政治学者の岩田温氏が石原慎太郎の記者会見について語っている。

 豊洲の移転問題について、殆ど興味がなかったのだが、マスコミがこぞって石原慎太郎批判を展開しているので、興味をもって石原慎太郎の記者会見の全文を読んだ。

結論から言えば、石原慎太郎を悪魔化しようとしても、それは無理筋だということだ。

小池都知事は政治家として、なかなか戦略的な人物で、つねに大衆を人気を得ようとして戦略的に振る舞っている。彼女には自身の基盤となる政党の支持がないので、大衆の支持だけが頼りになるのだろう。

「科学」を「敵」にした小池都知事の誤り

岩田氏の指摘はまさにそのとおりだが、以下の部分は違うのではないかと思う。

以前、教えていた福島県出身の学生が、福島ナンバーの車で旅をすると、タイヤをパンクさせられたりすることがあり、本当に嫌な思いをすると話してくれたことがある。「福島から来るな」という意味が込められているのだという。当初、考えすぎではないのかと思っていたのだが、ニュースでも福島県出身の子供が公園で虐められた話等々が報道されているのをみると、本当に「福島県から来るな」「福島県出身者のそばに行くと『被爆』する」などという全く非科学的ないじめが存在していると思わざるを得ない。無知なる風評が科学を無視していじめとなっているのだ。

イジメをする人が科学的に無知だから福島県民をイジメているという発想がダメなんだろう。イジメをする人は、そもそもイジメをするメンタリティーの持ち主で、たまたま彼/彼女の前に福島県民が現われたので、「福島県から来るな」「福島県出身者のそばに行くと『被爆』する」などとイジメに走るだけなのではないか?

学校などでイジメ問題が取り上げられるが、イジメのターゲットがしばしば変わるのはよく知られている。イジメに対して見て見ぬふりをするな!などというが、イジメられている子どもをかばったりすると、かばった子どもがこんどはターゲットにされるので、周りが見て見ぬふりをしてしまい、イジメがますますエスカレートする。ターゲットが変わるということは、イジメられている方に問題があるのではなく、イジメている方に問題があるのだ。


非科学的な人間が福島県民を差別しているという言説をする人の多くは、原発は安全であって、不安を感じるのは非科学的な態度で、原発を危険視するのは「放射脳」だと主張する。そして、差別しているのは、非科学的な人間=「放射脳」で、彼らが福島県民を差別している、と主張する。

ところが、差別されている福島県民の多くが、原発事故がきっかけで福島県に住むことができず、避難してきた人たちなのだ。彼らを「放射脳」が差別するというのは、論理的にオカシイ。なぜなら、「放射脳」から見たら、彼らは、原発事故の被害者であり、安全な場所に逃げてきたのだから、福島県が危険だと思っているわけで、自分たちと同じ「放射脳」だからだ。

もちろん、「放射脳」の側にも非科学的な人がいて、福島県民が放射能で汚染されていると信じている人も皆無ではないだろう。しかし、ものすごく少ないと思う。

ホントにイジメているのは、「放射脳」と罵る側の人たち=ネトウヨ=エセ科学批判なのではないかとずっと疑っている。


ここから話は元に戻るが、イジメは、イジメられている方ではなく、イジメている方に問題がある。

以前、「福島県民お断り」のステッカーはマチガイなのではないかと書いて、いくつか批判コメントをもらった。その内容は、オイラは、差別主義者で、福島県民を差別しているという論調だった。彼らは、じつに執拗で、感情的なカキコミをするので、ホントにうんざりした。このブログのコメントは、基本的には「投稿拒否」はしないと決めていたが、珍しく「投稿拒否」とした。

しかし、彼らをそう駆り立てている問題が解決しないと、他の誰かがターゲットにされ、被害者になるんじゃないかと思うと、ホントに頭が痛い。

2017.03.05 | 時事ネタらしきもの | トラックバック(0) | コメント(0) |












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