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御在所山で遭難した女性が、警察官を非難して、「炎上」した事件。彼女を叩いている人たちの多くは、登山をぜんぜんしたことのない人たちなんじゃないかと思える。なぜなら、何回か登山をしたことのある人だったら、装備が万全でも、道に迷ったり、遭難することはあると知っているからだ。

勝部元気さんもその一人で、つぎのように書いている。

ブログの内容に関しては指摘したいことは他にも多々あるのですが、正直なところ、私には感情的になって彼女を非難する気にはなれませんでした。というのも、私自身これまで知識や経験不足でヒヤッとしたことは何度かありましたし、「じゃあ今はリスクを完璧にゼロにできているか?」と聞かれても、「YES!」と大声で言い切れる自信がないからです。

登山に関していくら知識を蓄えようが、「〇〇すれば事故は起きない」というものはなく、どれだけ装備や知識や経験を蓄えようとも、危険が降りかかる時はあると思います。「登山は自己責任」と言われますが、「自己責任論」や「公正世界仮説」(この世界は人間の行いに対して相応の結果が返ってくると思いこむ認知バイアス)が通じるほど、自然は甘くはないし、予測不可能なことも起こるわけです。

一例を紹介します。昨年2016年のお盆に北アルプスの「穂高岳」を縦走したのですが、中間点の「ジャンダルム」という山頂で同じ時間にいた方が、その後「ロバの耳」という難所で滑落し、残念ながら亡くなってしまうということがありました。

インターネット上では、「どうせ素人が装備もテキトーに行ったのだろう。メディアが安易に登山を普及させようとするからこうなるのだ」というような書き込みをいくつか見たのですが、NHKの報道によると、「亡くなった方は登山歴10年以上のベテラン」と紹介されていました。

一方で、同日、TシャツにGパンという、登山の服装とはかけ離れた格好をしている若い中国人女性数名とすれ違って一言二言会話しましたが、彼女たちが亡くなったというニュースはありません。

もちろん装備をしっかり整えることはリスクを減らすことではありますが、このように装備をしっかりしているほうが亡くなることがあると体験したことで、遭難は装備がいい加減な素人の問題という誤った認識に陥ることなく、謙虚さを失ってはいけないと改めて思った次第です。

御在所岳遭難者のブログが炎上。でも、あなたは遭難しない自信ある?【勝部元気のウェブ時評】

これはこの人だけでなく、何度か登山をした人はだいたいそう考えている。
道迷いのキッカケって、バカバカしいものなのよ

この例は、林道を登山道に入る分岐まで歩いてたら、たまたま携帯がかかってきて、それに出たら分岐を通り過ぎてしまったとのこと。ちなみに、他の人も、彼に頼りきっていたので、誰も気づかなかった。

オイラも、御多分に漏れず、クダラナイ原因で道迷いしたことがある。

2000年11月9日(木) 天祖山

このときは、道標の赤いテープを紅葉で見失って(保護色w)迷い、なんとか道を見つけたけれど、帰りのバスに乗り遅れた。今だったら、絶対、この歌が脳内でヘビロテしただろう。w



2000年9月14日(木) 高尾山・小仏城山・南高尾山稜

このときは、登山道にヘビが出て、そっちに行きたくないって心理が働いて、高圧鉄塔の保守のための道に迷い込んだのだった。ヘビが怖くて泣いたみーちゃん(小池美波)を笑えないな。しかも、GPSを使っててコレだもんね。w

かの女性を批判するカキコミには「地図もコンパスも持たずに…」というフレーズが散見されるが、書いてる人はホントに地図とコンパスを使えるのか?という疑問がある。なぜなら、地図もコンパスもスキルがなければ使えないので、(勝部さんではないが)スマホのソフトやGPSの方が使えるのでは?と思っている。

地図の「真北」と、コンパスが指す「磁北」が5度(沖縄)~10度(北海道)ズレることを知っている人がどれだけいるのか?って話になる。関東付近だと7度ズレるので、地図に西に7度傾けた線(磁北線)をあらかじめ等幅で何本も引いておかないと、正確な方位を知ることはできないのだ。

ちなみに、「地図とコンパスの使い方」はつぎのサイトがくわしい。

地図とコンパスの使い方

繰り返すが、このような用意をしても、GPSを使っていても、迷うときは迷うのだ。

2017.09.01 | 登山 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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