大阪千日前怪談

で紹介した実話怪談のうち、千日デパート火災にかんする怪談は、実際の千日デパート火災と矛盾する点が多々ある。


1.各階で多発する心霊現象

実話怪談だと、千日デパート火災後に建てられたビルの各階で心霊現象が多発している。

しかし、実際に死者が出たのは、下表のとおり、7階のアルサロ・プレイタウンだけであった。



2.人が落ちてきて事故が起きる

千日前通りを通行中の自動車・バイクが事故を起こし、事故を起こした者が人が落ちてきたと証言する。

下表のとおり、7階から22人が飛び降りて命を落としている。



しかし、下図のように、千日前通り側に飛び降りて死亡した者はいない。



どちらかというと、アーケードのある通り側に飛び降りて亡くなった者が多い。


3.アーケードを突き破って人が落ちてくる

飛び降りた人がアーケードにぶつかった音が聞こえる、アーケード突き破って人が落ちてきたのを見たなど。

上記のように、アーケードのある通り側に飛び降りて亡くなった人が多い。

しかし、飛び降りて亡くなった人の中で最も多いのは、救助袋を使って降りようとしたが、その使い方がわからず、救助袋を伝って降りようとして、力尽きて落下した者だった。13人がこれで亡くなっている。

この救助袋は、ろくに点検されておらず、使い方を従業員が知らなかったため、役に立たなかった。本来は、ロープの先に砂袋がついていて、それをまず落とし、下の者がロープを持って救助袋を広げるのだが、その砂袋がついていなかったので、アーケードに引っかかってしまった。

消防士がアーケードの上に登ってロープを下の者に渡したが、従業員が救助袋の開け方を知らず、仕方ないので、救助袋を伝って降りようとしたため、力尽きて転落してしまった。驚いたことに、力尽きずに下までたどり着いた者が5人(うち女性は2人)もおり、また落ちたが死ななかった者が2人いた。

実際にアーケードの上に落ちて亡くなった人は6名だった。しかも、アーケードは鉄骨と鉄骨の間に鉄製の垂木が入っていて、その上にアクリル製?の透明な板が貼られているので、突き破るのはかなり難しい。


4.死者が中央に折り重なるように倒れていた

火災の被災者は、逃げようとして出入り口や窓際で亡くなっていることが多いのに、千日デパート火災ではホールの中央部で折り重なるように倒れていた。

彼らは、火災連絡を受けておらず、エレベーターとダクトからの煙で火災に気づき、さらに従業員による避難も行われなかった。エレベーターとダクトから黒煙が噴き出して逃げ場を失い、同時に停電が起きてパニックとなったため、一酸化炭素中毒で折り重なるように亡くなった。



黒煙から逃れるためにトイレに逃げ込んで亡くなったり、ダクトからの黒煙を突破してE階段まで達したものの、そこが閉鎖されていて、そのまま更衣室で亡くなった者もいた。また、ボーリング場に改修していた劇場天井部分への旧リフト開口部に殺到した者もいた。そこは、以前ベニアで塞がれていただけだったので蹴破れると思ったのだが、すでにコンクリートブロックで封鎖されていたため、逃げられなかった。

B階段は、7階が黒煙で充満するまで、使うことができ、火災を知ってすぐなら、そこから逃げることができた。実際にそこを降りて2人が助かっている。しかし、その前にカーテンがかけられていて、従業員はともかく客はその存在を知らなかった。また、エレベーターを使って逃げた者が1人いた。


いちどに118人も亡くなっているので、心霊現象が起きてもおかしくないのだが、かなり大げさに語られているようだ。

2017.06.08 | 心霊 | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://kitsunekonkon.blog38.fc2.com/tb.php/8266-617b6d05