大河ドラマ「真田丸」について、放送開始当初はいろいろ文句をつけていたけど、だんだんメンドくさくなってきたので、ここには書かなくなっていた。

で、ひさびさに書くのは、「殺生関白」豊臣秀次がそろそろ切腹するので、そのことについて三谷幸喜が書いているので、それを批判しようと思ってのことだ。

 歴史ドラマでは、秀次が極悪人として描かれることはあまりない。有能ではないが、人当たりのよいお坊ちゃん気質。一時は秀吉の後継者となったが、秀吉の息子秀頼が誕生したことで、立場が危うくなる。酒に溺れ、自暴自棄になって悪行三昧(ざんまい)を繰り返し、ついには切腹に追い込まれる、というパターンが多い。最終的には彼の中の残虐な性格が露わになり、「殺生関白」として死んでいく。

     (中略)

 ところが最近の研究では、さらに違う説も出ている。歴史学者矢部健太郎さんの著書「関白秀次の切腹」によれば、秀次は切腹に追い込まれたのではなく、自ら死を選んだのではないか、というのだ。秀吉は甥(おい)の秀次を死なせるつもりはなかったし、秀次に死ななければならない理由もなかったという新しい見方だ。

(三谷幸喜のありふれた生活:809)関白・秀次の最期を思う

矢部説の最大の問題点は、秀吉は、秀次を死なせるつもりはなかったはずなのに、秀次の妻子39人を虐殺したことだ。秀次を死なせるつもりがなかったのなら、そんなことする必要はないはずだ。でも、してるんだから、殺す気まんまんだったのだろう。

そもそも「殺生関白」という不名誉な名称を広めたのは、「信長公記」で有名な太田牛一の「太閤さま軍記のうち」だ。正親町上皇の喪が明けないうちに鹿狩りをしたとか、刀の試し切りのため辻斬りをさせたとか、百姓を鉄砲の的にしたとか、ボロクソに書かれている。この本は、秀吉の偉業を子・秀頼に伝えるために書かれた読み物なので、秀吉を正当化するため秀次を悪人として描いている。

「真田丸」では、これとは逆の意味で、秀吉を正当化するんだろうね。秀吉は秀次を殺す気がないのに、こんなことになってしまいました!って展開なのだろう。しかし、妻子の虐殺は有名な事件なので、なかったことにはできないはずだ。どうするんだろう。w

小和田哲男氏は、秀次事件の背景に、豊臣政権の中央集権化をめざす石田三成ら「五奉行派」と、分権化をはかる徳川家康ら「五大老派」の対立があり、それに秀次が巻き込まれのではないかと説明している。

ぜんぜん関係ないけど、石田三成・大谷吉継を良く描くために、千利休を悪人として描いてましたね。利休の協力者であった大和大納言・秀長も利休を殺す側にまわっていた。実際には、秀長が亡くなり、協力者を失って孤立した利休を三成らが切腹させたのだけれどね。権力闘争おそるべし。w

2016.07.14 | ├ 歴史ネタ | トラックバック(0) | コメント(2) |

Yahoo!!テレビの「みんなの感想」欄で「真田丸」の板を追いかけているのですが、歴史好きのよってたかってのうんちく合戦を読むのが楽しいですよ。

2016.07.15 09:30 URL | chitose #BXy/Vbyc [ 編集 ]

小松姫(稲)がボロクソですね。w
キツイ女ばかり演じている吉田羊さんなので、なおさらです。
「コウノドリ」のルミ子(助産師)はよかったんですけどね。w

妻子39人と書きましたが、61歳のおばあさん(当時)や13歳の正妻の連れ子もいるので、正確ではなかったようです。秀次の首を晒して、その前で処刑したそうで、秀吉の残酷さが現われています。このシーン、大河ドラマ「春の坂道」にあったことをうっすらと憶えています。ちなみに、13歳の子どもまで側室にしたということで、三条河原にあった秀次の「妻子」の墓を江戸時代は「畜生塚」と呼んでいたそうです。それはそれで酷い。orz

2016.07.15 17:47 URL | 王子のきつね #NVCdQGYY [ 編集 ]












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