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代ゼミの堀木先生にかんするブログ記事を見つけたので、ちゃっかりコメントしておいた。

#1 堀木博礼(ほりき ひろのり)

以下はそのコメントである。
1980年の夏期講習ではじめて堀木先生の講義を聴きました。私は、当時、高校3年生で成績ががた落ちしていて、どうしたらいいかわからない状態でした。友人から堀木先生の話を聞いて、ひとつその講義を聴いてみようと思ったのが、はじまりでした。

じつは、文章に読み方がある、ということをはじめて堀木先生に教えてもらったのです。のちに駿台の藤田修一先生からも教えを受けたのですが、現在主流の「接続詞・助詞・指示語」などを頼りに文脈を追うというような授業スタイルは藤田先生が確立したようです。だから、堀木先生の方法というのは、どういうものだったか、一言では説明できないのです。

堀木先生は、その講習でさまざまなテキストをつかっていましたが、とくに印象深かったのは、なだいなだ『娘の学校』(中公文庫)の「バカ太郎」の話と、堀米庸三『歴史を見る眼』(日本放送出版協会)でした。

前者は、精神科医で作家の“なだ”さんが子どもの頃、近所に住んでいたバカ太郎と呼ばれる精神薄弱児との交流の話です。みんなに恐れられていたバカ太郎に親切にしてもらった経験と、その後、バカ太郎が戦車に轢かれて死んでみんなが喜んだとき、ひとり涙を流した経験が語られています。“なだ”さんは、この経験で精神科医になったわけでなない、むしろ、いま精神科医である自分だからこの経験を語らなければならないという話でした。

後者は、歴史学者の堀米庸三さんが、歴史には、起きた事実としての歴史と、歴史家によって書かれた歴史という2つの意味があるという話です。歴史とは起きた事実をたんに記述したものではなく、歴史家によって選択された事実なのです。そして、選択する以上、そこには歴史家がどう歴史を見るのかという歴史観の問題が生じる、という話でした。

じつは、この講習を受けたのをきっかけに、私は歴史学を学ぼうと思いました。最初の受験には失敗し、駿台に通いながら、中央線各駅停車で代ゼミにも行きました。翌年の入試では、なんとか首都圏の国立大学の史学科に合格しました。

驚いたのは、堀木先生(と藤田先生)から教わった文章の読み方が、そのまま大学の授業で使えたのです。歴史学のゼミで、他の学生が新書の内容をテキトウに報告し、ゼミの先生から怒られていたのに対して、私は専門書の内容をかなり正確に報告できたのです。その後、大学院にも行き、結局、研究者にはなれませんでしたが、現在も高校生に世界史を教えています。


ねぇ君は確かに
突然現われ
私の暗闇に光射した
そして少し笑って
大丈夫だって頷いて
私の手を取って歩きだした
君の背に天使の羽を見た

浜崎あゆみ“ANGEL'S SONG”

2006.03.28 | 日記らしきもの | トラックバック(0) | コメント(4) |

堀木先生に教えてもらった割には下手くそな文章ですね。徳に前半部分。ホント意味わかんねー。堀木先生の記述が藤田師にすりかえられ、そもそも堀木先生にどのような文章の読み方を教えてもらったのかわからない。ちなみにワタクシも80年に堀木先生に現代国語を教わりました。堀木先生の4月の一発目の授業は藤田師の批判から始まりました。

2008.12.10 11:32 URL | タイセイまえやま #- [ 編集 ]

ええと、ずいぶんレスが遅れてしまいましたが…

これは「MY予備校ブギ---なぜか輝いていたあの時代」というブログのなかに書かれている「堀木博礼」先生の記事に書いたコメントです。

「そもそも堀木先生にどのような文章の読み方を教えてもらったのかわからない」とありますが、それは元の記事に書かれていたので、その「文脈」にしたがって書いたものです。

現在では、元の記事が失われてしまったので、こんな文章になってしまったのです。

堀木先生と藤田先生のちがいは、藤田先生は分析を問題となっている文章に限定し、そのなかから答えを求めていたのに対して、堀木先生はその文章が書かれた「文脈」をもその対象にしていたことだと思います。

堀木先生の方法は、正確ですが、与えられた時間内で問題を解くという受験には不向きなところがあったのでしょう。藤田先生の方法には多くの追随者がいるのに対して、堀木先生は「職人技」と評価されているようです。

しかし、学問の世界では、堀木先生の方法が正統なやり方なので、学部・大学院ではとても役に立ちました。

2008.12.19 15:34 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]

私も堀木先生で開眼した口です。懐かしいです!

2014.09.10 21:23 URL | 太郎 #tHX44QXM [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

『入門編 現代文のトレーニング』という本がZ会から出版されています。Amazonの書評を読んだら、ホントにできない生徒にはむずかしいようです。まあ、それが堀木先生のスタイルですけど…。w

2014.09.11 13:49 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]












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