「あらかわ1」の事故。…といっても何のことかわからないでしょうが、2010年7月25日(日)午前11時ごろ、奥秩父・笠取山ちかくのブドウ沢で、滝つぼに転落した登山者の女性を救助中、埼玉県防災航空センターのヘリコプターが墜落し、機長や県防災航空隊員ら5人が死亡した事故です。

あらかわ1

これについては、

ヘリ墜落で書類送検

で「人命救助のため危険を冒しても、失敗したら犯罪者扱いじゃ、誰もマジで救助しなくなると思うよ」なんて書いていたのですが、ドクターヘリの元操縦士さんのブログ記事によると、不注意による事故だとのことです。

 ひとつにはテールのフェネストロンが樹木を巻き込んで枝葉を吹き飛ばす様子が残っているそうです。

 つまり最初の異常はフェネストロンが樹木を巻き込んで破壊し、テールコントロールを失ったヘリが操縦不能になって周りの立ち木をローターで叩いて墜落したようです。

 フェネストロンが破壊する前ヘリは隊員の降下位置にあわせるかのように、ホバリングの状態で左へ移動していますが、このヘリは右側にホイストが着いていて、パイロットや降下する隊員にとっては右側の障害物は非情によく確認できますが、逆の方向の左へ移動するなら、テール方向の障害物の確認は副操縦士が窓から大きく身を乗り出して、確認する必要があり、めくら状態で移動しテールに樹木を巻き込んでしまったようです。

 ホバリング作業をする場合はテールが一番見にくくて。低い位置にあって障害物に当たる可能性が高いのですから、テールローターをどこに持ってくるかということは一番の基本です。

 長つりの精密ホバリングは風向よりも障害物で、テールローターを一番安全な位置におき、一番近い障害物は必ず自分のまん前かどちらかというと右前に持ってきて、ローターとの間隔を見ながら正確な位置決めをします。

 これは岐阜防災事故の場合もいえることでした。

 また一回決めた場所へ入って、ホバリングして何かの都合で移動しなければならなくなったときには一回離脱して、周りの障害物を再確認して入りなおすことも必要です。

 このような基本的なことは誰も教育訓練したり、教えたりしないのでしょうか。

埼玉防災ヘリ 事故調査経過報告、、、

フェネストロンとは、ヘリコプターのテールローターと同じく、回転翼の反動を打ち消すためのファンです。

どうやらオイラの事実誤認というか、ろくに調べもしないで書いた感想だったのでした。人のこと悪く言えないな。海よりも深く反省。orz



元操縦士さんは、事故原因は、機長の個人的ミスだけではない、と指摘しています。

 防災 警察 消防 そして一部ドクターヘリは救命救助の特例で、法的にはどこにでも着陸でき、どんな低空でも飛ぶことが許され、どんな規制空域でも飛ぶことが許されていますが、同じことを訓練することは許されていません。

 訓練は広くて障害物のないところで安全にやることになっていますが、この法的な枠組みが現場パイロットたちの十分な訓練をする機会を奪っていないのでしょうか。

 またこのような業務に従事するパイロットたちは皆それぞれてんでバラバラの経歴、訓練過程を経てきていますので、そのパイロットとしての育ちが事故に影響している可能性はかなり大きいと思います。

 国家としてこのようなパイロットたちを一元的に訓練、育成する必要性はないのでしょうか、またはそのような制度のもとに十分に訓練管理されたパイロットを育成する必要はないのでしょうか。

 もしこのような事が事故防止の観点から望ましいということであるなら当然そのような提言をするべきでしょうし、ただ単に動いてはいけない方向に動いたからヘリは落ちたのならそれはそれでいいのですが。

埼玉防災ヘリ 事故調査の目的は、、、

2016.02.12 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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