交通保険に入ったり、行き先を告げて家を出たからって、交通事故に遭わない保証にはならないんだが…。

 調査を終えて、気になったことがありました。登山届提出の義務化について96%が賛成なのに、実際に提出した人は64人。山岳保険の加入者は59人でした。安全対策について、意識と実際の行動に隔たりがあり、この差が遭難増加につながっている気がしました。賛成の96人全員が登山届を出し、山岳保険にも加入するようになれば、遭難防止につながるはずです。

規制だけではない「安全な登山」対策

山岳保険に入っても、入山届けを出しても、山岳事故が未然に防げるわけではない。

登山届を提出し、山岳保険に加入すると遭難を防げるのでしょうか?何度も書いていますが、登山届にしても山岳保険にしても起きてしまった遭難事故に対処するためのものです。

新聞記者ですら遭難防止の意味を違えている

天候に注意しながら行動するとか、危険が予想される場所には近づかないとか、そっちの方が重要だと思う。水や食料を余分にもっていくとか、ビバークできる装備で行くとか、ヘッドランプをもっていくとかも、ことが起きてしまった後のためだけどね。

因果関係がよく分からない人が、新聞記事を書いている。『サイゾー』とか『ゲンダイ』ではなく、『朝日新聞』で…。w


リンクがキレてたら…
規制だけではない「安全な登山」対策
近藤幸夫 2016年2月1日07時20分

 2015年6月下旬、北アルプスの長野県側入り口の上高地と岐阜県側の「新穂高ロープウェイ」駅などで、登山者100人にアンケートをしました。

 2014年に岐阜県が北アルプスなどの登山者に登山届の提出を義務づける「登山条例」を制定しました。「登る自由」に対して、行政が規制をかけたことになります。これについて、登山者たちの意見を聞くことが目的でした。同時に、登山者たちの安全対策についての意識調査も実施しました。

 結果は予想外の数字でした。登山届の提出義務化について96人が賛成し、反対は4人だけ。アンケート実施前、「賛成は7割くらいかな?」と考えていただけに、ほとんどが賛成派だったことに驚きました。

 賛成の理由について、多くの人が2014年秋の御嶽山噴火災害を挙げました。発生当時、山頂に何人の登山者がいたのか判明せず、捜索活動が困難を極めたことが報道されました。この印象が登山者たちに印象づけられたようです。実際、死者・行方不明者63人のうち、11人しか登山届を出していませんでした。アンケートに答えてくれた登山者たちは、噴火災害について「突然、自らに降りかかる危機」ととらえていたようです。

 調査を終えて、気になったことがありました。登山届提出の義務化について96%が賛成なのに、実際に提出した人は64人。山岳保険の加入者は59人でした。安全対策について、意識と実際の行動に隔たりがあり、この差が遭難増加につながっている気がしました。賛成の96人全員が登山届を出し、山岳保険にも加入するようになれば、遭難防止につながるはずです。

 アンケートは、「登山届提出義務化に賛成か、反対か」や「山岳保険への加入」「今回の登山で登山届を出したか」「あなたが考える遭難防止策」などのほか、性別、年齢、住所、登山歴などの項目に記入してもらう方法で行いました。書き終えた登山者に対して、口頭でも質問し、安全対策やふだんのトレーニングなどについても聞いてみました。

 最近の山岳遭難で目立つのは、中高年を中心に体力不足から疲労し、転滑落などにつながることです。何人かの登山者が、防止策として「入山前のトレーニング」を挙げていました。

 アンケートに答えてくれた方のうち千葉県の医師、木村直樹さん(31)は、週に2、3回はジムで筋力トレーニングに励むそうです。大学時代はラグビー部に所属し、基本的なトレーニングについて詳しいといいます。医師になってラグビーを辞めた後、3000メートル級の高峰が連なる北アルプス登山に目標を切り替えたそうです。最初は首都圏から近い八ケ岳などから始め、順にステップアップして、今回は涸沢から穂高連峰を目指しました。

 木村さんの安全対策で、他の登山者にも参考にしていただきたいことがあります。「天候急変など危険な状況になったら潔く下山すること」です。

 木村さんは穂高連峰の登山基地の涸沢の山小屋に泊まり、早朝から数メートルの雪が残るルートから奥穂高岳(3190メートル)を目指しましたが、強風と雨、周囲はガスが立ちこめて、視界も効かなくなりました。ピッケルやアイゼンなど雪山装備は万全でしたが、「体力には自信があるが、これ以上登れば危険」と判断して下山しました。この日、木村さんと同じルートを登った兵庫県の単独登山の男性(49)が遭難死しました。

 関東では高尾山、関西では六甲山など都会の近郊の山と違い、北アルプスは初夏でも雪が残ります。槍ケ岳や穂高連峰など人気の山は、ルートも長い上、険しい岩場など危険箇所が連続します。夏山といえども、事前の入念なトレーニングは欠かせません。

 2013年、80歳でエベレストの最高齢登頂を果たした冒険家の三浦雄一郎さんは、都会で手軽にできるトレーニングとして「負荷をかけたウォーキング」を提唱しています。手ぶらや軽い荷物を入れたザックを背負って歩くのでなく、両足に重りを付け、特注の重い靴を履いて都内を歩き回るのです。このウォーキングで培った体力でエベレスト登山に臨み、記録更新を達成しました。

 この手法は、一般の登山者でも応用ができます。ふだん通勤などでも、歩道橋や駅の階段を積極的に利用するのです。自らの体重が負荷となり、重荷を背負って上り下りするのと同じような効果があります。歩道橋が出てきたら、「ラッキー」と考えるようになれば、しめたものです。こうした一歩一歩が安全登山につながるといえます。

2016.02.08 | 登山 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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