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ポルポト(ポル・ポト)がバズってるので、原因を探したら、この人のツイートが原因らしい。





ポルポトの主張は他の社会主義者とあまり変わらないと主張している人がいた。


でも、ちがうと思うよ。

社会主義思想が生まれたのは、資本主義体制の成立=労働者階級の形成以降である。最初に社会主義を唱えたサン・シモン、フーリエ、ロバート・オーエンらは、のちにマルクスによって「空想的社会主義者」と呼ばれるが、資本主義の成立とともに労働者階級が生まれ、酷い労働条件で働かされてるから、なんとかせにゃならん!ってのが彼らの発想であった。

マルクスやエンゲルスが、弁証法的唯物論と史的唯物論で、歴史発展の必然として資本主義が崩壊して社会主義になると論理づけた。彼らが「科学的社会主義」と名乗ったのはそのためであった。『資本論』もそうしたなかで書かれたのだ。

マルクスらが社会主義革命の担い手と考えたのは、農業労働者もいたけど、都市の工場労働者だった。この流れはレーニンらにも引き継がれた。しかし、資本主義の発展が遅れたロシアでは、労働者だけでは革命ができないので、農民も味方にしなければならない。そこで、レーニンは「労農同盟」つまり労働者と農民の同盟を強く主張した。レーニンは、彼らを指導する「革命的前衛政党」の必要も強調し、彼の率いるボリシェヴィキがソ連共産党となった。

レーニンの死後に権力を握ったスターリンは農民を犠牲して工業化を進めようとした。集団農場(コルホーズ)や国営農場(ソフホーズ)をつくって農業を集団化し、農民のつくりだした余剰生産物を収奪して、その儲けで工業化を進めた。ソ連型社会主義は、「都市から農村を包囲する」都市的革命思想で、農民には冷淡だった。

ソ連共産党は、世界中に共産党をつくり、革命の「輸出」を行ったが、各国ごとに事情は異なっていた。中国にも共産党がつくられたが、中国はソ連以上に資本主義が遅れていた。国民党政権は、当初は共産党と協力していたが、蒋介石がクーデタを起こすと、共産党を弾圧するようになった。共産党は国民党の弾圧から逃れ、内陸部に根拠地を移した(長征)。指導部はソ連留学組が中心であったが、この間に非留学組の毛沢東が、留学組の一派=周恩来と手を組み、旧指導部を一掃して、権力を握った。以降、「農村から都市を包囲する」毛沢東主義が主流となり、国民党政府を台湾に追い出して、中華人民共和国を建国した。

ベトナム、ラオス、カンボジアはフランスの植民地だった。ベトナムのホー・チ・ミンが、第二次世界大戦後に独立運動を起こし、インドシナ戦争に勝利して北ベトナムが独立した(南は親米政権が成立)。このとき、シハヌークを元首とするカンボジアも独立した。シアヌークは、カンボジアの若者をフランスに留学させ、将来の人材を確保しようとした。しかし、フランスでは学生運動が盛んで、その影響で毛沢東主義に心酔した留学生がクメール・ルージュ=ポルポト派となった。

南北ベトナムの間でベトナム戦争が起こると、シハヌークは対応に苦慮した。北ベトナムが、南ベトナム解放民族戦線に物資を供給するのに、カンボジア領内を通過するのを黙認していた。これに激怒したアメリカがロンノル将軍にクーデタを起こさせ、シハヌークは中国に亡命した。これ以降、シハヌークはポルポト派と協力関係を持つようになった。

ベトナム戦争は1975年に南ベトナムの首都サイゴンが陥落して終結した。この混乱を利用してポルポト派は民主カンボジアを建国した。しかし、やったことは、都市の破壊(都市住民の農村への強制移住)、貨幣の廃止、そして知識人(仏教僧、学校教師)の虐殺であった。中国は毛沢東の失政で、「大躍進」のとき数千万人が餓死したり、「文化大革命」で大混乱に陥ったが、ポルポト政権のようなむちゃくちゃな大虐殺をしたわけではない。ちなみに、シアヌークの子どもたちも大虐殺の犠牲となった。

ポルポト派は、かつての同志(ポルポトについていけなくなったポルポト派)に依頼されたベトナム軍に敗れ、ジャングルでゲリラ戦をすることになった。カンボジアは、冷戦が終結するまで、親ベトナムのヘンサムリン政権と、親中のポルポト派、シアヌーク派、親米のソンサン派の三派連合との内戦が続くこととなった。

社会主義が都市を基盤とする思想・運動であるのに対して、ポルポト派は農村を基盤とする思想・運動であった。

ヘビー・ディープ・エコとポルポト派

むかし秋葉原でカンボジア難民支援と称してポルポト支援者が募金を集めていると聞いたので、見に行ったらホントにいた。「オマエら、ポルポト支援者?」って聴いたら、「ベトナムの手先か!」と凄まれた。w

2020.01.28 | ├ 政治ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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