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ヘリウム吸引事故について、南堂ちゃんが妄想に満ちた記事を書いていた。

【 後日記 】( 2015-05-26 )

そこで、コメント欄に反論を書いたけど、ここにも転載しておくね。ちなみに、色を変えている部分は補足。



【後日記】へのコメントです。私の父親は肺炎で救急搬送され、集中治療室に25日間入っていました(結局、死亡)。これから書くのはそのときの体験を元にしています。


 まず、救急車を要請すると、救急隊員は、救急要請の電話の内容(録音)や、現場にいた人に状況を聞いて、「救急活動記録票」に記入します。これは救急搬送先の病院に提出されます(写しは持ち帰る)。救急隊が到着した直後、父がいちどだけ痙攣を起こしたのですが、そのことがちゃんと担当医に伝えられていました。

「救急活動記録票」は、裁判の証拠とされたり、保険金支払いの根拠となるので、いいかげんなことは書けない。

 救急搬送の際には、状況をよく知っている人に同行を求め、病院に連れて行きます。病院に着くと、しばらく待たされ(この間にさまざまな検査を行う)、医師に質問されます。過去の病歴や現在受けている治療、処方薬、アレルギーの有無とともに、発生状況を聞かれます。家族だと、病状を説明され、入院手続きの方法を教えられます。交通事故や変死だと、待たされている間に警察が来て、事情聴取されます。父が入院している間に、その場面を2度ほど目撃しました。

交通事故と変死の事情聴取を目撃。交通事故では腰縄をつけられた容疑者が、警察官に連れられ、診察を受けていた。その後、T警察署に連れて行かれたらしい。変死は、結婚記念日に夫がリビングで倒れ、急死していたのを妻が発見した。号泣する妻が哀れで見ていられなかった。ちなみに、その日の霊安室は、父の遺体を挟んで、交通事故死の遺体と変死した遺体が、並んで安置されていた。

 「傷害速報」の「発生時の詳しい様子と経緯」に書かれていることは、その場でそのときに聞かないとわからない内容なので、その場にいたスタッフや関係者が救急隊に対して非協力的であった(つまり隠蔽しようとした)とは思えません。

そもそも人が卒倒して痙攣を起こしているような場面では、みんな動揺してしまい、組織的にウソをつけるような精神状態ではない。
 つぎに、テレビ局や制作会社が病状を説明しないことを問題視していますが、病院は家族以外に病状を説明しません。

 集中治療室に入院すると、家族の中からキーパーソンを選び、担当医はその人だけに病状を説明します。集中治療室では家族でも面会が制限されます。父が入院した大学病院では、昼2時間と夜1時間半だけで、家族のうち集中治療室に入れるのは2人までです。面会時間内の15分間、キーパーソンだけに担当医による病状説明があります。救急搬送や緊急手術が入ると、それすらなくなります。看護師が代わりに説明してくれることもありますが、詳しい内容は説明してくれません。

 家族が“好意で”教えてくれないと、局や制作会社は詳しい病状を知ることはできないのです。


 最後に、病院に発生状況を伝えなかったので、医師がてんかん治療をしたとありますが、そんなことはありません。

 報告書は、「今回のように一般者が使用できる加圧されたヘリウムガスの吸引で発生した事例の報告は,学術誌上では世界的に数例のみのようである」と、ひじょうに稀な症例だと書いています。医師は、確率論的に治療をするので、最初に稀な症例を疑うことはありません。

 医師は、卒倒したとき後頭部を強打し、全身痙攣があるので、てんかんを疑い、その治療を行ったのでしょう。それで病状がいったん改善されました。ところが、6日目(2/3)に再び痙攣を起こしたので、再検査を行って他の病気の可能性を潰していき、最終的に空気塞栓症と判断して高圧酸素療法ができる別の病院に転院したとあります。

 発表が遅れたのは、事実を隠蔽していたからではなく、最終診断が出たのが6日目(発表の前日)だったからだと思います。


 上のコメント[以前に書いたコメント]で医療過誤を疑っていましたが、今回の速報でその可能性は完全になくなりました。救急搬送直後の胸部CT写真で、「皮下・縦隔気腫と気胸」が見られますからね。この段階で空気塞栓症を疑ってもよかったのでしょうけど、あまりに稀な症例だからそうしなかった医師を責めることはできません。



情報がないと、脳内でいろいろ妄想して、それを書いちゃうから、マヌケな記事になってしまうんだな。オイラも、まさかパーティーグッズで空気塞栓症になるとは思えなかったので、挿管ミスで肺を傷つけた医療過誤で、病院がそれを隠していると思ってしまった。

しかし、詳しい情報が出ても、妄想を語る人っているんだね。オイラは、そうならないように、気をつけなくては…。

2015.05.28 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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