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今週の「マル激トーク・オン・ディマンド」に出ていた永田宏さん

 永田氏によると日本では、80年代以降、慢性的な医師不足が続いており、救命救急医や、産科医、小児科医など、勤務が過酷で、訴訟を起されやすい診療科から順に医師が立ち去り、経営が成り立たない病院が相次いでいるという。また、近年はあらゆる科で医師不足は深刻になっている。地方の病院では、90年代から必要な医師数が確保しにくい状況にあり、現在は、東京都内の病院でも、必要な医師の確保が難しくなり、診療科の閉鎖や業務の縮小が相次いで起きているのが実情だと言う。

救急車たらい回しの裏で進行していた医療崩壊の実態

…が書いたこの本



…を買って読んだお。w


日本って医者がぜんぜん足りないんですね。人口1000人あたり2人で、先進国クラブといわれているOECD加盟31カ国のうち、27位とは…。OECDの平均が2.9人で、チェコ、ハンガリー、スロバキア、ポーランドなど東欧諸国のほうが日本より多く、日本より少ない韓国、メキシコ、トルコなんて、ついこの間まで発展途上国だった国々じゃないですか?!

原因は1948年(昭和23年)!に定めた「人員配置標準」に基いて医者・薬剤師・看護師の数を決めてしまい、1980年代から医学部への入学定員を減らしてしまったから…。1948年って戦後すぐじゃないですか? 現在とはぜんぜん異なった状態のときに決めた基準で医師の数を決めてたなんて、さすが厚生労働省、ナイスです。(爆)

で、さらに医師不足に追い討ちをかけたのが医療訴訟の増加で、無過失であっても結果責任を追及する医療裁判のありかたです。虫垂炎(盲腸)の例が出てるんだけど、虫垂炎の診断てむずかしくて、虫垂炎と判断して手術をしても、15%はそうでないことがあるんだそうです。で、広範囲に他の臓器を調べると、その結果、癒着を起こしてしまう。そーしたら、りっぱな医療訴訟の理由になるとのこと。たまらんですな。w

で、どれだけ不足するかというと、厚生労働省によると、2025年に必要な医者の数は約65万人、日本医師会はもっと少ないと予測して約49万人だそうです。しかし、実際の医者の数は約31万人なので、35万~20万人医者が足りなくなるようです。永田さんは国民医療費で35兆円~20兆円の不足としていますが、医者1人あたり1億円なので、こんな数字になります。

で、その結果どーなるかというと、道は2つだそうです。1つの道は「イギリスの道」で、3ヶ月~半年、医者にかかるのを待つんだそうです。風邪なら2週間で完治しますが、緊急手術が必要だったら死亡します。(爆) もう一つが「アメリカの道」で、金持ちしか医者にいかなくなるんだそうです。貧乏人は死ね!というわけです。たぶん日本はその中間になるんじゃないかと…。つまり、建前では「金持ち優遇」はない!はずなのに、実際は、金持ちは待つ順番を飛び越して医療サービスを受けられる、というわけです。

厚生労働省は、医師が足りなくなるのがわかっているのに、しらばっくれてきたので、この事実を認めていません。だから、何の対策もしていないのです。今は、産婦人科とか、小児科とかで医師不足が問題になっていますが、あと数年で他の分野でも明らかになるそうです。救急医療ではすでにはじまっているので、たらい回し事件が起きているのだそうです。

   ♪信じたいと願えば願うほど
     なんだかせつない


のは、年金問題だけではありません。

2008.03.27 | | トラックバック(0) | コメント(6) |

日本の政治というのは、そのままで行ったら確実に10年後、20年後には破綻しかねない事柄については目をつぶったまま、行けるところまで行ってしまってから大慌て、そのツケは国民がかぶるというパターンは、実は戦前からほとんど何も変わっていないのではないか。

どうしてここまで「目先のことに」流される国民性なんだろう? 「宵越しの金は持たない」、地震や大火が起きたら起きたで出直せば何とかなる、という形で成り立った時代はとうに過ぎ去った筈なんだけど。

いつの時代も、先を見越して手を打とうとする人間は、異端児になる気がする。


2008.03.27 12:28 URL | こういちろう #BXy/Vbyc [ 編集 ]

♪泣かないでいられるのは
  強くなったから
  それとも.....


