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宇都宮で自爆死した栗原利勝容疑者が、ネットでいろいろ主張していたが、その内容がトンデモだった。

 23日午前11時40分ごろ、宇都宮市本丸町の宇都宮城址(じょうし)公園で自殺したとされる栗原敏勝容疑者(72)は、本人のアカウントとみられるツイッターやフェイスブックなどに、宇都宮家庭裁判所の裁判官や調停員に対する批判をたびたび書き込んでいた。

 退職後に娘が精神障害者となったことがきっかけで、妻と不仲になった末にドメスティックバイオレンス(DV)を理由に民事訴訟を起こされ、敗訴した経緯も記していた。人生を悲観していた様子がうかがえる。

 1カ月前には、動画サイトに「判決は全て敗訴、到底承服できない」「DVは、男性の意見は聞きません。全く信用されません」と投稿。今年3月にはフェイスブックに「債権差し押さえ命令で老後を生きる生活資金1500万円を既に没収されました」「子、妻から斬殺殺害され人生を終えた方が幸せだと思う今日この頃である」などとつづった。【伊澤拓也、山崎征克】

宇都宮爆発 元自衛官、ツイッターに家裁批判を書き込み

栗原容疑者の記事や電話音源から判断すると、彼の主張は以下のとおり。

  1.15年前に当時18歳だった娘が精神病になった。
  2.それが原因で妻が新興宗教に入信した。
  3.DVを理由に妻から民事訴訟を起こされ、敗訴した。
  4.その結果、財産を差し押さえられた。

  5.上記のような判決が出るのは裁判官が精神病に対して無知だからだ。
  6.それは、栃木県地方精神福祉審議会に裁判官が参加していないからだ。
  7.手を尽したがダメだったので、事件を起こして訴える。

1の精神病なのだが、驚くべきことに容疑者が娘の診断書を公開していた(娘の個人情報は保護しなくてよいのか?)。それによると、同時期に3つの病院に通院・入院していたが、診断名がぜんぶ異なっていた(統合失調症、躁うつ病、アスペルガー症候群)。精神疾患の診断は難しいが、それにしてもバラバラすぎる。のちに妻が新興宗教に入信するのだが、「医療不信」が原因だったのではないかと推測される。

2の新興宗教とは、真言宗の僧侶・萩原玄明氏の興した宗教団体のことで、彼の主張は「精神病は病気ではない/霊の憑依現象である」というかなりトンデモである。しかし、裁判所は妻の新興宗教への入信は一時的と判断しているようだ。

3のDVにかんして、産経新聞は以下のように報じている。

 平成24年11月、栗原容疑者の妻が離婚と慰謝料などを求め宇都宮家裁に提訴した際の裁判記録には、DV(ドメスティック・バイオレンス)に走ったとされる栗原容疑者の日常が記されていた。

 「灯油をまいて火をつける」。11年に陸上自衛隊を退官後、再就職が決まらずイライラした栗原容疑者は、妻をこう脅したという。6年間勤務した宇都宮市内の病院も、「人間関係のトラブル」で退職していた。

 殺人事件を報じた新聞記事の「妻から邪魔といわれ以前から殺そうと思った」と書かれた部分に赤線を引き、食卓に置いていたことも。妻子と別居したのは23年7月。24年2月にはDV防止法に基づく接近禁止命令を受け、その9カ月後、妻に提訴された。

 家裁は26年1月、離婚を認め計約2千万円の支払いを命じた。栗原容疑者は控訴、上告したが、最高裁は26年11月に棄却。栗原容疑者の敗訴が確定した。

妻に「灯油まいて火をつける」 DVで離婚訴訟、ブログに社会への不満つづる 自己顕示欲で「拡大自殺」か

記事中もある約2000万円の支払いができず、財産を差し押さえられた。

このような判決が下されたのは、宇都宮家裁の裁判官が精神病に無知で、その原因は栃木県地方精神福祉審議会に裁判官が欠席してきたからだと思い込み、そこへの出席を執拗に訴えるようになった。容疑者は、共産党県議を通して、出席しない理由を県担当者に聞いてもらい、裁判が重なり出席できなかったという理由を聴いているのだが…。

その後、審議会への裁判官の出席を最高裁人事局調査課や宇都宮地方法務局人権擁護課に訴えてはいる。しかし、最高裁は、事実確認をして指導をするかどうか決めるが、その内容は知らせない(裁判官の独立を侵害するのは憲法違反)と、法務局は行政権なので裁判官の活動に口出しできない(裁判所の独立を侵害するのは憲法違反)と、答えている。そして、法務局への電話の最後で、今回の事件をほのめかしていた。


