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オイラの祖父が母に話した怖い話。



母の実家は、栃木県のいちばん南にあり、茨城県との県境に近い。渡良瀬川と思川が合流する辺りは、今は渡良瀬遊水地になっているが、むかしは茅山(かややま)といって、かやぶき屋根の葺き替え用のカヤを栽培していた。ここには池もあり、年に1度は掻い掘りをして、フナやコイを取っていた。そのときは、フナやコイを入れるため、風呂桶が使えないので、風呂に入れなかった。


ある日、祖父は、親戚の家に行き、夜遅くになって帰ってきた。月が出ていたので、真っ暗ではなかったが、途中、人っ子一人いない茅山を通らなければならなかった。

茅山は、人の背丈より高い茅が生えていて、未舗装の道が走っていた。道幅は1間(けん:約1.8メートル)くらいしかない。そんな中を月明かりを頼りに1人歩いていた。


ふと見ると、向こうから人が歩いて来るのが見えた。

「誰だ。こんな夜中に…」

と思ったが、自分もこんな夜中に歩いているわけだから、他に歩いている人がいてもおかしくなかった。
しかし、人影が近づいて来ると、ぞっとした。

女だ。しかも花嫁衣裳を着ている。

なんで、こんな真夜中に…。

しかも、人っ子一人いない茅山を…。

当時の花嫁衣装は、今のような白無垢ではなく、黒い着物で、頭に角隠しを載せていた。

即座に「この世のものではない」と思った。



女はどんどん近づいて来る。

女は、細面で、白粉を塗り、紅をさしていた。たいへんな美人だった。

すれ違ったとき、本性をあらわし、襲ってくるのではないか?と思った。



女とすれ違ったが、そんなことはなかった。

しかし、女をやり過ごすと、祖父は、一目散に駆け出し、家に走りこんだ。

そして、家人に「あれは絶対この世のものではない」と語ったという。



画像は、あかねん軍曹を使いました。このシチュエーションでいちばん怖いのは軍曹だろうなと思ったから。丸顔のタヌキちゃんや、目が大きすぎるまどちゃんでは、あまり怖くなさそう。

2018.07.03 | ├ 実話怪談 | トラックバック(0) | コメント(0) |












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