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1.フローとストック

 国内総生産や国民所得は、経済活動を貨幣の流れ(フロー)としてとらえたものである。個人でいえば、月給や年収などの“かせぎ”にあたる。しかし、生活していく上には、住宅や家具などの資産(ストック)もなくてはならない。生活の豊かさをみるためには、過去からの“たくわえ”であるストックも必要なことがわかるであろう。
  1. フロー…ある一定期間に産出された経済数量。マクロでは国民所得・国民総生産など、ミクロでは売上高・賃金などを指す。
  2. ストック…ある時点に存在する経済数量。マクロでは貨幣供給量・外貨準備高など、ミクロでは資本金・負債残高などを指す。

 このストックを国全体で合計したものが国富(国民資本)である。これが、国民所得を生みだす元本であり、新たに生みだされた国民所得の一部が消費されずに蓄えられて増加していく。


2.日本の国民資産

(1)国民総資産

 有形資産などの非金融資産と金融資産の合計額を、国民総資産という。有形資産は、純固定資産(建物・機械など)、在庫、再生産不可能有形資産(土地・森林など)を指し、金融資産は、現金・預金、貸出金、株式、債券などをいう。

(2)国民純資産

 ところが、金融資産というのは他の誰かの負債であるから、国全体としては正味の資産とはいえない。そこで、非金融資産に対外純資産(=対外資産-対外負債)を加えたものを国民純資産といい、これがふつう国富とよばれるものである。

(3)日本の国富の特色

【日本の国富 兆円/暦年】


 日本の国富は、土地の値段が外国にくらべて高く、その比重が大きかった。非金融資産のうち土地が占める割合は、1994年には56%もあったが、2015年には39%に低下している。これに対して、金融資産は1.6倍も増え、対外純資産も4倍以上増加した。

 国民一人あたりの国富は2600万円にも上る。しかし、住宅や公共施設などの社会資本の整備がたち遅れているともいわれている。社会資本には、道路・港湾・工業用水道などの産業関連社会資本と、住宅・公園・上下水道などの生活関連社会資本とがあり、とくに後者の整備が遅れている。

2017.11.27 | ├ 経済の基本 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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