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今日はめずらしくNHKの「クローズアップ現代」を見たお。

10月22日(水)放送 シリーズ日本の“技術力”を活(い)かせ (2)太陽電池

太陽電池ネタが出たとき、オイラがいつも気にしているのが発電効率なんだけど、今回もこの点は完全スルーだった。

発電効率が悪すぎるんで、使いものにならないのが、太陽電池。今回はきっと発電効率が上がったんだろうと思って見てみたけど、なんか火力発電の6倍お金がかかるって話で、あいかわらず発電効率は低いみたい。orz

じゃあ何で取り上げたのかというと、ヨーロッパ諸国が太陽電池で発電すると補助金を出すらしい。で、インドや中国も参入するから、わが国も負けちゃいられない!って話だった。

もうアホかと…。補助金を出してもらわないと成り立たないんなら、公共事業に群がるゼネコンと同じじゃん。

太陽電池のついた住宅に補助金→日本の企業、争って参入→(液晶テレビで有名な)某企業、太陽電池生産で世界一に→突然の補助金カット→某企業の太陽電池部門、赤字に転落→その地位をドイツの企業に奪われる。

これと同じ結果にならないという保障はないんだけどね…。w

2008.10.22 | 日記らしきもの | トラックバック(0) | コメント(6) |

反論というほどじゃないのですけど公共事業がつねに悪者というわけではありません。
景気が低迷しているときに行われる古典的な経済政策は二種類で、ひとつが、低金利でお金をたくさん借りてもらって、消費を刺激する、もうひとつは公共事業をたくさんやって周辺経済や雇用を刺激するという手法です。これに加えて国営企業などを民営化するなどして、大規模なコストダウンをはかったり、私企業にはない既得インフラを利用して大きな事業をダイナミックに動かすといったことがあります。日本は長期低金利をやりすぎて、今回の国際金融危機の戦犯とすらいわれていて(外国人が日本から資金調達して投機していた)これ以上の低金利化は無理です。ワンウェイのバラマキも将来の税負担を増やすだけで意味がありません。そうした時、今のところ採算レベルに達していないが将来的には大きな市場が見込め、さらには「すぐに」雇用をもたらし、しかも、都市部ではなく地方部でできることに税金を投入するというのはあながち頭の悪い政策ではありません。しかもこうしたビジネスには投資マネーも集まりやすいし、ブレークスルー的な技術革新で大バケします。かつてのショルダーバック型の携帯電話を覚えていますか?当時だれもあんな小型のバッテリーがつくられたり、携帯市場が発展すると思っていなかったので、携帯各社が国に支払ってる電波使用量はえらい少額です(テレビ局はそれに輪をかけて少額ですが)。

スペインの太陽発電のケースも火力発電の6倍だったのはスケールの小さい発電の段階での話で、スケールメリットがでた現在の話ではありません。しかもあの程度で一万世帯をまかなえてしまうのです。またさらに発電効率を上げれば企業収益率もあがるというインセンティブもあります。良いシナリオとしてはそうすると、これまで国の補助金にすがっていた地方が自力で稼げるようになります。
スケールメリットとイノベーションと地方の自立と持続可能性という点で、太陽発電はわりと頭のいい選択だと私は思っています。
当たり前の話ですが、こうしたものには特許競争もあり、できるだけ多くの試行錯誤ができるところが有利になります。しかし日本企業の売り上げも7割が海外です。

例えば原油価格の上下リスクを吸収するためにどれだけのコストが必要でしょうか?

SFではなく一基の原発の上にテロリストや故障した飛行機が墜落したら、その被害はどれくらいなのか?当初の被害者はどれくらいで、それから何年くらい、どれくらいの範囲にわたって、どれくらいの被害が続くのか。それは金額に換算するといくらくらいなのか?あの人たちは柏崎の地震さえ「想定外」のひとたちです。

そういうリスク計算がちょっと不可能なものに税金をつぎ込み続けるのはあまりにも脳天気過ぎはしまいか?

原発のために支出されている補助金やら保証金やらなんやらに比べたらずっと頭がいい。住民の反対運動も少ないでしょう。

ちなみに人類が滅んで、別の恐竜が出てきてそいつらも滅んだ後も臭いそうな核廃棄物の最終処分場は世界中にまだひとつもありません。

2008.10.23 21:03 URL | お笑いみのもんた劇場 #Z4XagFYo [ 編集 ]

太陽電池はそれほど将来性のある技術ではありません。

まず第1に持続可能ではないのです。太陽電池をつくるのには石油が必要で、石油が枯渇したら太陽電池をつくれなくなります。これは現在あるすべての代替エネルギー(原発&新エネルギー)に共通する問題です。

第2に発電効率が極めて悪いのです。現在の太陽電池は発電効率がよくて20%です。これを改良すれば効率が上がると多くの人が思っていますが、限界があります。現在の太陽電池は太陽光の中の可視光線を使っていて、太陽光の中の可視光線の割合が50%なので、発電効率が50%以上になることはそもそも不可能なのです。

上記の発電効率は昼間の5時間(午前10時~午後3時)の晴れの日の数値です。のこりの19時間のうち、日が出ている間は効率が下がってもそれなりに発電していますが、日が暮れれば0になります。また、晴れの日ばかりではないので、さらに発電効率が下がってしまいます。スペインは、夏は雨がほとんど降りませんが、冬は雨が降ります。さらに、雨が降らないのも問題で、ほこりが太陽電池の表面を覆ってしまうと、発電効率はぐっと下がってしまいます。

