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南堂ちゃんが認知症の徘徊への対応について論じていた。

不明老人と顔認識技術

この記事に、コメントしたので、こちらにも載せる。

認知症の症状は「中核症状」と「周辺症状」に分けられる。「中核症状」は、認知症そのものの症状で、記憶障害、見当識障害、判断力障害、実行機能障害、失認、失行、失語など[記事末に説明あり]。「周辺症状(行動・心理症状 BPSD)」は、中核症状から派生する症状で、徘徊、暴力・暴言、食行動異常(異食、過食、拒食)、失禁・不潔行為、睡眠障害、介護抵抗、無為・無反応など「行動症状」と、幻覚、不安・焦燥、抑うつ、妄想など「心理症状」に分けられる。このうち、「中核症状」は抗認知症薬で進行を遅らせることしかできないが、「周辺症状」は介護と治療によって改善することができる。

逆をいえば、徘徊を含む周辺症状は、介護と治療の失敗で産み出されているという側面がある。

介護の立場では、周辺症状は、便秘、脱水、発熱、慢性疾患の悪化、季節の変わり目、薬など、体の不調を訴える「非言語的表現」であると考えられている。このうち、徘徊の原因は発熱がいちばん多い。周辺症状が起きたら、排便、脱水、発熱の順でチェックをして、必要があれば医師や看護師に連絡する。精神安定剤を飲ませて落ち着かせたり、鍵のかかる部屋に閉じこめると、寝たきりになったり、症状が悪化する。

治療の立場では、中核症状を遅らせるための抗認知症薬が周辺症状を引き起こすことがある。周辺症状のうち、徘徊、暴力・暴言、過食、不眠、介護抵抗、幻覚、妄想などを「陽性反応」、無為・無反応、抑うつなどを「陰性反応」と呼んでいる。現在、日本で使用されている抗認知症薬は4種類(アリセプト、レミニール、リバスチグミン、メマリー)だが、うち3種類(メマリー以外)は陽性反応を引き起こす。すでに陽性反応の周辺症状がある患者に、これらの薬を投与すると、ますます周辺症状が悪化する。同時に、抑制系薬剤を投与する必要があるのだが、それを知らない医師が多い。
認知症の中核症状と周辺症状

【中核症状】
  1.記憶障害…出来事、少し前のこと、体験や経験を忘れる。
  2.見当識障害…いつ、どこ、誰がわからない。
  3.判断力障害…道筋をたてて考え、決めることができない。
  4.実行機能障害…ものの手順がわからない。
  5.失認…知っているはずのものが認知できない
  6.失行…服を着られない。指示された動作ができない。
  7.失語…言葉が出てこなくなる。読み取りや聞き取りができない。

【周辺症状=行動心理症状】陽性☆/陰性★
A.行動症状
  1.徘徊☆
  2.暴力・暴言☆
  3.食行動異常…異食、過食☆、拒食など
  4.失禁・不潔行為
  5.睡眠障害…不眠☆
  6.介護抵抗☆
  7.無為・無反応★
B.心理症状
  1.幻覚☆
  2.不安・焦燥
  3.抑うつ★
  4.妄想☆

2015.06.14 | ├ 父の病気と死 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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