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妹から聴いたんだけど、オペラ「仮面舞踏会」(ヴェルディ作曲)ってヤバイ作品なんだって…。

「四谷怪談」って、かかわった人に厄が起きるんで有名だけど、オペラにもそういうのがあって、イタリアだと「仮面舞踏会」と「マクベス」がそうらしい。ロシアだと「ルサルカ」がそうだ。

以前、妹が「ルサルカ」をやったとき、6人が酷い目にあった。腕を骨折した者、首を傷めた者、自律神経失調症(妹の友人のMさん)、気管支炎、2人が喉の炎症。そして、妹自身が、痛い場所が喉→胸→腹→背中→首と移動する謎の痛みに苦しんだ。これはすぐに治ったようだが、オイラはそのとき妹の顔の左側に白いものがいたのを目撃していたらしい。完全に忘れてたけど…。

ルサルカ

で、今回、妹は「仮面舞踏会」に出演するんだけど、これも上記のとおりヤバイ作品だ。「なんにも起きないね」って言ってたんだけど、とうとう出演者が出演できなくなる事態が起きた。

ボストン総督リッカルドの秘書レナート役(バリトン)が脳出血で倒れてしまった。彼は、親が脳梗塞で入院していて、その手術に立ち会うんで病院に行っていた。ところが、その場で不調を訴え、検査したら脳出血だった。不調を訴えた場所が病院だったのは不幸中の幸いで、人がいない場所だったらどうなっていたかわからない。本人は「できれば出演したい」と言っているそうだが、もちろんそれはムリなので、代役を立てることとした。

ヴェルディの「仮面舞踏会」は、ウジェーヌ・スクリーブの戯曲「グスタフ3世 または 仮面舞踏会」が元になっている。この戯曲は、スウェーデンの啓蒙専制君主グスタフ3世が1792年に仮面舞踏会の壇上で暗殺された事件を題材に、王と暗殺者アンカーストレム伯爵の妻との架空の恋を絡ませた作品であった。

しかし、当時、国王暗殺という内容をイタリアで上演することは不可能であり、舞台をヨーロッパ以外の場所にすることが条件となった。そこで、舞台をイギリス植民地時代のアメリカ・ボストンに移し、グスタフ3世はボストン総督リッカルド(テノール)、暗殺者アンカーストレム伯爵はレナート、国王に反対する貴族ホーン伯爵とリッビング伯爵をそれぞれトム(バス)とサムエル(バス)に変えた。さらに、リッカルドの殺害に使われた凶器をピストルから短剣とした。

妹が演じる女占い師ウルリカ(メゾ・ソプラノ)は、実在の人物で、実際にグスタフ3世の暗殺を予言した。ただし、占いが当たったので、逆に怖がられ、貧困のうちに亡くなったらしい。

ちなみに、グスタフ3世はフランス王妃マリー・アントワネットの愛人・フェルゼン伯が仕えていた国王で、フェルゼンは彼のフランス工作の手駒だったらしい。フランス革命後のヴァレンヌ事件(国王一家の逃亡未遂事件)はフェルゼンの工作で行われたが、その後も国王一家の逃亡を画策したが、国王ルイ16世が乗らなかったので、実現しなかった。そうこうしている間に、この暗殺事件が起こり、フェルゼンも失脚、国王も王妃も処刑されてしまった。

フェルゼンは子のグスタフ4世によって復権したが、グスタフ4世は、ナポレオン戦争の失政でフィンランドを失い、それを理由に追放されてしまう。その後、フェルゼンは、グスタフ3世の弟カール13世に仕えたが、デンマーク王家から王太子として迎えられたカール・アウグストが急死したとき、暗殺犯だと噂され、葬儀の場で群衆によって惨殺された。棒で殴り殺され、その遺体は全裸にされて側溝に捨てられたそうだ。

その後、フランスからナポレオンの元帥だったジャン・バティスト・ベルナドットを王太子として迎え、カール14世が即位した。彼は、ナポレオンの元帥だが、ナポレオンとの関係はよくなく、何度も失脚しそうになった。しかし、ナポレオンの昔の恋人を妻にしていたので、ナポレオンは彼の追い落としに躊躇したらしい。イエナ・アウエルシュタットの戦いに敗れたスウェーデン軍を彼が友好的に扱ったので、カール13世の後継者をフランスから迎えるにあたり、彼に白羽の矢が立った。かくして、フランス南西部ポー出身の代訴人の息子は、スウェーデン国王となり、現在のスウェーデン王家(ベルナドッテ朝)の始祖となった。

この暗殺事件は多くの人生を狂わせたわけだが、なぜ演じると厄が起こるのかよくわからない。

2014.07.25 | 心霊 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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