代ゼミの地理の講師が書いた本らしいのだが、「地理」も「政治・経済」も教えたことがあるオイラから言わせてもらえば、「そんなことない!」だ。w

重なる部分は確かにある。そして、情報の更新が激しいところも似ている。「世界史」「日本史」「倫理(倫理社会)」は、むかし習ったことが、そのままは無理にしても、なんとか通じるんだけど、「地理」「政治・経済」「現代社会」は使えない。w

FTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)のちがいくらいなら、「地理」の知識でもわかる。FTAとは、高率関税や数量制限など財やサービスの貿易上の障壁を撤廃して自由貿易地域の結成を目的とする二国間以上の協定のこと。EPAは、人の移動、知的財産権の保護、投資、競争政策など幅広い分野で親密な関係強化を目指す協定のこと。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)はEPAの一つだ。

ところが、1)自由貿易地域、2)関税同盟、3)共同市場、4)経済同盟、5)完全な経済統合のちがいになったら、もうお手上げ。1)自由貿易地域とは、域内で関税などの貿易制限を撤廃するが、域外に対しては共通関税を設けず、加盟国が自主性をもって対応する地域経済統合。2)関税同盟とは、域内での貿易制限を撤廃し、域外からの輸入に共通関税を設ける地域経済統合。3)共同市場とは、貿易制限の撤廃だけでなく、資本・労働力などの生産要素の移動の制限も撤廃する地域経済統合。4)経済同盟とは、共同市場を基礎として、構成国間においてある程度の経済政策の調整が実施される地域経済統合。そして、5)完全な経済統合とは、経済同盟に加えて、政治的統合をも含む地域経済統合。…となる。

じつは、FTAは1)自由経済地域を形成するための協定で、EPAは3)共同市場を形成するための協定である。

このように重なる部分なら、「地理」の知識が経済の理解に役立つのだ。国際経済にかんする部分は重なることが多い。貿易とか、国際決済とか、国際収支とか、南北問題とか。しかし、それにしても、上記のように、詳しくは教えないのだ。アタリマエだが、「地理」は経済を学ぶためだけの授業ではないから。

そして、重ならない部分(じつはこっちの方が多い)は、「政治・経済」で勉強した方がよいと思う。重ならない部分は、経済学史(アダム・スミスやケインズ)、企業、市場経済のしくみ、国民経済計算(国内総生産[GDP]や経済成長)、貨幣と金融、財政、日本の戦後経済史、物価、環境問題、労働問題、社会保障など、7割くらいある。

社会人になったら、高校生向けの「政治・経済」の学習参考書を新しく買って読んだ方がよいと思う。w

2017.04.14 | ├ 経済ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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