川島なお美さんが亡くなったのは、近藤誠氏のせいと言いたいようだ。

  胆管がんのため54歳の若さで亡くなった女優の川島なお美さんが手記で、「患者よ、がんと闘うな」の著書で知られる近藤誠医師(67)を批判しているとして、ネット上で話題になっている。

「がんは放置がいいとは思えません」 故・川島なお美さんが近藤誠医師を批判

ところが、川島さんが近藤氏の胡散臭さに気づいていたことが、その手記からわかるのだ。

  川島さんは (中略) 近藤医師の続く発言に救われる思いがしたそうだ。それは、肝臓は強く8割以上ががんになるまで大丈夫といい、ある治療法を勧められたからだ。

  その治療法とは、患部に電極計を入れ、ラジオ波の電流を流して熱で固める「ラジオ波焼灼術」というものだ。川島なお美さんは、たまたま翌9月13日にラジオ波治療の名医とされる医師に予約を入れていたため、わが意を得たりと思った。

  ところが、その医師にかかると、胆管の腫瘍はラジオ波では切除しきれず、9割方の医師は勧めないと言われ、途方に暮れてしまった。

しかし、川島さんは、半年もがんを放置してしまい、その後、腹腔鏡手術を受けることとなった。

  近藤医師は、川島さんのことについて、月刊誌「文藝春秋」11月号でインタビューに答えている。ラジオ波焼灼術を勧めたことを認めたうえで、川島さんが受けた腹腔鏡手術については否定的な見方をした。「川島さんが切除手術を受けなければ、余命がさらに伸びた可能性が高く、あれほど痩せることもなかったと、僕は思っています」と言っている。

意外だが、近藤氏の「最大の敵」である大場大氏も、川島さんが受けた腹腔鏡手術には否定的なのだ。

タチの悪い「肝内胆管がん」に対して、開腹手術による根治性と同等であることが何一つ検証されていない腹腔鏡で手術が行われました。それは標準的な手術ではなく、むしろ実験的といえるでしょう。

どうしてもひとつ気になったのは、手術後かなり早い時期に再発していて、かつその再発形式が腹膜播種 (ふくまくはしゅ) - お腹の中で、がん細胞が種を撒かれたように広がる - だということです。それも右わき腹に「しこり」という形でも発見されています。

これは、いち外科医の立場からみると、炭酸ガスでお腹をパンパンに膨らませながら10時間を越える長時間にわたって手術操作を行ったがゆえに、播種を引き起こしてしまったのではと疑ってしまいます。さらに、体表の「しこり」に関しては、腹腔鏡手術で使用する器械の出し入れによって、腹壁にがん細胞が付着して起きる (ポートサイト) 再発のような印象をもちました。

川島なお美さん闘病手記「カーテンコール」で明らかになったこと

大場氏のブログ記事によると、肝内胆管がんが見つかった段階で開腹手術を受けていれば、5年生存率が70%だったとのこと。しかし、川島さんは、近藤氏の胡散臭さに気づいていたにもかかわらず、半年もがんを放置してしまい、その間に5年生存率が50%まで低下してしまった。そして、肝内胆管がんに対しては不適切な腹腔鏡手術を受け、この手術が原因でがんが転移してしまったのではないか、と書いているのだ。

近藤氏はクソだが、川島さんが亡くなった原因まで近藤氏のせいにするのは、いささか無理があるのではないか。

2015.12.16 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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