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「社会実情データ図録」を見ていたら、「憑きものの分布」と解説が載っていて、びっくりした。w


 4番目にはキツネ憑き、犬神といったある種の霊力が人にとりくつという「憑きもの」のパターンであるが、一時的に個人に憑くのでなく、家筋に代々伝わるという観念をもつ地域がある。これを分布図にしてみると九州東部、中四国、そして飛び地として北関東がくるようだ。「家筋を伝わる範囲のなかに、犬神がすっぽり含まれていることに注目される。家の意識が強いこと、それに犬に対する意識が強いことに、大陸的、遊牧民的臭いを感じないであろうか」(p.168)。関東地方の一部の山村の俗信として知られていた憑きものは、オサキ、あるいはオサキギツネと呼ばれ、オサキを持つ家は、オサキモチ、オサキ屋、オサキ使いなどといわれた。オサキは常には姿を見せず、金銀、米穀その他なんであれ心のままに他に持ち運ぶという。オサキモチを世間は避け、縁組することはなく、オサキモチどうしで縁組するという。

地域分布図から見た日本文化の重層構造

永久保貴一さんのマンガとか、山本まゆりさんの「魔百合の恐怖報告」シリーズとかに、「憑きもの筋」の人が出てくる。

永久保さんのマンガ『永久保怪談 恐怖耳袋』に出てくる話は、ある大学の文化人類学教室の学生が「憑きもの筋」の家に調査に行く話だった。

埼玉のオサキギツネの家に調査に行くと、家の人だけにオサキギツネが見える。家の人のインタビューを録音し、再生してみると、能で狐憑きや亡霊が出てくるときに唱和する「うおおぉぉ」という声が入っていた。ちなみに、オサキギツネは、イタチやオコジョのような、胴の長いクダギツネ(管狐)らしい。

また、山陰の「犬神憑き」の家に調査に行くと、夜、学生の1人が目を覚ますと、もう1人の学生が四つん這いになり、犬のような声を上げていた。金縛りで体が動かず、ジネズミのような小動物が自分の周りに集まっていた。朝起きたら、ふとんが破られ、中のわたが散らばっていた。驚いて弁解すると、家の人は「犬神が悪さしたんだね」くらいにしか思っていない。その後、吠えていた学生が変死し、もう1人も失踪してしまった。

「魔百合の恐怖報告」では、「憑きもの筋」の人と関係を持ってしまったため、酷い目に遭った相談者が霊能者・寺尾玲子さんに助けを求めてくる。「憑きもの筋」の人は、意識している/していないに関わりなく、憑いているモノが周りの人に悪さをするので、かなり怖い。たとえば、職場の同僚が「憑きもの筋」の人で、ちょっとしたことで対立したとしよう。すると、憑いているモノが復讐しに来るので、相談者はヒドイ目に遭う。こんな感じだ。

上記のオサキギツネの解説にもあるが、「憑きもの筋」の家は結婚等で差別されている。差別自体は悪いことなのだが、例に挙げたような実害があることもあるので、批判しづらいのも事実だ。

2014.12.25 | 心霊 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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