あと、電気は、いちど発電してしまうと、貯めることができません。これへの対応策として、揚水発電をしています。電気が余っているときに、その電力をつかって水を貯水池に揚水し、必要なときに水を落して発電するシステムです。JRなどがラッシュアワーで足りない電力を補うために安い夜間電力をつかって揚水発電をしています。太陽電池は夜は使えないので、夜間は電力会社から買っているのです。

第3に、太陽電池は、初期投資が膨大で、元を取るのに10年かかります。一応、太陽電池メーカーは耐用年数は30年と言っていますが、その間に電池自体が劣化するので、元を取れるかがあやしいのです。そもそも耐用年数が短い方がメーカーには有利なんで…。w

じつは、1980年代半ばから新たな油田の発見が少なくなってきていて、実際に石油の枯渇が数十年後に起きるかもしれません。そうなると、石油のあるうちに、石油枯渇後の世界のありようを決めておかないといけないので、太陽光発電のようなムダはやめたほうが(゚∀゚)イイ!と思っているのです。

2008.10.25 16:41 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]

なるほど。お詳しいのですね。
ただ、私にはよくわからないのですが、それではスペイン政府は税金を投入して恐ろしく馬鹿なことを今やっている、投資家たちはまったく将来性のないことに愚かに投資している、太陽発電の現状の技術的課題は将来的にも解決不可能であるという結論なのですか?

それから蓄電技術というのは将来性お先真っ暗なのでしょうか?

私が理解しているところではヨーロッパがやろうとしていることは、火力発電と原発以外のいろいろな発電技術を複合的に取り込んで、それぞれのメリットとデメリットを補完し合い、さらに技術革新によるブレークスルー=第二次産業革命をやろうということだと思うのですが。

2008.10.26 01:24 URL | お笑いみのもんた劇場 #Z4XagFYo [ 編集 ]

政府が目先のことしか考えていないのは、なにも日本だけに限りませんからね。

投資家は、お金儲けができれば(゚∀゚)イイ!ので、補助金がカットされたら、さっと資本を引きあげるでしょう。もうすでに引きあげているかも…。発電施設ができた段階で、その施設を証券化して、誰かに売りつけるという「奥の手」があるので…。(爆)

電池というのは物質が劣化する性質を利用して電気を取り出すわけで、蓄電は、劣化した物質を電気で還元して劣化する前の状態に戻すことです。還元するときのエネルギーは、物質が劣化して得られるエネルギーよりも大きいですから、そのまま使ってしまった方が得ということになります。

「山より大きなイノシシはいない」ということわざがありますが、太陽光発電で大きなエネルギーを取り出そうというのは、山より大きなイノシシを捜すようなことです。太陽光自身がすでに充分に「弱い」のですから…。

ヨーロッパは、イギリスの火力発電(北海の天然ガス田)、フランスの原発、ドイツなどの新エネルギーをつかい、「石油だけ」に依存しない発電システムをつくろうというものなんでしょう。それ自体は戦略的に正しいと思いますが、環境にやさしいかどうかはわかりません。

「第二次」産業革命は、19世紀末に「すでに」起きているので、この場合は適当な命名ではないですね。w

2008.10.26 15:21 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]

ヨーロッパのところは「現状」であって「将来的戦略」ではないと思います。
私が長年暮らしたイタリアでは国民投票で原発を否決して、地続きのフランスから原発で発電した割高の電気を買おうというイタリア人らしい(笑)選択をしました。原発のある北欧諸国も段階的廃炉が決まっています。ここへきて思ったような技術革新もなく期間延長とか苦しい状況に陥っているようです。フランス人が原発を選択したのも、凄く哲学的な選択(笑)だと個人的に思ってます。中東やバルカン半島、アフリカと火薬の臭いといつも隣り合わせのヨーロッパでは原発については常に真剣な議論があります。
東南アジアの爆破テロとか北朝鮮問題とか、阪神淡路大地震とか、日本だって地政学的にも、地質学的にも、決して暢気でいられるはずがないのに、なぜかの日本での原発議論というのはイデオロジカルなものばかりでリアリティにかけるなあと、遠い異国からいつも思っていました。
これは、個人的な見解ですが、目を覆うばかりの愚行を繰り返したあげくやっとこさ平穏な市民社会を獲得したヨーロッパの方が視点が中長期的になるんじゃないかと思います。未来の子孫に遺すべきものとか、過去の先祖達から引き継いだものとか。ちょっとヨーロッパ贔屓過ぎるかもしれませんが。

産業革命に関しては狭義の産業分野別の分類では第二次世界大戦後頃から起こり始めた生産技術や経済面の変革がすでに第三次産業革命と呼ばれています。私が第二次と書いたのはもちろん広義の意味で(間違ったんじゃないのよ)、産業革命がもたらした経済・社会構造がそろそろ立ちいかなくなって次のフェーズに移行する必要があるんじゃないかという視点です。

2008.10.26 21:50 URL | お笑いみのもんた劇場 #Z4XagFYo [ 編集 ]

いやいやヨーロッパ人はなかなか(゚∀゚)イイ!性格をしていますからね。「京都議定書」締結時みたいに、すでに実現できている二酸化炭素の削減を目標値に設定する!なんて芸当、日本の外務省にはできません。途上国が加わらなかったら批准しないという決議を連邦議会がした後で、調印したゴア副大統領もなかなかの役者ですが…。wwwww

(゚∀゚)イイ!人が一人もいない(バーホーベン監督の映画みたいな)外交の世界もキライではないですよ。(爆)

2008.10.26 23:34 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]












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