今回、容疑者の記事を読んだり、電話音源を聞いたりしたが、要領を得ない説明で頭が痛くなった。これでは裁判でも負けるだろうし(弁護士を立てない本人訴訟だった)、行政機関も動いてくれないと思った。

説明が要領を得ないのは、たんに説明がヘタなのではなく、客観的な事実に基づかないからだろう。彼が記事や電話音源で説明している内容も、裁判記録とは大きく異なっており、これではまったく信用できない。県議や最高裁、法務局への電話音源も、自分に都合のよい話ばかりしていて、都合の悪い事実は無視し、都合の悪い質問では話をそらしたりしていた。

人権についても、自分の人権侵害は訴えるが、元妻にDVを働いたり、精神病の娘の診断書(個人情報)を公開したりしていて、他人の人権には配慮しない人のようだ。だから、通行人を巻き込む、自爆を選んだのだろう。


リンクがキレてたら…
妻に「灯油まいて火をつける」 DVで離婚訴訟、ブログに社会への不満つづる 自己顕示欲で「拡大自殺」か
2016.10.24 23:59

 祭りでにぎわう日曜日の公園で、爆発物を使って自殺を図り、落ち度のない市民3人を巻き添えにした栗原敏勝容疑者(72)。インターネット上には、妻から起こされた離婚訴訟結果への不満を書き連ね、事件を示唆するような書き込みも。身勝手な犯行の背景に何があったのか-。

■DV訴訟で敗訴

 平成24年11月、栗原容疑者の妻が離婚と慰謝料などを求め宇都宮家裁に提訴した際の裁判記録には、DV(ドメスティック・バイオレンス)に走ったとされる栗原容疑者の日常が記されていた。

 「灯油をまいて火をつける」。11年に陸上自衛隊を退官後、再就職が決まらずイライラした栗原容疑者は、妻をこう脅したという。6年間勤務した宇都宮市内の病院も、「人間関係のトラブル」で退職していた。

 殺人事件を報じた新聞記事の「妻から邪魔といわれ以前から殺そうと思った」と書かれた部分に赤線を引き、食卓に置いていたことも。妻子と別居したのは23年7月。24年2月にはDV防止法に基づく接近禁止命令を受け、その9カ月後、妻に提訴された。

 家裁は26年1月、離婚を認め計約2千万円の支払いを命じた。栗原容疑者は控訴、上告したが、最高裁は26年11月に棄却。栗原容疑者の敗訴が確定した。

 「全てに負けた。私は社会に訴える」「国家による冤罪(えんざい)判決で生きる道を絶たれた」「大勢の通行人を見て歩行の列に車を突っ込み昇華しようと何度も考えた」。動画投稿サイトやブログでは、こんな不満を吐露している。

 訴訟記録や捜査関係者への取材によると、精神疾患のある娘の相談を契機に、栃木県精神保健福祉会の相談員になった栗原容疑者。周囲には「娘の治療方針をめぐって妻と対立している」と説明し、「退職金2千万円を妻が宗教につぎこんでしまった」「自宅が競売にかけられることになった」などと一方的に話していたという。

 栗原容疑者は今年5月、こうした主張を県の関係施設に伝えようとしたが、相談員として不適切な行動があったとして問題視され、「心身の障害」を理由に自ら退会を申し出たという。

■孤立化する高齢者

 「大きな事件にならなければ問題に見向きもしない、現代の風潮に不満を持っている」。栗原容疑者が開設したとみられるブログやフェイスブックの記述は、社会に対する不満であふれている。栗原容疑者の遺書には宇都宮家裁に対する不満もつづられていた。

 新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(臨床心理学)は「自己顕示欲を満たし、社会に存在感を示そうとした『拡大自殺』だったのではないか」と分析する。

 「温厚で真面目な性格だった」。元同僚や近所の住民は栗原容疑者をこう評するが、臨床心理士の矢幡洋さんは「実は攻撃的だが、その攻撃性が表に出ないようにコントロールして生きてきたのでは」と“二面性”を推し量る。

 一方、「背景には孤立化する高齢者の問題がある」と指摘するのは日大の福田充教授(危機管理学)だ。東海道新幹線の客室で昨年6月、男=当時(71)=がライターでガソリンに火を付けて焼身自殺し、乗客の女性が死亡した事件との類似性があるという。

 高齢者が自暴自棄になり、他人を巻き込んで自殺する事件は後を絶たない。今年8月には、東京都内の商店街で行われていた夏祭り会場に男=同(68)=が火炎瓶を投げ込み、15人がやけどを負う事件も発生した。福田教授は「孤立化した老人の心のケアをどうしていくか。社会で考えることが大切だ」と訴えた。

2016.10.25 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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