 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  たぶんAyuがお金持ちだからだと思うのよね…
 .\____  _______________
          )/
   ,.:~"~:.,
  /ノノノ 人ヾヽ
  (ノノノノ  ヾヾ)
  .リリリ℃)  ℃) リ    . ∧∧
  リ人""∀""ノリ /|    ( ゚ ゚;)
      )  (  .( )   ≡∨≡
             /(
 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |  「たぶん」じゃなくて、「絶対」そーですよ
 .\___________________

2008.03.27 14:29 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]

医療裁判については、最近特に過剰に思いますね。
自分の親は、くも膜下出血で、夜中運ばれたんだけど、好条件に恵まれ、(病院、消防署、倒れた場所がすべて5分以内)数時間の大手術にも係わらず、何の後遺症も無く回復しました。
最近、近所で同じ病気で何人か倒れたんだけど、残念ながら、半身不随や、言語障害となってしまいました。
親は、その人たちの家族から、「なぜ○○さんは助かったの?」とか、「あそこの病院はダメだ」とか言われたりして、精神的に参ってしまっています。
思うに、身近に助かった人とか、TVでやっている医療番組の影響が大きいと思うんですよね。
「同じ病気なのに、○○さんは助かった」
「TVでは、治ると言っている」
このような事で、本来の寿命に対する考えが変わってしまっているんじゃないかなと思います。
一番重要なのは、病気に対する知識を持っているかだと思うんですけどね。
親の助かった一番の理由は、自分で搬送先の病院名と、知り合いの院長の名前を言い、絶対に頭を動かすなと、周りに言ったことです。

>無過失であっても結果責任を追及する
航空機事故なんかもそうですね。
日本国内を飛ぶパイロットには、常に業務上過失傷害が付きまとうんですよね。
犯人検挙優先の日本の事故調と、アメリカのNTSBの考え方の差に愕然とします。

参考動画
整備士のミス
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2082554
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2091135
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2092189
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2092737



日本の現状
機長組合より抜粋
提言の背景
私たちの社会の中では、毎日のように交通機関の事故、原子力発電所など産業システムの事故、建築物あるいはその設備の事故など痛ましい経験をしています。そして事故の大小を問わず、生命を奪われる、負傷するなど人的な被害が生まれ、犠牲者の遺族は深い悲しみの中に突き落とされます。

私たちが携わる航空産業においても、1985年の日航機御巣鷹山事故では520名の人命を失う大事故を経験しました。そして不幸なことに、その後も事故や重大なインシデントは毎年、起きています。航空界においては、“事故の再発を防止するためには公正で科学的な事故調査が極めて重要”であると早くから認識され、永年にわたって改善のために取り組みが行なわれてきました。

航空の安全を守る上でのバイブルとされるのが、国際民間航空条約です。それは時代の最新かつ高度な技術が凝縮された航空機の発展とともに歩む中で、航空の先進国とされる欧米を初めとして世界各国の乗員や航空関係者が学び築きあげた英知と言えます。その第13付属書では、「事故またはインシデント調査の基本目的は、将来の事故またはインシデントの防止である。罪や責任を課するのが調査活動の目的ではない」と高らかに謳われています。

日本においては1974年1月11日、航空事故調査委員会が運輸省に設置され、航空・鉄道事故調査委員会に改組されました。常設の事故調査機関の存在は、本来、大いに評価されるべきものです。しかし現実には、現在の事故調査委員会の活動は、事故原因の追究や再発防止といった社会の要請に十分に応えたものとはなっておらず、社会から大きな疑問や不満があがっています。

