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人気のトマ・ピケティの『21世紀の資本』について、高橋洋一さんが書評を書いている。

全く退屈しないデータ満載の歴史書 ピケティの『21世紀の資本』を読む

この本の「新しさ」は、所得成長率(g)と資本収益率(r)との比較によって、格差の大きさを考察しているところだ。

 この本にある従来の本と違う新しさというのは、20ヵ国の大量の歴史データである。それによって、200年以上の歴史のなかで、r=資本収益率とg=所得成長率を比較している。第1次と第2次世界大戦の間と、第2次大戦後のしばらくの間は、rとgが比較的近くて、格差の小さい時期だったが、それ以外ではrはgより大きく、格差の大きい時期であることを明らかにしている。

エッセンスは格差拡大の証明

格差は、英米などアングロサクソン系の国でいちじるしく拡大し、日本を含めた他の先進国では、拡大しているが、英米ほどではない。

 さて、ピケティは日本に対してどのように見ているのだろうか。先日、日経新聞に興味深いインタビューが出ていたので、まずそれを紹介しよう。

 それによれば、日本の現状をどう見ますかという質問に、

「財政面で歴史の教訓を言えば、1945年の仏独はGDP比200%の公的債務を抱えていたが、50年には大幅に減った。もちろん債務を返済したわけではなく、物価上昇が要因だ。安倍政権と日銀が物価上昇を起こそうという姿勢は正しい。物価上昇なしに公的債務を減らすのは難しい。2~4%程度の物価上昇を恐れるべきではない。4月の消費増税はいい決断とはいえず、景気後退につながった」

と、アベノミクスには及第点をつけている。きわめてまっとうな答えだろう。

 日本のg(所得成長率)はここ二十数年間で世界の最低ランクだ。まずデフレ脱却して、2%程度の物価上昇にするのは、g(所得成長率)を高めることの第一歩である。g(所得成長率)が高まれば、累進課税などによって、格差の問題を解決するのは、それほどたいした話でなくなるだろう。

日本に対するピケティ氏の見解

なかなか読みごたえのある本なので、買いたいと思った。

2014.12.26 | ├ 経済ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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