるとき」なのか、そうでないかを警察官が判断できるのだ。もし、その判断に不満があるのなら、裁判所に訴えればよい。最終的な法令の解釈権は裁判所にあるのだから…。

あと、雪をまく行為を、廃棄物(ゴミ)や危険物をまいたり、捨てたりする行為と見なして罰するべきとの意見があったが、これは、法や規則の拡大解釈なので、許されない。ある行為を犯罪として処罰するためには、国会が制定した法律(行政委員会が制定する規則)において、犯罪とされる行為の内容、およびそれに対して科される刑罰をあらかじめ、明確に規定しておかなければならないのだ。これを「罪刑法定主義」という。

だから、(2)じゃなくて(1)を適用しましょうと主張したんだけどね。形式的な議論だと思われたのかな。法令の「形式」ではなく、「実質」を問うているのに…。法令の「実質」は「基本的人権の保障」のためだと学校で教えてきたが、他の教師は教えてないのかな?としばしば疑問に思うことがある。ちなみに、これは「現代社会」と「政治・経済」の「法の支配」で教えることだ。「法の支配」と「法治主義」のちがいは、前者は「実質」をともない、後者がともなわないことなのだが、スルーされてるのかな?



法令の「実質」「形式」の議論は、むずかしい専門書ではなく、学習参考書『Σベスト 理解しやすい政治・経済』に載っていたのだ。w

2014.02.19 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |