火山学者の早川由紀夫が「311甲状腺がん家族の会」を利用して、「福島の小児甲状腺がん治療は過剰診断(正確には過剰診療)」だという言説を広めようとしている。

まず、3/30に福島県が発表した「県民健康調査における中間取りまとめ」のウソに、「311甲状腺がん家族の会」が4/4に怒りのコメントを発表した。

先行検査(一巡目の検査)を終えて、わが国の地域がん登録で把握されている甲状腺がんの罹患統計などから推定される有病数に比べて数十倍のオーダーで多い甲状腺がんが発見されている。このことについては、将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがんを多数診断している可能性が指摘されている。

県民健康調査における中間取りまとめ [PDFファイル/279KB]
県民健康調査における中間取りまとめ



 県民健康調査の先行調査においては、甲状腺がん疑いと診断されている子どもの大半が、すでに手術を終えています。検討委員会の中間とりまとめに従えば、これらの子どもたちは、「将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがん」を、不必要な手術により摘出されてしまった可能性があるということに他なりません。

 この中間とりまとめを受け、本会の会員は、大変なショックと不安を抱えています。

福島県民健康調査検討委員会への要請

何がウソかというと、「将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがん」という部分がウソ。だって、リンパ節転移が74%で、軽度甲状腺外浸潤(甲状腺からがんが外にはみ出している)が39%もあり、発見されたらいきなりステージⅣの低分化がんが3%も見つかったんだから(通常は1%)。また、肺転移疑いが3例認められており、病理結果は「早期あるいは進行がん」だったことを意味している。

「家族の会」としては、前半の「数十倍のオーダーで多い甲状腺がんが発見されている」と、後半の「将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがんを多数診断している」が矛盾しており、後半はウソだ!と言いたいのだろう。

ところが、早川は、「家族の会」の主張を利用して、前半の「数十倍のオーダーで多い甲状腺がんが発見されている」を否定するために、後半の「将来的に臨床診断されたり、死に結びついたりすることがないがんを多数診断している」が正しいとしたいようだ。



この人、原発事故直後はマトモだったのに、今ではすっかりトンデモ化してしまった。いったい何があったんだろうか?

2016.04.13 | └ 福島第一原発事故 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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