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1.三面等価の原則

 生産によって得られる所得はすべて分配され、分配された所得は貯蓄を含めて何らかの形で支出される。したがって、国内総生産も生産・分配・支出という三つの側面から集計される。これらは、同じものをそれぞれ別の面からとらえたものであるから、同額である。これを、国内総生産の三面等価の原則という。

(1)国内総生産(GDP)

 国内総生産は、第1次・第2次・第3次産業がそれぞれ産み出した付加価値の合計である。

【名目国内総生産 2015年 10億円】


(2)国内総所得(GDI)

 産み出された付加価値は、賃金・利子・賃貸料として家計に、税金として政府に分配され、残りは企業の利潤となる(一部は配当として家計に分配される)。国内総生産は家計、政府、企業へと分配された付加価値の総和と定義できる。これが国内総所得(GEI)である。

【名目国内総所得 2015年 10億円】


(3)国内総支出(GDE)

 家計、企業、政府が最終財・サービスを買ったときに支払った支出をそれぞれ消費支出、投資支出、政府支出という。また、外国が、買ったときに支払った価額を輸出、売ったときに受け取った価額を輸入という。家計と政府の最終消費と企業の投資(総固定資本形成)に輸出を加えて輸入を差し引いた価額を国内総支出(GDE)という。

【名目国内総支出 2015年 10億円】



2.ISバランス

 家計・企業など個々の経済主体の行動の分析から、全体としての市場および経済の分析にいたる経済学をミクロ経済学という。これに対して、国民所得や全体としての投資・消費といった集計概念を用いて経済活動を分析する経済学をマクロ経済学という。

   Y:国民総支出、C:民間消費、S:民間貯蓄、T:租税、
   I:民間投資、G:政府支出、EX:輸出、IM:輸入

とすると、つぎの式が成立する。

   Y=C+S+T……1)
   Y=C+I+G+(EX-IM)……2)

1)と2)から、以下の式が導き出される。

   S-I=G-T+(EX-IM)……3)

3)は、民間貯蓄超過(S-I)が財政赤字(G-T)あるいは貿易黒字
(EX-IM)を産み出すことを意味し、ISバランスという。

2017.11.27 | ├ 経済の基本 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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