大西宏さんの記事を読んだら、こんなことが書いてあった。

さて、現代は、グローバル化、国民主権、民主主義、この3つのうち2つしか同時に実現できない時代だとも言われていますが、「残留」は、グローバル化と民主主義の2つをとることになり、国民主権は犠牲になってしまいます。なにせ些細なことまでEUの規制に従わなければならないのですから。それは英国としてのアイデンティを失っていくことにもつながり、アレルギー反応も起こってくるのでしょう。「離脱」はEUという広大なマーケットを自由に耕せ、グローバル経済を広げることは犠牲にしても、国民主権と民主主義は守れます。

英国離脱でも、冷静に見たほうがいい

あれれっ、EU=グローバル化なの?

EU(ヨーロッパ連合)のような、一定の地域内で、モノ・カネ・ヒトの移動の制限をなくし、市場経済を統合する試みを「地域経済統合」という。これにはつぎのような段階が存在する。

  1.自由貿易地域…域内で関税などの貿易制限を撤廃する。ただし、域外に対しては共通関税を設けず、加盟国が自主性をもって対応する。

  2.関税同盟…域内での貿易制限を撤廃し、域外からの輸入に共通関税を設ける。

  3.共同市場…貿易制限の撤廃だけでなく、資本・労働力などの生産要素の移動の制限も撤廃する。

  4.経済同盟…共同市場を基礎として、構成国間においてある程度の経済政策の調整が実施される。

  5.完全な経済統合…経済同盟に加えて、政治的統合をも含む。

EUは、4まで達成して、これから5を目指そうとしていた。

ちなみに、「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)」は、加盟国間で工業品・農業品を含む全品目の関税を撤廃し、政府調達(国や自治体による公共事業や物品・サービスの購入など)、知的財産権、労働規制、金融、医療サービスなどにおけるすべての非関税障壁を撤廃して自由化する協定で、EPAの一種だ。

  1.自由貿易協定(FTA)…高率関税や数量制限など財やサービスの貿易上の障壁を撤廃して自由貿易地域の結成を目的とする二国間以上の国際協定。

  2.経済連携協定(EPA)…人の移動、知的財産権の保護、投資、競争政策など幅広い分野で親密な関係強化を目指す協定。

地域経済統合は、いきなりのグローバル化はキツイので、まずは特定の地域内で自由化を進めるのが目的で、グローバル化と同じではない。

地域経済統合を進めるには、地域の経済格差が少ないことが条件となる。EUも西ヨーロッパだけでやっていたときはそんなに問題はなかったけれど、冷戦後に東ヨーロッパを含むようになってから経済格差の問題が起きてきた。

イギリスは、EC(ヨーロッパ共同体)を結成した6か国(ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)ほど、EUを大切には思わないだろうが、ドイツと並んで、EUのオイシイ汁を吸ってきたはず。それなのに、今回、こんな形で離脱するとは、冷静な判断とは思えないんだけどね。w

2016.06.26 | ├ 経済ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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