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アメリカ大統領選挙でまさかのトランプ氏が当選した。このため、円高と株安が進んでいるようだが、ある意味、それは現代世界が直面するグローバル化にたいするアメリカ国民の一つの選択だと思える。

フランスの歴史人口学者・家族人類学者、エマニュエル・トッド(Emanuel Todd)氏が2009年10月9日、「著者と語る」シリーズで近著『デモクラシー以後』(藤原書店、2009年)を中心に語った。

エマニュエル・トッド氏 2009.10.19(クリックするとYouTubeの動画)

現在、先進国では、グローバル化によって、社会的排除の論理をかかげる政治家が台頭している。その原因は、左右を問わず「グローバル化こそが世界の進む道だ」と信じる政治エリートと、グローバル化によって貧困化が進む大衆との分裂にある。この場合、3つの選択肢があるとトッド氏は指摘する。

(1)民主主義の否定
  2005年の欧州憲法条約の国民投票による否決にたいして、EU加盟国はまったく同じ内容のリスボン条約を国民投票によらずに批准した。このように民主主義を否定し、民主主義によらない意思決定を行う。

(2)権威主義政治体制
  サルコジ政権のように、移民をスケープ・ゴートとすることで、大衆の支持を得ようとする政治が台頭する。

(3)一時的合理的保護主義
  グローバル化に進む前に、合理的な保護主義によって、民衆の貧困化を防ぐことで、民主主義を守る。

トッド氏は一時的合理的な保護主義こそが民衆の希求に答えうる唯一の経済政策だと訴えている。

2016.11.09 | | トラックバック(0) | コメント(0) |












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