NHK「クローズアップ現代」で立花隆さんがやらかしたらしい。

「カミオカンデ以前は、ニュートリノが見えなかった。見ないというのは、ないのと同じことなんです。世界中の学者が『めくら』同然の状態だった中で、日本だけが観察できた」

立花隆「めくら」発言にNHKが謝罪 「文脈から判断すべき」「言葉狩り」と疑問の声

「めくら」と発言したことへの是非が問題になっているようだけど、それよりも大きな問題があるんだよね。

ニュートリノの存在は、1950年代にフレデリック・ライネスらの実験で確認されたのであって、カミオカンデやスーパーカミオカンデで初めて確認されたのではない。

カミオカンデは、大マゼラン星雲でおきた超新星爆発の結果、生じたニュートリノを偶発的に世界で初めて検出した。これが小柴昌俊さんのノーベル物理学賞受賞の理由だ。しかし、このときニュートリノは他の2か所のニュートリノ天文台でも観測されており、これらの観測結果をまとめたのが小柴さんだったのだ。

梶田隆章さんの受賞理由は、スーパーカミオカンデでニュートリノ振動が初めて観測されたことで、ニュートリノに質量があることがわかったからだ。これは、スーパーカミオカンデがなければ、観測できなかった。

現在、カナダ、フランス、ロシアなどでもニュートリノ天文台が建設されており、南極にもアイスキューブというスーパーカミオカンデの2万倍の大きさのニュートリノ天文台がつくられている。

世界中でニュートリノの観測は行われており、そのなかでいち早く日本のカミオカンデ、スーパーカミオカンデがニュートリノの観測に成功したということだ。「世界中の学者が『めくら』同然の状態だった中で、日本だけが観測できた」わけではない。

立花隆さんだってわかっているのに、なぜこんな言い方になったんだろうか? 2000年代に入って、日本人はノーベル賞の常連wになっているから、ちょっといい気になっちゃったのかな?

2015.12.07 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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