那須で高校生ら8人が雪崩で死亡した事故で、県立大田原高校の校長と山岳部顧問が記者会見した。

 栃木県那須町のスキー場付近で高校生ら8人が死亡した雪崩事故で、登山講習会の講師役として引率した教諭3人が全員、雪をかき分けて道を作りながら進むラッセル訓練について、雪崩の発生を予想していなかったことが30日までに分かった。

 責任者だった男性教諭は「雪の上を歩かせたかった」と述べており、経験による慢心が惨事を招いた可能性もある。

 県警は業務上過失致死傷容疑も視野に、教諭ら関係者から事情を聴くなどして、判断に問題がなかったか調べている。

 犠牲者が出た県立大田原高校の山岳部顧問で、講習会の責任者だった猪瀬修一教諭(50)は29日の記者会見で、雪崩のあった日は雪が降っていたため、当初予定していた登山を断念したと説明。一方、積もった雪が30センチ程度しかなく、風もほとんどなかったため、「ラッセル訓練には向いていると判断した」と述べた。

 猪瀬教諭は麓の旅館に設置した本部に詰めており、詳しい状況は分からなかったが、現場にいた教諭2人の意見を信頼し、予定変更を決定。2人とも登山歴25年以上のベテランだが、雪崩の危険には触れず、自身も「絶対安全だと思っていた」と振り返った。 

時事通信 3/30(木) 5:06配信
講師3人、危険予想せず=「雪山歩かせたかった」―経験による慢心か・栃木雪崩

登山に絶対安全はないだろ。野口健氏もこんなツイートをしているぞ。



24時間で30cmの降雪で雪崩のリスクがあるんじゃなかったっけ。当日は9時間で34cm。なんで絶対安全なんだろうね。しかも、自分は旅館にいて現場を知らないはず。責任逃れの発言としか思えない。

一方で、スポーツ庁は高校生の冬山登山を原則禁止だという。

 スポーツ庁は今回の事故直後に全国の都道府県教委に高校生の「冬山」登山を原則禁じるよう再通知した。毎日新聞が関東・東北の1都12県の高校体育連盟に取材したところ、青森▽秋田▽宮城▽山形▽福島▽群馬▽栃木--の7県が11~3月の積雪期に登山技術の講習会を開催しており、いずれも入山時期の見直しや雪崩遭遇時に位置情報を知らせる電波発信機(ビーコン)の配備など、安全管理を見直す検討を始めたと回答した。

<那須雪崩>雪山登山あり方賛否「原則禁止」「判断力育成」

これに対して、野口氏は以下のように反論した。

 (前略) 雪崩のリスクは冬より春の方が高いことから季節で区切ることに疑問を呈し、毎日新聞の取材に「今回の事故は、責任者が現場を見ることもなく急きょ予定を変更するなど、責任者に基礎知識が欠けていた。問題の本質は判断ミスで、冬山だからというわけではない」と言い切る。

 野口さんは夏山でも暴風雨による低体温症の遭難が起きる可能性があることなどを指摘したうえで、季節ごとの一律規制よりも、状況を見極める能力を重視している。また、「引率者である教諭の役割は山岳ガイドに等しい」と話し、登山は命にかかわる活動だということを念頭に、顧問の教諭が山岳ガイドの資格を取ったり、外部の専門家をコーチに招いたりするなどの対応が必要だとも話した。

また、野口氏は


と疑問を呈していたが、その後、こんなことが明らかになった。

その後の警察などへの取材で、8人は樹林帯を抜けた標高の高い斜面で雪崩に巻き込まれたとみられることが分かりました。8人はいずれも圧死で、雪崩の直撃を受けた可能性があるということです。事故が起きた周辺は雪崩危険箇所とされていて、日本雪崩ネットワークによりますと、樹林帯の中であれば、木が障害物になって雪崩が直撃しなかった可能性があるということです。警察は、引率した教師らの判断に誤りがなかったか捜査を進めています。

雪崩で8人死亡 標高の高い斜面で巻き込まれたか


講習会を開いた教師たちはいったい何をしたのかったのか? 謎は深まるばかりだ。


リンクがキレてたら…
<那須雪崩>雪山登山あり方賛否「原則禁止」「判断力育成」
毎日新聞 3/30(木) 21:42配信

 栃木県那須町で高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受け、高校生の登山のあり方を見直す動きが始まっている。冬山登山禁止の徹底が前提となるが、「春山」との線引きがあいまいなことに加え、過度の自粛は状況判断能力の低下につながるとの指摘もある。どのような見直しが高校生の命を守ることにつながるのか、関係者は頭を悩ませている。【野口麗子、三股智子】

 スポーツ庁は今回の事故直後に全国の都道府県教委に高校生の「冬山」登山を原則禁じるよう再通知した。毎日新聞が関東・東北の1都12県の高校体育連盟に取材したところ、青森▽秋田▽宮城▽山形▽福島▽群馬▽栃木--の7県が11~3月の積雪期に登山技術の講習会を開催しており、いずれも入山時期の見直しや雪崩遭遇時に位置情報を知らせる電波発信機(ビーコン)の配備など、安全管理を見直す検討を始めたと回答した。

 ただ、特に東北地方の担当者は「一部の山は6月ごろまで雪が残り、春でも冬の気象条件になることがある。『冬山』の定義がはっきりしないのが問題だ」と不安を口にする。

 こうした現場の悩みに理解を示すのは、世界的な登山家、野口健さん(43)だ。雪崩のリスクは冬より春の方が高いことから季節で区切ることに疑問を呈し、毎日新聞の取材に「今回の事故は、責任者が現場を見ることもなく急きょ予定を変更するなど、責任者に基礎知識が欠けていた。問題の本質は判断ミスで、冬山だからというわけではない」と言い切る。

 野口さんは夏山でも暴風雨による低体温症の遭難が起きる可能性があることなどを指摘したうえで、季節ごとの一律規制よりも、状況を見極める能力を重視している。また、「引率者である教諭の役割は山岳ガイドに等しい」と話し、登山は命にかかわる活動だということを念頭に、顧問の教諭が山岳ガイドの資格を取ったり、外部の専門家をコーチに招いたりするなどの対応が必要だとも話した。



雪崩で8人死亡 標高の高い斜面で巻き込まれたか
テレビ朝日系(ANN) 4/2(日) 0:16配信

 栃木県那須町で起きた雪崩事故で、死亡した高校生らは、樹林を抜けた標高の高い斜面で雪崩に巻き込まれたとみられることが分かりました。


 那須町のスキー場付近で先月27日、登山の講習会で雪をかき分けながら進むラッセル訓練をしていた県立大田原高校の生徒ら8人が、雪崩に巻き込まれて死亡しました。その後の警察などへの取材で、8人は樹林帯を抜けた標高の高い斜面で雪崩に巻き込まれたとみられることが分かりました。8人はいずれも圧死で、雪崩の直撃を受けた可能性があるということです。事故が起きた周辺は雪崩危険箇所とされていて、日本雪崩ネットワークによりますと、樹林帯の中であれば、木が障害物になって雪崩が直撃しなかった可能性があるということです。警察は、引率した教師らの判断に誤りがなかったか捜査を進めています。

 高瀬淳生さん(16)の中学時代の同級生:「今までみたいに笑っているような顔してました。一緒にギター弾いたり、歌ったりしたことが一番の思い出」

 一方で1日には、雪崩で亡くなった高瀬さんと佐藤宏祐さん(16)ら3人の告別式が営まれ、友人らが突然の死を悼みました。

2017.04.02 | 登山 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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