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「カジノジャック」と「インセプション」に見る米国の今と昔とこれから

  今回取り上げた作品は、まず1本目が町山氏イチ押しのドキュメンタリー映画『カジノジャック』。アメリカで伝説のロビイストとして知られるジャック・エイブラモフの栄光と転落を通じて、カネとロビイストに牛耳られたワシントン政治の実情を鋭く暴いた社会派作品で、日本での劇場公開は未定ながら、現在公開中のアメリカでは既に高い評価を得ているという。

  町山氏はエイブラモフ事件を、アメリカの政治が1980年大統領選でのレーガン当選以来、事実上ワシントンを支配してきた共和党保守派による保守革命の終焉を象徴する歴史的なできごとと位置づける。

  しかし、ニューディール時代の大きな政府の腐敗を批判し、綱紀粛正を主張しつつ、規制緩和によって小さな政府を実現することが強い経済と社会を再現すると主張してきたエイブラモフら保守派の重鎮たちが、なぜいとも簡単にその影響力をカネで売るようになってしまったのかについては、より詳細な検証が必要だろう。

  2本目は今日本でも公開中の『インセプション』を取り上げた。レオナルド・ディカブリオ扮するコブが、人の夢の中から企業秘密を盗み出すことを専門とする産業スパイという設定で、人の夢に入り込み秘密を盗み出したり、それを守るために夢の中でガードマンを雇ったりと、ややSF的な設定。

  初っ端に映画素人を自認する神保哲生が、SFとは言えあまりに現実味のないストーリー設定に「子供騙しとしか思えない」と酷評したところ、宮台真司、町山智浩の2人が口を揃えて大反論。なぜストーリーを意図的に荒唐無稽にしているかや、「夢の中の夢の中の夢」という概念の奥深さなどを説き、全面的にこの作品を擁護する一幕も。

「カジノジャック」は9月に TOKYO MX TV で放送されるとのこと。日付はまだ未定のようですが、楽しみです。

2010.08.01 | 日記らしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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