欅坂46の石森虹花みたいにおバカになる症候群ではない。宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」が30代ママの間で流行っていて、それをこう呼ぶんだそうだ。

宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎」


優しい日常愛してるけれど
スリルが私を求める

家族ためにがんばる 君を盗んでドライヴ
すべては僕のせいです わがままにつき合って
二時間だけのバカンス いつもいいとこで終わる
欲張りは身を滅ぼす
教えてよ、次はいつ?

二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎 / 宇多田ヒカル

この歌について、『1998年の宇多田ヒカル』の著者・宇野維正氏が書いていた。

 先日、これまで一度も仕事をいただいたことのない女性誌から、宇多田ヒカルについての原稿依頼の連絡がきた。ここ数年、女性誌の売上部数トップを独走してきた30代ママ向けのファッション誌『VERY』である。依頼の内容は「『二時バカ』症候群について書いてもらえませんか?」とのこと。「『二時バカ』症候群」? えっと、宇多田ヒカルの動向に関してはそれなりにアンテナを利かせていますが、何のことを言っているのかさっぱりわからないのですが……。

     (中略)

「クローゼットの奥で眠るドレス/履かれる日を待つハイヒール」と宇多田ヒカルのパートから始まる導入部では、子育てに追われて遊びに行く機会がなくなったママが、ママ友を誘って「息抜き」のためにちょっとオシャレをして遠出する情景が浮かぶ。しかし、椎名林檎が歌う二番の歌詞、「家族の為にがんばる/君を盗んでドライヴ/全ては僕のせいです/わがままにつき合って」のあたりから、これが恋愛関係にある2人の歌であることがわかってくる。そもそも「二時間だけのバカンス」の「二時間」とは、ラブホテルの休憩料金時間なのではないか? となると、これは不倫の歌? てことは、『VERY』ママたちの間では不倫ソングとして流行ってるわけ?

『VERY』ママに蔓延中、宇多田ヒカル「二時バカ」症候群ってなんだ?

宇多田ヒカルの歌の中で「背徳性」を感じる歌が2つある。一つは“Passion”、もう1つは“HEART STATION”だ。これらの「背徳性」について、その背景にあるものがよくわからなかったが、この「二時バカ」の登場で、なんか理解できるようになった気がする。
宇多田ヒカル“Passion”


ずっと前に好きだった人
冬に子供がうまれるそうだ
昔からの決まり事を
たまに疑いたくなるよ
ずっと忘れられなかったの
年賀状は写真付かな
わたしたちに出来なかったことを
とても懐かしく思うよ。

Passion / 宇多田ヒカル

宇多田ヒカル“HEART STATION”


私の声が聞こえてますか?
深夜一時の HEART STATION
今もぼくらをつないでる
秘密のヘルツ

心の電波 届いてますか?
罪びとたちの HEART STATION
神様だけが知っている 秘密

HEART STATION / 宇多田ヒカル

これらの歌については、歌番組に出演したとき、なぜか本人が歌唱中に泣き出すという、宇多田ヒカルとは思えない行動が見られたので、たいへん印象的な歌なのだ。彼女は、浜崎あゆみとはちがって、全曲フィクションということなのだが、上の2曲はそうではないとずっと思っていた。

それが、この歌の登場で、腑に落ちちゃった次第である。

2017.03.10 | ヒッキー(宇多田ヒカル) | トラックバック(0) | コメント(0) |












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