日本国内各所で行われている弾道ミサイル飛来時の住民避難訓練の様子を、英BBC放送が全世界に向け発信したとし、ツイッターなどで、「完全に国際社会の笑い者」などといった声があがった。

  空襲警報を思わせるサイレンが鳴ると子供たちは逃げ回り、老人たちは頭を抱えその場にうずくまり、壁に隠れたりしたため、「何の対策になるのか?」「70年前の戦時中か?」といった指摘も出た。この放送を見た外国人からは、米ソ冷戦時代を思い出した、とか、アメリカが1950年代に子供むけに作った民間防衛フィルムを思い出す人が続出した。

酒田市の弾道ミサイル避難訓練を英BBCが報道 「国際社会の笑い者!」とネットで大荒れ

そもそも北朝鮮は、アメリカ本土に届くICBMを開発するためにミサイルを打ち上げているのであって、日本を狙っているわけではない。だから、このような避難訓練は無駄な努力をしているわけだ。

北朝鮮がそんなことをしているのは、リビアのカダフィやシリアのアサドのように、アメリカが、好ましくないと見なした政権に対して、攻めないから反米的な態度を改めろと言っておきながら、いざとなったら反政府勢力を支援することへの不信である。実際、カダフィはそれで倒され、アサドもロシアの支援がなかったらそうなったわけだから、ICBM開発を続けるしかないのだ。

正直、北朝鮮の現政権が倒れて、もっとマトモな政権ができた方が、北朝鮮人民や周辺諸国のためになるのは明らかだが、そんなうまく行かないのが国際政治というものである。もっと穏健な政権ができて、それを韓国など周辺諸国が援助し、ゆくゆくは朝鮮半島の統一ってなれば万々歳だが、それとて中国は親米国家と国境を接することになるし、日本にとって反日国家が一つになるわけだから、あまり喜んではいられないのだ。

変な話だが、北朝鮮がICBMの開発に成功したら、アメリカは北朝鮮に対する態度をロシアや中国と同じにしなければならないので、戦争の危機は逆に少なくなる可能性が高い。「抑止力」政策をとっている以上、そのようになってしまう。

「抑止力」政策と異なる方法が、国連が採択した「核兵器禁止条約」なのだが、日本政府は、アメリカの顔色をうかがって、交渉にも参加せず、被ばく者に「あなたはどこの国の総理ですか。私たちをあなたは見捨てるのですか」と批判されるありさまだ。

国際政治とは、どうなるかわからないので、いろいろな可能性を考えて行動するものなのに、それがまったくできていないのが日本という国なのだ。

さらにいうと、北朝鮮はそんなに豊かな国ではないので、日本中どこでも攻撃できるほどミサイルを持っておらず、おそらく主要都市や米軍基地、自衛隊基地、原発くらいしか狙えないのではないか。だったら、そこで重点的に避難訓練をすればよいのであって、むやみやたらとやればよいというわけではない。

あと、《参加者にはあらかじめ様々な避難方法を教えていて、どの方法を選ぶかは、参加者個々の判断に任せたのだという》←これっていちばんやってはいけないことなんじゃないのか? 実際に攻撃されたとき、大混乱からパニックが起きる可能性が高い。

2017.08.10 | ├ 政治ネタ | トラックバック(0) | コメント(0) |












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