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「飢餓海峡」で若いころ(といっても40代だが)の三國連太郎を見ると、佐藤浩市に似てるなと思った。顔ではなく、顔の筋肉の動きが…。親子だからアタリマエなんだけどね。

「ゼロの焦点」では、なんで木村多江は薄幸な女性ばかり、中谷美紀は知的で気の強い女性ばかり演じているのか?と思ってしまった。顔がそうだから…。w

飢餓海峡(1965)(KINENOTE)
ゼロの焦点(2009)(KINENOTE)

戦後、生きるために行った行為、10年後、その発覚を恐れて殺人を犯し、破滅する。まったく同じ構造のストーリーだった。殺された人びとは、過去を知ってはいるが、それをネタに揺するような人間ではない。それでも、犯人は、過去を暴かれる恐怖におののき、殺してしまう。ここもいっしょ。

戦争が終わって10年経ち、「もはや戦後ではない」と経済白書は謳っているけど、戦争と敗戦で受けた人びとのトラウマは簡単には癒えない。構造はやや異なるが、今年60周年の「ゴジラ」や「怪奇大作戦」とも重なる。

「怪奇大作戦」について、宮台真司はつぎのように述べている。

『怪奇大作戦』には、消え行くもの(土俗や戦争の記憶)と、現れ出るもの(新たな科学技術や都市的ライフスタイル)との交差がある。交差の中で、忘れ去られることに抵抗する者が、科学を用いて、忘れた我々に復讐する。「マッド科学者」が〈人のための犯罪〉を犯すのもその変形だ。抽象すれば、これが『怪奇大作戦』の意味論の本質だ。

『怪奇大作戦』について長い原稿を書きました(ピースボート船上で一気に書き上げました)

「飢餓海峡」と「ゼロの焦点」では、忘れ去れるべき過去が、突然、旧知の人間として現れ、それに恐怖した者が、過去を消し去るために、人を殺すのだ。



映画をいっしょに見た母親が、実家の近くの町の映画館の隣に住んでいた同級生の話をしはじめた。

戦後、食糧が手に入らず、弁当箱を持ってきていたが、なかなか中を見せてくれなかった。イモをふかしたものを切って、そのうえに漬け物を載せただけの弁当だった。

その子は、映画館で映画の説明をして、お金をもらっていた。3歳年下の妹がいて、その子はたいへんな寂しがりやで、お姉さんが仕事をしている間も、その手をつかんでいた。

それから、10年くらいして、母親は驚いた。その町で売春婦が大量に逮捕され、その一人で、しかも売春の斡旋をしていたのが、同級生の妹だったのだ。

あんな寂しがり屋の妹があんな事件を起こすなんて、「あの子の家もたいへんだったんだね」と母親は言っていた。



さて、昨今では、過去を捨て去るために、歴史を捏造する行為が流行っている。日本は悪いことはしていない。悪いのはヤツらだ、と…。しかも、それを行っているのは、日本という「依り代」なしには「脆弱な自我」を保てない困った連中なのだ。かつて戦後民主主義を推進してきた人びとは、日本人の「自我の確立」を目指したが、それはみごとに失敗し、「脆弱な自我」をかかえた連中にボロクソに叩かれている(復讐?)。そして、「脆弱な自我」の御神輿に乗っているのが、これまた「天ぷら野郎」なんだよな。だから、「天ぷら野郎」に何か期待してもムダ。w

2014.09.05 | ├ TVネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |

BSプレミアムのドラマ「おそろし~三島屋変調百物語」を見た。

時は江戸時代、17歳のおちか(波瑠)は、川崎宿で旅籠を営む実家で起きたある殺人事件をきっかけに、他人に心を閉ざした。おちかの許婚が、おちかと兄妹同然に育ってきた男に殺されてしまったのだった。

そして今は、実家を離れ、江戸・神田三島町に叔父・伊兵衛(佐野史郎)が構える袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働く日々を過ごしている。ある日伊兵衛は、いつも碁敵を迎える「黒白の間」におちかを呼ぶと、そこへ訪ねてくる人たちから「変わり百物語」を聞くように言いつけて出かけてしまう。そして彼らの不思議な話は、おちかの心を少しずつ、溶かし始めていく・・・。

おそろし~三島屋変調百物語 | NHK ザ・プレミアム

いわゆる怪談とは異なる、人の心の恐ろしさをあつかったドラマか? さて、第1夜は…。

17歳になるおちかは、ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった。そして、事件のあった実家の川崎宿を離れ、叔父・伊兵衛の住まう江戸の袋物屋・三島屋に居候することになった。女中頭のおしま(宮崎美子)の指導のもと、女中として暮らしはじめたおちかだが、ふとしたことから、三島屋を訪れる客・藤吉(豊原功補)の相手をしなければならなくなった。しかし、その客が語りだしたのは、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)にまつわる、なんとも奇妙で恐ろしい話であった...。

第1夜【曼珠沙華】

以下はネタバレ。

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2014.09.05 | ├ TVネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |