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この判決について、今日はいろんな人が記事を書いてるんだろうな。

最高裁が交際に差し戻した段階で、この結果は予測できたから、あまり驚かなかった。午前10時ごろ、主文が後回しにされた、との情報が入ったので、さらにそれは確信に変わった。

だけど、この裁判、問題だらけだ。

今回の裁判では、一審・二審で罪を認めていた被告が一転して否認したことが問題になっている。世間的には、トンデモ弁護士の教唆で被告が否認に転じた、と伝えられているようだ。

しかし、一・二審では、警察と検察が書いたシナリオにしたがって、弁護人が馴れ合いの弁護をして、裁判官がテキトーな判決を出してしまった、というのがホントのところだったのであろう。

 主任弁護人の安田好弘弁護士は「専ら捜査段階の供述に信用性を置き、客観的証拠や(鑑定などの)専門的知識による供述の見直しが行われることは一切なかった」と判決を批判。

「不当判決で厳罰化加速」弁護団が批判 光市母子殺害

調書に書かれていることと被害者の状態がちがっていたら、フツーは弁護人はその点を突くものなのだが、なぜか一・二審ではスルーされている。馴れ合い弁護だったんだねぇ。

で、そのことを問題にすると、突然、外野が騒ぎ出す。こんどの弁護士はトンデモだ!と…。で、裁判官はこの点についてシカトして死刑判決を出す。…という裁判だったわけだ。

オイラは、べつにこの少年を死刑にするな!と言ってるわけではない。死刑にするなら、事実に基いた裁判を行って、それで死刑にすれば(゚∀゚)イイ!と思っているのだ。

ちなみに、被害者遺族の本村さんも今回の判決をすなおに喜べないようなのだが、そのことについてほとんどのマスコミはスルーしている(とくに太字の部分が伝えられていない)。

 本村さんはこの日の会見で「法廷での新供述が耐え難かったのは事実。それが被告の言葉か、弁護団と相談して作ったものか疑問は残る」と指摘。一方で「裁判とは、検察と弁護側が意見を述べて真実に近づける場。弁護士に脅迫状が届く事態は私の本意ではない。この差し戻し審が何だったのかを司法や社会に考えてもらえれば、遺族の苦しみも報われる」と訴えた。

山口・光の母子殺害:本村さん「遺族が望む判決を」 差し戻し控訴審、22日言い渡し

リンクがキレてたら…
「不当判決で厳罰化加速」弁護団が批判 光市母子殺害

2008年04月22日21時01分

 光市母子殺害事件の差し戻し控訴審で、広島高裁が被告の元少年(27)に死刑を言い渡したことを受け、弁護団は22日午後、記者会見し、「極めて不当な判決だ」と述べた。また、閉廷後に面会した元少年の様子について「至って冷静だった。僕らの方が冷静じゃなかった」と語った。

 主任弁護人の安田好弘弁護士は「専ら捜査段階の供述に信用性を置き、客観的証拠や(鑑定などの)専門的知識による供述の見直しが行われることは一切なかった」と判決を批判。さらに「死刑はやむを得ない時だけ適用するという従来の考え方から、凶悪な事件はまず原則として死刑とする考え方に転換してしまった。『疑わしきは被告人の利益に』の哲学と全く反している」と述べ、判決をきっかけに厳罰化が加速するとの考えを示した。

 主張が認められなかった理由については「証拠が不足していた。なぜ、この時期に新供述が出てきたのか、裁判所にわかるよう具体的に出すべきだった」と説明。上告書を出したのは閉廷直後。「正しい判決を出すよう強く求めていきたい」と述べた。

 元少年には山崎吉男弁護士ら4人が面会した。報道機関に言いたいことはないか尋ねると「今まで自分が述べてきたことで、記憶違いがあるかもしれないけど、すべて自分にとって真実」と話したという。また、これまでと同じように、遺族に対し判決にかかわらず一生謝罪を続けたいと語ったという。



山口・光の母子殺害:本村さん「遺族が望む判決を」 差し戻し控訴審、22日言い渡し

 山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審判決が22日に広島高裁で言い渡されるのを前に、遺族の本村洋さん(32)が19日夜、光市内で会見。本村さんは「死刑判決を遺族全員が信じている。だが、判決が死刑でも無期懲役でも、それが真実だと思って生きていく」と話した。

 昨年5月に始まった差し戻し審で弁護側は、1、2審で認めた殺害や強姦(ごうかん)の事実を否定した。本村弥生さん(当時23歳)の殺害方法について「甘えたくて抱きつき、反撃されたので押さえつけた」「(性行為は)復活の儀式」と主張したことなどに批判が殺到し、弁護士事務所に銃弾が届く事態にもなった。

 本村さんはこの日の会見で「法廷での新供述が耐え難かったのは事実。それが被告の言葉か、弁護団と相談して作ったものか疑問は残る」と指摘。一方で「裁判とは、検察と弁護側が意見を述べて真実に近づける場。弁護士に脅迫状が届く事態は私の本意ではない。この差し戻し審が何だったのかを司法や社会に考えてもらえれば、遺族の苦しみも報われる」と訴えた。

 元少年に死刑を求め続けてきたことについては「人を殺した者は命をもって償うべきだが、それが正しいか今も葛藤している」と打ち明け「死刑制度について訴えることは、社会に命の重さを伝える機会になると信じている」と語った。【安部拓輝】

2008.04.22 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(3) |

 王子のきつねさんのご意見には、すごく考えさせられました。私はとてもこの事件の全容を追ってきたとは言えませんが、「新しい弁護士団はトンデモな連中」だとか、犯行時18才の人間への死刑適用の是非とかに妙に関心が集中している気はしていました。

 死刑制度についてはいろんな論議があってものいいし、弁護士の「態度」等についてがマスコミを賑わわせるのもやむを得ないかももしれない。

 しかし、日本が法治国家である以上は、現行法制上で、刑の判決までのプロセスでどういう審理がなされ、どういう具体的な検証がなされているかということについての筋の通った吟味が十分尽くされているかどうかということに尽きる気がします。

 さもないと、来年開始される「裁判員」制度も、要するにその時の「世論」に流されるという危険が生じるような。

2008.04.23 15:16 URL | こういちろう #BXy/Vbyc [ 編集 ]

弁護士のとんでもなさが際立ったのは、
本村さんが遺族感情だけに突き動かされず、
一人で努力して戦い抜いた姿の毅然さと、
対照的だったからではと思います。
でも、この件で、
裁判員制度の重みを感じました。
ちゃんと公正に機能するのかな?

2008.04.23 22:16 URL | cha-cha #- [ 編集 ]

>>こういちろうさん

調書は作文! 裁判はゲーム?!
http://kitsunekonkon.blog38.fc2.com/blog-entry-1755.html

でも、書いたんですが、調書(自白)偏重の裁判に問題があるんです。


>>cha-chaさん

本村さんの冷静な態度には正直おどろきました。家族が殺されてあれだけ冷静でいられるのには…。ただ、あの冷静な態度に彼の秘められた怒りを感じました。

2008.04.26 08:45 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]












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