1997年6月、JAL706便が三重県志摩半島上空で大揺れし、負傷者が発生した事故では、事故の再発防止が唯一の目的である事故調査報告書を基に機長が起訴され、現役の事故調査委員が証人として証言しました。これは、事故調査を責任追及とは切り離すべきであると謳った国際民間航空条約に反するばかりか、その判決において事故調査報告書の内容そのものの誤りが指摘され、無罪が言い渡される結果となっています。続いて2001年駿河湾沖で発生した日本航空機のニアミス事故でも、捜査段階における取調べにおいて事故調査報告書が関係者の刑事責任の材料として使われています。

このような事故調査と警察の捜査の現状は、真の事故原因を調査する上で大きな障害となっており、世界の航空関係者から航空安全への悪影響が懸念されています。

中略

ここ数年の社会の変化を見逃してはなりません。

航空事故だけでなく、JR西日本の福知山線事故や六本木ヒルズの回転ドア事故、東武鉄道踏切事故、そして706便事故と同時期に検察によって徹底的に立件され医療刑事裁判となった様々な医療事故を経験した社会は、やっと気がつきはじめたのです。明治時代に制定されて以来殆ど形をかえていない刑法という法律で当事者(個人)を裁こうとしても、真の事故原因は追究されず、また企業やシステムなど本来の社会的責任の追及にもならず、再発防止にはつながらないことを。

私達、日本乗員組合連絡会議は、被害者・遺族の救済にも目を向けた、あるべき航空事故調査を実現するために、枠組みにとらわれることなく利用者・国民、航空関係者とともに全力で取り組み、関係行政機関や立法府に働きかけていきます。

そして、さまざまな分野で同じ問題に取り組む組織・団体に広く連携を呼び掛けます。



目的は唯一、“安全な社会を目指して”

以上

 


 


2008.03.27 23:23 URL | aska #mQop/nM. [ 編集 ]

救急医療の現実を扱った動画があります。

NEWS ZERO「救急崩壊」1日目
患者を断らざるを得ない「受け入れ不能」の実態。
http://www.youtube.com/watch?v=Bua7R0bQioo

NEWS ZERO「救急崩壊」2日目
経営不振で「2次救急」が次々と撤退、「2次救急」レベルの患者が「3次救急」へ…。
http://www.youtube.com/watch?v=sQ7ufv7bfzM

NEWS ZERO「救急崩壊」3日目(1/2)
夜間救急に多数の患者が押し寄せパンク状態、その多くが、救急医療が不要な「軽症患者」。
http://www.youtube.com/watch?v=akEbC5khXKE

NEWS ZERO「救急崩壊」3日目(2/2)
「私たちの病院を守ろう」と立ち上がった市民。
http://www.youtube.com/watch?v=8VQlgK3UgQQ

上の動画を元に記事を立てました。
よろしかったら読んでみて下さい。
http://punigo.jugem.jp/?eid=453

2008.03.28 01:08 URL | 都筑てんが #D5O/1XSs [ 編集 ]

>>askaさん

後遺症が残らなくてよかったですね。

>親の助かった一番の理由は、自分で搬送先の病院名と、
>知り合いの院長の名前を言い、絶対に頭を動かすなと、
>周りに言ったことです。

くも膜出血ってものすごい頭痛をともなうんだけど、すごい冷静な対応ですね。

>親は、その人たちの家族から、「なぜ○○さんは助かった
>の?」とか、「あそこの病院はダメだ」とか言われたりし
>て、精神的に参ってしまっています。

そんなこと言われてもねぇ。冷静で迅速な対応をしたからとしか言えないですよね。あと出血した部分の問題かなぁ。運動中枢をやられれば、半身不随になるし、言語中枢をやられれば、言語障害になる。運が悪かったとしか言いようがないですよ。


航空機事故にかんする裁判はオカシイですね。条約は国内法よりも上位にあるわけだから(憲法よりは下だけど)、この条約を批准した段階で、刑法や刑事訴訟法を改正しなければならないはずです。

2008.03.29 23:47 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]

>>都筑てんがさん

NEWS ZEROの動画ありがとうございます。あと、記事も拝見しました。

たらい回し事件をネタに医療現場を叩くのではなく、医療現場の抱える問題を伝えるという報道本来の番組内容でした。「朝ズバッ!」のみのさんも見習ってもらいたいものです。w

2008.03.29 23:55 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]












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